コンパス片手に大冒険!伊豆大島ロゲイニング《くま》
東京から南へ120kmに位置する火山の島「伊豆大島」
この島を使ったロゲイニング大会があってね、、、、。
2023年に参加した方から、この大会の事を聞いた時、私はわくわくが止まりませんでした。
海から山まで伊豆大島のほぼ全域が競技エリア!!
途中で路線バスが使える!!
三原山や裏砂漠にもコントロールポイントがある!!
なんと冒険感に満ちた大会だろう。面白そう。
そしてその1年後、仲間を募って待望の大会に参加してきました。
今年は翌日も「第1回三原山マウンテンマラソン」が開催され、2日間連続ナビゲーション大会を満喫してきました。
とても楽しい大会でしたので、ぜひご紹介させてください。
大会概要
第12回 伊豆大島ジオパークロゲイニング大会〈2024〉
開催日 | 2024年10月26日(土) |
競技エリア | 伊豆大島中部と南部 |
種目 | 8時間コース:エキスパート 6時間コース:チャレンジ・ソロ 3時間コース:一般・ファミリー |
大会会場 | 伊豆大島 元町港船客待合所 (大会受付・スタート&ゴール・大会本部) |
エントリーフィー | 一般 8時間 8,000円、6時間 6,000円、3時間 4,000円 中高生 6時間 3,000円、3時間 2,000円、小学生以下は無料 ※一人当たりの参加費です |
もっと詳しく知りたい方はこちらの大会公式サイトをご覧ください
https://www.izuoshima-rogaining.com/
旅のはじまり、はじまり。
大会前日、金曜の夜21:30。
東海汽船「東京・竹芝客船ターミナル」に集合しました。
(最寄り駅:JR浜松町駅、ゆりかもめ竹芝駅)
22:00出発の大型客船(さるびあ丸)に乗船し8時間かけて伊豆大島へ向かいます。
出航直後、デッキからはキラキラの都心の夜景が広がります。
この日はほぼ満席の乗船率です。
デッキのあちらこちらで輪になって座り、宴会が開催されています。
私たちは一番安価な2等和室を予約しました。
修学旅行のようなゴロ寝スタイルでテンションが上がります。
コイン式のシャワーもあります。仕事明けで自宅に戻らず参加したメンバーは利用したようです。
23:00。船内は消灯となります。
乗船直後はさほど船の揺れは感じませんでしたが、外海に入った途端に船の揺れが大きくなりました。
お隣グループの誰かのいびきで目が覚めてしまった私は、その後大きな揺れといびきで寝ることができませんでした。
耳栓必須です。船酔いが心配な方は最初から酔い止めを飲んでおくと安心です。
《2等和室とは》
定員4~18名の部屋です。
顔の部分がパーテーションで仕切られ、プライベートに配慮されたつくりです。
頭上には鍵付きの貴重品ケースがあります。
コンセントは個人ごとではなく、壁に4箇所ほどですので譲り合って使用します。
私はエアマットと薄いインナーシュラフを持参しましたが、空調は完備されていて暑くも寒くもなく快適温度でした。
船内で毛布(1枚100円)のレンタルもありますので活用しましょう。
1日目:伊豆大島ロゲイニング
《下船からスタートまで》
6:00 岡田港に到着しました。
岡田港の前には元町港行きのバスが5台ほどずらりと並んでいました。
バスに乗って約15分、大会会場の元町港に着きました。
(バスは現金以外はPayPayが使えて便利です。SuicaやPASMOは使えません)
着替えるところはトイレしかありません。女性トイレ個室5つほど。
受付からスタートまで時間の余裕もないので走る格好で岡田港に降りる方がいいでしょう。
レース中大きな荷物はこの待合所内で預かってもらえます。
自動販売機、2階では焼きたてパンの販売もありました。
私たち仲間は2名ずつ3チームに分かれ、それぞれ8時間コースにエントリーしました。
競技エリアは伊豆大島のほぼ全域です。
途中、路線バスの利用も可能です。路線バスを含めた走行プランを立てるのはいつものロゲイニングと違うところです。
でもそんなに路線バスの本数があるわけではないので、1本逃したら大惨事の予感。。。
地図と一緒に渡されるバス路線図と時刻表をしっかり頭に入れることが成功の鍵です。
《レースの様子》
〈私たちのレースプラン〉
・自分たちの走力では8時間で40kmくらいは進めるだろう。
・登りが多くなるけど、どうせなら三原山も堪能したい。
・目標は1000点超え。
・行けるところまで島南部を目指し最後にバスを使って帰ろう。
三原山山頂付近は霧で視界が悪く、地形の特徴もないのでナビゲーションがとても難しかったです。
自分がどこにいるのか分からなくなるので気を抜けません。
さらに風速10m/sはありそうな強い風で、前に進むのも困難でした。
普段は味わえない圧倒的な自然との戦いにテンションが上がります。
スタートから4時間が経過しました。
三原山の南にある滑走台跡からキョン駆除用の柵沿いを島南部の海岸線まで降りていきます。
50年以上前に飼育園から逃げて以来、野生化したキョンの生息数は今や1万7000頭。
大島特産のアシタバや絶滅危惧種の植物などを食べ深刻な食害問題になっているそうです。
今回は姿こそ見えませんでしたが、鳴き声は至るところで聞きました。
見た目可愛いけど、鳴き声は可愛くない。
〈滑走台跡〉ここから海岸線に急降下します
遠くに利島が見えます
島南部の海岸線まで降りてきました。
さっきまで三原山の山頂にいたのに今はもう海岸線ギリギリにいます。
山から海までポイントを探して遊びまわるなんてこのロゲイニングでしか味わえない楽しみ方です。
帰りは路線バスでゴールまで帰る予定です。
バスの運行間隔は50分に1本なので乗り遅れたらもうアウト。
「波布港バス停」まで行きたかったのですが、時間が足らず「海洋国際高校前バス停」からバスに乗車しました。
このままバスでゴールしても1時間ほど時間が余ってしまうので
ゴール手前の「野増バス停」で降りて、最後の力を振り絞ってゴール付近のポイントを加算しました。
***
走行距離:46.5km 獲得累積標高:1,541m 時間:7時間50分
制限時間の10分前にゴール、最後まで時間を使ってがんばりました!
【大会結果】
8時間エキスパート15チーム中
第6位
獲得ポイント 1,003P
伊豆大島ならではグルメを満喫
《2日目》三原山マウンテンマラソン
伊豆大島ロゲイニング大会の翌日に、三原山と裏砂漠エリアの中で「ミニ」大会が開催されました。
チェックポイントを順番に回る<ストレート>方式と、チェックポイントを好きな順番で制限時間内に回る<スコア>方式の2コースがあります。
大会概要
第1回 三原山マウンテンマラソン〈2024〉
開催日 | 2024年10月27日(日) |
競技エリア | 伊豆大島 三原山周辺(表砂漠・裏砂漠・山頂) |
種目 | 制限時間:3時間 ストレート&スコア 「NaviTabiアプリ」使用 |
大会会場 | 三原山山頂口/展望避難休憩舎(受付/スタート・ゴール) |
エントリーフィー | 4,000円/人(ストレート・スコアとも同一) |
もっと詳しく知りたい方はこちらの大会公式サイトをご覧ください
https://www.izuoshima-rogaining.com/mmm2024/
私は初めてソロ・ストレートにエントリーしました。
競技時間3時間で三原山や裏砂漠を自分の力だけで回ってきます。
特に裏砂漠は地図上の登山道もはっきりした道ではなく、わずかな足跡をたどるだけでした。
自分の現在地がいまどこなのか全く分かりません。何度も何度も途方に暮れました。
本日の競技エリアの裏砂漠
(伊豆大島ナビサイトから写真を拝借しました)
【結果】
私は2箇所ポイントを取ることができず、18分も遅刻してしまいました。
裏砂漠ではコンパス直進をしたつもりが、思った方向に全く進むことができませんでした。
私のナビゲーションスキルでは裏砂漠は攻略できませんでした。(反省しかない)
もっと上手く地図読みできるようにがんばります!
まとめ
今回は2日間のナビゲーション大会を通じて伊豆大島の魅力をたっぷり味わうことができました。
大自然の中、島グルメも堪能して仲間と大満足の旅でした。
金曜の夜から日曜の夕方まで、週末だけでこんなに濃厚な冒険ができることは、他にあまりありません。
地図読みエキスパートの方も、初心者の方も、どんなスタイルの方にもおすすめできる大会です。
ぜひ皆さんも冒険に出かけてみてください。
また、このブログが来年参加を考えている方の参考になれば嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
(参考)私たちの旅行日程とかかった費用
日 付 | 時間 | スケジュール | 費 用 |
10月25日 (金) | 21:30 | 東京・竹芝客船ターミナル 集合 | |
22:00 | 東海汽船 乗船 〈便名〉3000便 〈等級〉大型客船 2等和室 | 5,610円 (通常6,020円) 早期・インターネット 割引を利用した | |
10月26日 (土) | 6:00 | 伊豆大島 岡田港 到着 | |
6:45 | 元町港にバスで移動 大会受付 | バス 370円 | |
7:30 | スタート | ||
15:30 | 8時間コース フィニッシュ・終了 | レース中にバス使用 バス 550円 | |
16:00 | 宿にチェックイン「オアシス アイランドゲート」 | 素泊まり 5,500円〜 | |
19:00 | 夕飯 「海鮮茶屋 寿し光」 | ひとり5,000円くらい | |
10月27日 (日) | 8:20 | バスで三原山頂口へ (元町港〜三原山頂口) | バス 900円 |
9:15 | スタート | ||
12:15 | ゴール | ||
12:30 | お土産購入&昼食「名代 歌乃茶屋」 | ひとり1,000円くらい | |
13:40 | バスで 岡田港へ (三原山頂口〜岡田港14:05着) | バス 900円 | |
14:45 | 東海汽船 乗船 〈便名〉2270便 〈等級〉ジェット船 | 9,090円 (通常9,760円) 早期・インターネット 割引を利用した | |
16:30 | 東京・竹芝客船ターミナル 到着 | ||
合計 28,920円 | |||
(別途)エントリーフィー 伊豆大島ロゲイニング 8,000円 三原山マウンテンマラソン 4,000円 |
プロフィール
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飛騨高山出身です。中学から始めたバスケットで、高校生の時には全国制覇を目指しガチにやってました。そして体育大学入学をきっかけに東京へやってきました。
大学卒業後は、スポーツとは無縁のゴロゴロ生活を長くしていましたが、2015年冬の全国大会で母校が全国制覇を果たした瞬間をコートサイドで見て、その後輩たちの姿に感動し、刺激を受け、また身体を動かしたくなったのが走り始めたきっかけです。
会社の仲間に誘われ、1年後の2016年「TOKYO八峰マウンテントレイル」に出場したのが、私のトレランデビューです。その時に立川でトレラン専門ショップがOPENすると知り心躍ったのを今でも覚えています。
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