OSJ ONTAKE100 2025《小林 遼志》

7/19~7/20に長野県木曽郡王滝村・上松町で開催された「OSJ ONTAKE100」に参加しました。
カテゴリは100kmと100mileの2つで、2017年から開催された年は全て参加しており、今年も100mileに参加しました(100kmは1回、100mileは5回目)OSJで一番参加者が多い人気の大会です。

 

コース概要

【100mile】
距離:約153km
累積標高:約3,900m
制限時間:24時間
スタート時間:7/19(土)20:00

 

【100km】
距離:約99km
累積標高:約2,800m
制限時間:20時間
スタート時間:7/20(日)0:00

 

今年も去年に続いて林道の崩落でコースが変更になり、今まで一番短くなりました。

毎年少しずつコースが違っていて、走った中で同じコースだった年は一度もありません。

来年参加を考えている方はその年のコースを必ずご確認ください。

ただし2022年以降は基本的に3ループの形となり、100kmは上松(あげまつ)エリア1周+滝越(たきごし)エリア1周、100mileは上松エリア2周+滝越エリア1周です。

100mileがスタートした4時間後に100kmがスタートするので100mileの選手は100kmの選手を後ろから追いかける形になります。

頑張って速く進めば進むほどたくさん100kmの選手に会えるのが楽しいです。

レース中に何人もの方からブログを読んだと声をかけていただきました。ありがとうございました!

いくぜー

目標&プラン

100mileは5位→7位→9位→11位ときているので13位になりそうですが、ここ数年ロングレースは内臓トラブルが原因でDNFしたり大幅に失速しているので今年は順位よりも内臓トラブルを最小限に抑えて気持ち良くゴールに辿り着くことを目標としました。

今年は5月から仕事の環境変化で生活のリズムが変わり、それまで週6でメニューを組んでいたトレーニングが週5になり、なかなか体が慣れずにずっと疲れている状態だったのは不安要素でした。

当日朝の「疲れています」は不安…

基本は朝トレーニング派ですが今年は例年よりも早くから夜トレーニングに切り替えたり、10日前からカフェインを抜いたり2日前からガシンサンを飲み始めたり色々やりました。

当日も昼はしっかり食べましたが揚げ物は避け、20時スタートに向けて17時ごろまでに食事を終えスタート時にあまり胃の中に残っていないようにしました。

奮発してうな牛大盛

またレース中もカロリー摂取に拘って頑張って補給をすると気持ち悪くなってしまうので、摂取カロリーが少なめでも胃の負担を減らすことを意識しました。

1周54km約6時間の補給は水に溶かすエネルギー600kcalがメインで、それに100kcalちょっとの固形物(わらび餅)を2個、エイドのフルーツ、ドロップバッグに戻ったらお腹の様子によってはフルーツのゼリーを追加するぐらいで200kcal/hに届かないぐらいにしてみました。

 

レースレポ

全国から選手が集まり毎年会う知り合いがたくさん。今年は順位に対する気負いもないし新城ダブルのように制限時間に対するプレッシャーもない。和やかな雰囲気でリラックスしていた。

今年はなんと宮司さんが現れず恒例の祈祷は無しでスタート。ざわざわした。

初の祈祷なし。各々が心の中で祈る。

目標はきっちり設定していないが、飛ばし過ぎたりのんびりし過ぎたりしないように目安としてgarminのPaceProを使ってきた。今年はコースがかなり短いので後半垂れて18h、イーブンペースでいければ17.5hのプラン。基本的には調子が良いと感じてもこれより大幅にペースアップはせず、もしも余裕があれば3周目で上げるつもりで。

2周終わるまでは順位も意識しないでとにかくマイペースでいきたい。

最初のロードはバンバン抜かされるが、林道に入る前の車道から歩きを交えてのんびり進む。

たくさんレースを走った経験か、以前のように速く走れない諦めか、うまく順位を意識せずに走れているのか、これまで以上に落ち着いて走れている気がする。

一定の出力で淡々と進んで最初のエイドはどうやら50〜60位ぐらい。トイレに行き水分を補給してバナナを食べて出発。

順位を強く意識している時はエイド滞在をできるだか短くしようと急ぐが、今日は良いのか悪いのかなんだか落ち着いちゃってる。

 WS 2:47'53

エイドの後もそのままのペースで淡々と。長い下りは飛ばさないように気をつけて。

 1周目松原in 5:58'36 / 40位(区間40位)

いつもは2周分の補給食を持ってスタートするのでこのタイミングではドロップバッグに寄らないのだが、今年は1周分の補給食しか持たなかったのでドロップバッグから2周目の補給食を取り出しつつ、マンゴーゼリーとガシンサンを飲む。マンゴーゼリーは美味しいがガシンサンは不味すぎる…

 2周目松原out 6:04'48 / 28位

6分も滞在したが12人抜かしたらしい。まあのんびりいきましょ。2周目も1周目と主観的には同じぐらいの出力で。

途中で夜が明けてきた。

最初のトイレを過ぎてWSの手前ぐらいで、数百mぐらいかな?やけに動物臭い区間があって怖かった(熊に遭遇した選手がいたらしい…)

ペースはしんどくないがわらび餅は3つ食べてもう食べたくなくなった…

 WS 8:55'33(2:50'45)

1周目+3分。良い感じだがもう少し遅くても良かったかも。

バナナはもうなくなっていたのでオレンジをいただく。わらび餅は食べたくないのでここからは水分のみのエネルギーで走る。それでも1周で気持ち悪くなっていた去年よりはだいぶマシかな?

photo by Sai Miyamoto

下りの途中ぐらいからだんだん力が入らなくなってきて松原に戻るロードは暑さもありヘロヘロになってしまった…

余裕がなかったのか全然写真を撮ってなかった。ひどい。

 2周目松原in 12:09'12(6:04'24) / 16位(区間13位)

ここでもマンゴーゼリーを飲んでガシンサンを飲む。ガシンサンが不味すぎて「オエェ…」と涙目になる。

あんまり補給したくないのでパラチノース水に期待したが残念ながら今年は見当たらなかった。

Tシャツからシングレットに着替えて水に濡らした手拭いを首に巻き、ストックを持ってトボトボと最後の1周をスタートする。

 3周目松原out 12:17'54 / 14位

いやーしかし暑い…炎天下。フラットなロードでも走り続けられない…ゴールまで辿り着けるのか不安になりながらもとにかく頑張って進む。

もうすっかりペースが落ちてしまったが最初のエイドまでには1人しか抜かされなかった。

 WS 13:46'49(1:28'55)

命からがらエイドに着いたら100マイルの選手が一人いたが先に出発してしまった。このペースで追いついたってことは向こうもかなりペースが落ちてるのかな?

エイドを出てからもフラフラで、100kmの良いペースの選手を見つけては頑張って着いて行ったりしながらなんとか水交園に辿り着く。もう一人では走れない…引っ張っていただいた100kmの方々ありがとうございました…

 水交園 15:03'13(2:45'19) / 14位(区間12位)

エイドに着いたら頭から水を浴びて素麺とコーラをいただく。後でリザルトを見てびっくり。かなり歩いたのにそんなに区間順位が悪くない…みんなここは時間かかってたんだな。

この時はゴールまで25kmって言われて絶望的に感じてた。辿り着けないかもって思った。

とにかく暑いので湧き水を見つけては手拭いを濡らして首に巻いて進んだ。

疲れてくるとストックを持っているせいで補給が億劫になってあんまり良くないかも。来年はストックを持つかどうかよく考えよう。

灼熱の登りが終わっても下りも全然走れん…満身創痍。

ロードも走ったり歩いたりしながらやっと帰ってこれた…

順位はこれまでで一番悪いしタイムも目標より遅かったけれど、とにかく無事ゴールできてほっとした。

 Finish 18:11'32(5:53'38) / 15位(区間16位)

今回も途中で固形物が厳しくなったが、レース後の胃の状態はここ数年で一番マシだったかも?

 

まとめ

1.楽な100mileはない
2.それでもレースは楽しいね
3.補給が少し改善できたのはとても嬉しい

 

装備

頭:patagonia / duckbill cap
シャツ:patagonia / ridge flow shirt(2周目まで)

    SAYSKY / blaze singlet(3周目)
パンツ:Innerfact / 6-Pockets running tights

ウエストバッグ:Innerfact / ウエストベルト

靴下:Innerfact / 5本指ショート
シューズ:Brooks / Catamonut

レインウェア:OMM / Halo Jacket
       OMM / Kamleika Short

ライト:ThruNite / Archer Pro

ストック:Heritage / ULトレイルポール

心拍計:Polar / verity sense
時計:Garmin / Enduro3
ゼッケンベルト:Trippers / くまちゃんオリジナル
手拭い:Trippers(3周目)

 

補給

ドリンク:マルトデキストリン+パラチノース+BCAA+TOP SPEED Ultra Mineral Tablet+クエン酸

ジェル:シンシュウエナジー、Karada ACTIVE 5-ALA GEL

固形:セブンイレブン ラムネわらび•桜わらび、ねりうめ はちみつ味

ドロップバッグ:マンゴーゼリー、グレープフルーツゼリー、OS-1

 

レース後に食べたもの
翌日には二郎が食べられた!

プロフィール

小林 遼志
小林 遼志
喫煙&運動不足の不健康な20代を過ごし、30歳を過ぎて走り始めました。
初トレイルランニングレースは2015年キタタン。
2017年におんたけウルトラトレイル100kを走ってOSJ沼にハマる(他のレースもたまに出ます)
足りないセンスは努力でカバーします。

OSJトレイルランニングレースシリーズ
2023年 4位
2022年 1位
2021年 2位
2020年 2位
2019年 4位