トルデジアンに行ってきたよ Season2 〜Dead Reckoning≪Whatever≫〜[高瀬治夫]

本稿は全編どうでもよい(whatever)余談であり、且つ文字ばかりですので読み飛ばしてもらって差し支えありません。

昨年のSeason1はこちら⇒ 準備編 エピソード1 エピソード2

本編はコチラです☟

トルデジアンに行ってきたよ Season2 〜Dead Reckoning〜[高瀬治夫]

〔introduction…〕 別に暇に任せてピザやジェラートを食べるためにイタリアに来た訳ではない。 ドコで間違えたのだろうか。 凡人が凡人のまま来てしまったことが間違いか…

[introduction]

Trippersランナーズブログ

それにしてもTrippersランナーズブログの影響力と視聴率の高さには驚いた。

現地でホントに多くの日本の方からお声がけを頂きました。

きっと私が勝手に書くブログであれば友人以外は誰も見ないのでしょうが、Trippersの軒を借りて書いたのでこれだけ読んで頂けたのでしょうか。

 「高瀬さんですよね、ブログ読みました。」 そうです。ありがとうございます。

 「Trippersの方ですよね」  いや、別にTrippersで働いてません。

 「大変参考になりました」  いや完走もしてない輩の話をそんな参考にしたらダメでしょ

 「面白かったです」     有難うございます。読み物として見て頂くのが正解です

 「続き楽しみにしています」 いや今年も完走出来なかったから書きたくないです

 「ブログ読んで参加することにしました」 そんなんで大丈夫すか?!

色んなパターンで、色んな場所で、街中で、ホテルのレストランで、レース中の抜かされざまに。

有難うございました。超ハズカシイです。特にレース中の抜かされざま。

参考にしてくれた方が多かったようで、有難い反面、適当なこと言っていると迷惑をかけてしまうリスクを孕んでいることも十二分に理解しました。

そう言えば、5月のTGT100mileの際、レイン着てフード被った状態で大雨の臼杵山辺りをよたよたしていたら「ブログ読みました」と声を掛けられました。彼はどうして私のことを認識したのでしょうかね。

あなた誰?

また、数人から「そっち系のお仕事ですか?」と聞かれました。

そっち系って何?と思うのですが、「物書き系?」ということだそうです。

違います。

簡単に身の上を話しますと、今月57歳の元銀行員です。50代早々の4年ほど前にお払い箱となり、IT企業へ片道切符の出向ののち、3年程前に転籍して今に至ります。俗に云うセカンドキャリアを謳歌中の身です。

そう、分り易く例えるならば少々前に一世を風靡した半沢直樹(彼とは物語設定上のH4年見做し同期)の世界観をわが身で体現しております。

来年は10倍返しダ――!!。(どうでもよい(whatever)関係ない話スミマセン)

余談1:昨年と今年

昨 年今 年備 考
エントリーフィー€900
(当時のカード決済で15万円弱)
€950
(足許の円安で17万円近く)
現地で日本の方とこの話題となり、「去年€1000の今年€1050でしょ」と強めに論破されたが、やはり左記のとおりでした。皆疲れてます。
ここ数年毎年€50づつ値上がり。来年こそいよいよ大台の€1000か。
日本人参加者たしか60名弱59名
(エントリー人数)
ここ数年はこれくらいのボリューム。参加者の5%前後で推移。エントリー者の国別比率で枠が決まる(除くイタリア)。最初はずれても国ごとに繰上チャンスが2回あり。今年は最終的にウェイティング10番(8名+2名)まで繰りあがった。
それでも枠が残ったら、グローバルでクリックデイへ
抽選におけるアルゴリズムは公表されていないが、諸処都市伝説がある。
例:抽選に外れると翌年の当選確率が倍になる
日 程9/8(日)~9/14(土)
※カレンダー上の最早日程
9/14(日)~9/20(土)
※同、最遅日程
毎年9月第二日曜日スタート。
カレンダーで機械的に日程は決まるのでしょう。
来年は「2026/9/13(日)~19(土)」と発表済。
来年こそ寒そうだ。
レーススタート時の為替レート
(ユーロ円:仲値)
159.18円
(2024/9/8)
172.81円
(2025/9/14)
約8.6%の円安進行
コースプロフィール335.32km
29,608D+
336.5km
26,182D+
コースは殆ど変更なし(変更箇所は最終セクションの終盤の僅かな部分のみ)
D+が1割以上減ったのはオフィシャルのGarminがデータを洗いがえたのではないだろうか。
GPXデータポイント登録なしポイント登録ありLB、エイドを含むほぼ全てのWayPointが登録されたのでGarmin等のスマートウォッチで次のポイントまでの距離を確認できた。便利。
天 気大雨⇒晴⇒雪ほぼずっと晴天天気は「悪いのが当たり前」くらいにと思っていたほうが良いでしょう。
悪天候も含めてTORの魅力かもしれません。
今年は例外程度の認識で。
レース展開(私の)ボリュームゾーンで推移最初からずっと下位私自身のペースは昨年より今年のほうが明らかに早かったが、相対的な位置は左記の通り。天候の影響か、参加者の影響か、超高速化。
エイドはすいているけど、残り物しかない状態...終盤はどのエイドも撤収モード。所謂そのエイドの名物的な代物は例外なく売り切れていた。撤収モードは気も滅入る。
この観点からペースアップの必要性を強く思う次第。
結 果Niel(190.5km)でDNF
※関門オーバー(強制退場)
Niel(190.5km)でDNF
※申告DNF(自分でやめた)
昨年はNiel関門に1時間以上間に合わず今年は関門の1時間以上前に到着、即出発も30分後にNielに引き返す判断を自分でした。※詳細本編
敗 因頭が壊れた右足首が壊れた詳細は本編を確認ください。
完走率65.1%(744/1142)
*オフィシャル記録より
48.8% (530/1085)
*Google AIより
気象条件による差でしょうか。
完走メダルが足りなくなる事態が発生してました。
睡 眠30分
(セクション3の小屋でのみ)
3時間
(1時間+2時間の2回)
くしくもDNF地点が同じ(190.5km)なので比較しやすい。今年は対策も奏功して眠れた。
⇒耳栓、アイマスク、めぐりずむ、睡眠改善薬 &ビール(睡眠の質より、飲みたくて飲んだ)
睡 魔セクション2以降は昼夜
問わず睡魔と闘う
一度も睡魔に遭遇せず
(DNFまではの話)
自分にあう睡魔対策*が見つかって、完璧に機能。
*本編にも書きましたが、万人向けではないタメ公表は控えます
幻 覚 セクション2以降は昼夜
問わず幻覚祭り
一度も幻覚に遭遇せず
(DNFまではの話)
昨年はセクション2のCol Losonの登り下りと、DNF直前のNielへの下りでの幻覚が酷かった。
ずっと眠くなかったのと、下記のメガネにして度を合わせたことが幻覚消滅要因かも。
視界の焦点がぼやけていると脳が勝手に映像を生成してしまうというのが、私の幻覚の正体だったのかもしれない。
近視・老眼問題普段使いのマルチfocus
コンタクトレンズ
調光メガネ
(度付調光サングラス)
100mileはコンタクト入れっぱなしで対応してきたが、昨年の経験(乾燥・衛生面)を踏まえて調光メガネに変更。ストレス軽減に役立った。
ザックPaago Works
rush11R
TNF Rocket T.D.防寒対策のため昨年よりも若干大き目のザックを探し、Rocket T.D.に行きついた。結果的にMAXの防寒対策は不要だったけど使い勝手良好。当然11rでも問題はなかった。
メインライトLedlenser Neo10r Ledlenser H8R5年近く使用していたNeo10Rだが、虫の知らせだろうか、そろそろ壊れそうな嫌な予感がしており、レース中で壊れたら困るなとか思っていたら、持ち主の気持ちを察したのか出発直前で壊れた。慌ててtrippersに在庫があったLedlenser10周年限定復刻モデルを購入。この両機種は何が違うのか正直分らない。
手許には"18650"規格の充電池が大量にあるため、今後もこの電池を利用できるライトの中で探してゆくのだろう。※マイルストーンMSi1も使えるといえば使える
サブライトウェストライトハンドライト両方持って行っても良かったが、何故かハンドライトだけ持って行ってしまった。やはり夜のルーファイにはハンドが便利。でもウェストあっても良かったかも。
スマートウォッチGarmin Fenix7XGarmin Enduro3①軽い(感覚的にかなり違う)
②長時間バッテリー(いう程でもない、気持ち程度)
③GPSドリフト(改善されたが、機種か個体差かプログラムかは不明)
④ナイロンベルト(快適、サードパーティーで十分)
ポールニューカーブフルカーボンポール昨年はニューカーブを使用していたが、破損してしまいそのまま未修理の状態。そのため普通のポールを採用。ニューカーブのニンジャストラップだけはストレートのポールに移植して仕様。意外に使える。
ターンオーバー系トラブル初日から足の爪、マメ又ずれ、尻ずれの各種ターンオーバー系トラブルに悩まされた特に何も発生せず対策が奏功したのだとしておこう。今年は快適でした。
セクション2スタート時のシューズ選択ミスで一瞬危うかったが事なきを得た。
足指の痺れレース直後から始まる帰国後1週間程度してから始まる謎。
昨年は直後から足指の親指小指。症状が治まるまで半年以上はかかったと思う。
今年は時差を経て親指のみ始まる。回復時期は未定。
トイレ(私の)自由大きいほうは全てトイレで間に合った今年は丁度タイミングよくトイレがあり、野に放つ必要がなかった。
小さいほうは別。
忘れ物未遂含めて多発未遂なく1点のみ昨年、最終的に紛失したのはゼッケのみだが、未遂を頻発させていた。
多発したスマホ置忘れは今回1度も発動せず。
今回かなり改善したが、買ったばかりのモンベルのパンツが見当たらないことに帰国前日に気づく。
オフィシャルの写真不明顔認証昨年は確認してないが、今年の顔認証の精度の高さには驚き。(買ってないけど)
ミラノ風カツレツ
(cotoletta alla milanese)
チキン仔牛※レース外
ミラノ市内を散策中、昨年はメニューをよく確認せずオーダーしたらチキンカツがきてがっかり。今年は本場ものの仔牛のミラノ風カツレツにありつけて満足。
某○イゼリヤの有名なミラノ風ドリアはミラノにはない。そもそもドリアは日本発祥の料理だ。
マリトッツォ
(Maritozzo)
ミラノのカフェSTARBUCKS
reserve roastery milano
※レース外
昨年はブームの最中だったマリトッツォ。最近は全く耳にしなくなったが、マリトッツォはマリトッツォだった。冷静に客観的に見たら単なる生クリームパンでしかないのだがどちらも満足。

余談2:よかった、ダメだった

〇 よかった

TシャツTeton Bros. PPP/elevation1000 シリーズ
超撥水加工が施されたポリエステル素材は殆ど保水しないため、汗をかいてもアッという間に外に逃がしてくれる。
多少の雨であれば弾き返す位だし、夏場のドボンでも数回叩けば水が飛んでいくという代物。
難点はこのシャツを着ているとパンツがビショビショになる点か。水分が下に落ちるので...
店長お勧めで入手したが、気に入ったので色違いで3枚をローテしている。今回も快適でした。2026年モデルが色違いででたら即買いするつもり。
TNF Rocket T.D. 直営店限定販売だった発売日に入手。初老の元銀行員に対する店員の「あなたがコレ買うの?」という超絶塩対応は忘れないだろう。
店員の対応には閉口したが、良いものは良い。土井選手の拘りをかたちにしたコチラは本当に逸品だし、「限定モデル」という響きはミーハーの所有欲も刺激してくれる。
限定モデルだというのに何故か標準モデルよりも価格が低く設定されているのがまた嬉しい。要らないものが省かれているからであろうか。標準にないものも着いているがその辺は差引の差額なのか。
モンベル
ペダリングニッカ
防寒対策として7分丈のランニングに耐えるパンツを探していたが、意外に出会えず出発する直前に出会った。
本来はサイクリング用の七分丈のパンツ。縦横の伸縮性やフィット感、ポケットの配置と使用感が秀逸でトレランにも有用と思って購入。
自分は膝下はカーフサポーターを常用しているので、この七分丈パンツを穿くことで脚を全部カバーすることになり非常に使いやすい。
現場でいきなり試したが、裾にファスナーがなくてもシューズを履いたままこのパンツ穿くこともできて便利。七分丈のデザインとストレッチが効いた生地のおかげだと思われる。
セクション1の2つ目のコルを登る途中で穿き、LB2までの間大活躍だったが、LB2出発時に短パンで出発した後、行方知れずとなってしまった。上記のとおり気づいたのは帰国前日である。惜しいことをした。きっとまた購入するに違いない。それくらい気に入った。
Amazon
フルカーボンポール
今回はレインボーカラーとブラックのフルカーボンポール2セットで臨んだ。
あるときAmazonで冗談みたいな値段のレインボーカラーのフルカーボンポールを発見して、興味本位でどんなものか購入。
確か2780円。
翌日届いたら予想外の展開に一人で本当に苦笑いをしてしまった。
「ああぁ1本なんだね君...」
よく確認せずにポチってしまったが、確認したら確かに「2本」とか「セット」とはどこにも書かれていない。
それでも2本買っても6000円弱だし、ということでもう1本注文。
と思ったが束の間、前回はタイムセール価格だったのか、最大瞬間風速の値下げ価格だったようで通常は1本4980円。
まあそれでも安いし1本だけあっても仕方ないしということで追加注文。結果8000円弱でフルカーボンポールを入手した。

ところがこの子、望外に超優秀。南アルプスに4回、Volcano72と使い倒したけど何の不都合もなし。というかむしろ快適。
1本たったの110gと流石のフルカーボン。TORの一軍ポールがAmazon激安カーボンポールに決定されました。
そしてまたしても出発直前、同じポールのオールブラックが2本5990円で売っているのを見つけてしまいます。即座に予備
として緊急購入までしてしまう始末。これで例え途中でトラブルが発生しても安心。
結果として長年愛用しているシナノはお留守番となり、TORはこのポールと心中することにした。
WKM 
Xシェルタームービンググローブ
価格1500円。
ワークマンが昨年から展開する「Xシェルターシリーズ」のグローブ。建築資材の断熱材ならぬ"断熱シート"を生地にしのばせたもの。
LLサイズでも私にはやや小さめ(でも指はやや余る)という謎のサイズ展開が気になるところだが、防寒性能は予想を超えていた。
指先の寒さが超絶苦手な自分にとって、普通の軍手程度の厚さでスキーグローブ並、いやそれ以上に温かいこのグローブは神。
スマホのタッチ操作も可能だが、コイツはそのうちきっと機能しなくなるだろう(今のところ未知数)。
瞬間蒸発したのか、予備購入を目論んで店舗再訪するもその後出会えず。次回見かけたら速攻で買いたい。
山旅
防風ミトン
価格3990円
撥水性能がかなり高いナイロン生地で作られた超軽量防風ミトン。これだけで風を完全にシャットアウト出来るため相当温かい。
オーバーグローブとして組み合わせても非常に効果が高い。
上記のとおり指先が冷えるのが苦手なのでこれがあるだけでかなり心強い。
本当は某ショップでたまに販売しているダイニーマ製の完全防水防風ミトンが欲しかったのだが、いつも売り切れであるのと価格がとっても良いお値段(2万円以上)であることを踏まえ、こちらにした次第。
今の勤務先オフィスから徒歩圏に直営店が開業したので実物を見て決めた。この店は危険だ。

強風による寒さの場合にはコチラ、気温低下による寒さの場合はXシェルターという使い分けになるのかな。
睡眠改善策一般的な内容に過ぎないが想定可能なあらゆる対策をとった。上記のとおり耳栓、アイマスク、めぐりずむ、睡眠改善薬あたり。
特に効果があるのはやはり耳栓とアイマスクかな。市販の睡眠改善薬はプラセボ効果ぐらいしか期待はしてないけど、一応飲んだ。
耳栓は昨年は2セット用意していたが、それがどこに仕舞ったのか分からなくなってしまい、探すのも面倒臭くなってしまった。
今年は大量の耳栓を用意して至る所に忍ばせたが大半は100均のもの。
そして高機能耳栓にも手を出した。価格はピンキリで1万円以上する耳栓もあるが、私は3,000円台のものを1セットだけ用意した。
レビューは省略するが、100均で入手可能な耳栓との比較では月とスッポン位性能差はあると思える。失くしてしまう可能性が比較的高いツールであることを考えると高機能耳栓は1セットが無難だろう。
睡魔対策本編や上記にも記載のとおり、完璧に機能したのであろう。今回は睡魔とは全く無縁の快適な旅を送れた。
既に記載のとおり、その手法は万人向けではないため非公開とさせて頂く。

一方で、いくら眠くはなくとも脳の疲労は確実に進行していくことも身をもって理解。状況把握や判断力の低下として現れるのでそれに対する対応は寝るしかないのだろう。
可視光線調光メガネ最近では珍しくもない調光レンズのメガネ(「度付調光サングラス」とも言う)
コンタクトレンズからメガネに変更し、かなりのストレスを減らせて快適だった。主なストレスとは
①乾燥 とにかく空気が乾燥しているのでコンタクトレンズ入れっぱなしは、付け心地の面でかなりのストレス
②衛生 着脱で欠かせない「手」の衛生面を考えると雲泥の差。例えLBであっても過信は禁物。前回のLB1では手も洗える状況ではなかった
③時間 言わずもがな。説明不要であろう。

老眼だが、遠近両用にすると足元が歪むため、あえて老眼は無視して近視仕様とした。結果Garminの文字認識は困難を極めるが表示を大きくすることで対応。可視光線調光はあまり効果を感じないため、普通の調光で十分だった。
ハンドライト活用方法が意外と難しいハンドライト。コースマーキングはそれなりに確りしているが、それでも夜間のルートファイディング(特に岩稜帯)にかなり役に立った。ポール利用時の両立が難しいのかもしれないが、主には下り局面での利用が主。下りではあまりポールを使用しないので左手にポールを纏めて、右手にハンドライトのスタイルが落ち着きがよかった。
下りでもっとポールを使った方が膝へのダメージは少なかったのかもしれないが、下りでポールを使うのは苦手である。
GPXデータのポイント今回からオフィシャルのGPXデータにway pointが登録された。手許のGarminで次のポイントまで残り○キロといった程度だが確認が出来て便利。
このポイントの活用がGarminではかなりのクセ強で結構大変だったりする。(他のメーカーは簡単らしい)
Garmin社員に聞いてもよくわからなかった。今度ユーチューブにTips動画を上げるような雰囲気だったがまだ見つけていない。
因みに私は独学でenduro3いじくり倒してこのポイント活用方法を会得した。
Men'sBiore 1究極のオールインワン全身洗浄料。シャンプー・リンス・フェイスウォッシュ・ボディウォツシュが一つになった夢のような液体石鹸。コレ1つで事足りるため、物理的にも時間的にも省力化。「Men's」だが洗い上がりを気にしなければ女性が使用しても問題ないはず。因みに私は日常的にコレを愛用している。(家族のシャンプー・コンディショナーの使用はおじさんには無駄だし)

✖ ダメだった

エイドワークLB以外のコース上のエイド滞在時間が長すぎた。エイドも楽しみの1つであることに違いないが、次回はもう少し短縮しようと思った。
移動時間を10分短縮するのと、エイド滞在時間を10分短縮するのでは難易度が違い過ぎる。
同様に、LBでの滞在時間の効率化が急務。
そうはいってもTORでエイドを楽しまないのも味気ない。というか自分のペースでは既にエイドには何もない。
ということで下記のとおり走力/歩力向上が全てを解決するということに気が付いて欲しい。
ポールの組み合わせ例えAmazonであってもフルカーボンポールについて性能面での不満は皆無だが、全体重が一点に乗ってしまうような緊急時には折れる。
しかも今回のように2本がいっぺんに折れてしまうとメンタル的にもきつい。
予備を含めた組み合わせとして「フルカーボンポール2セット」ではなく、「フルカーボン1セット&アルミ1セット」の組み合わせのほうが現実的。
シューズのチョイス超長距離の旅なので、僅かでも気になる点があるのならば、徹底的に潰しておくのが重要だと今更気が付く。現地で出たとこ勝負に出るのはあまりに愚かだ。でも長い長い下りで何が起きるかはなかなか日本では味わえない。悩ましい。
日本では何ともなくとも現地で違和感が発生することもある。その時どうするか...である。
Garminの地図昨年は全く気が付かなかった。
日本で購入した個体には日本地図しか入っていないため、ヨーロッパ地図をダウンロードしておく必要があることに今回現地で指摘され気が付く。
しかし後の祭りだった。
ダウンロードにはGarminを直接WIFIに繋ぐ必要があるのだが、どうにもうまくいかずに諦めた。地図がないと荒野にGPXデータのルートが表示されるだけだ。それでも不都合はないといえばない。
帰国してから自宅でWIFIにつないてヨーロッパ地図をダウンロードしました。来年のために。
走力/歩力TORは走らなくても完走出来るのか。
多分出来るのだろう。
でも少し走れば(又は早く歩ければ)時間の余裕が生まれるのも事実だ。
時間的余裕の有無はメンタルの余裕の有無でもあり、有るにこしたことはない。というか欲しい。
ということで走力(又は歩力)向上が必要だと思いなおした。
これでエイドに到着するたびに残り物しかない状態にがっかりすることも回避できるだろう。
コルを越えた先にあるウォーターエイドのような簡易エイドは、もれなく何も残っていなかったし誰も居なかった。
ということで歩く練習からやり直すことにした。
昨年、膝は問題なかったが、今回はセクション3の30kmに及ぶ下りの最中から右膝が調子悪かった。
脚に優しい下りを心掛けていたが、延々と続く下りのせいだろう、いつの間にか雑な下りに変容していた。
LB3でサポートの方からマッサージガンを借りて応急処置。膝が痛い場合に効くポイントを攻めてもらったらかなり楽になった。
膝のかみ合わせが良くなくて、「ゴリ」と何かが引っかかるような凄くイヤな症状...
帰国後も尾を引いており、ずっと悩まされているので早く治したい。

判断保留

ダイソー
静音アルミポンチョ
価格300円。
出番なく評価保留。
静音仕様のエマージェンーシートで仕立てられたポンチョ。当然にして携帯性も秀逸。
極寒時の切り札としてお守り的に用意したが、あいにくの好天が続き出番なし。
WKM 
防水グローブ
価格1900円
耐水圧10,000mmH2O 、透湿度10,000g/m2/24h、袖ドローコード付き、タッチパネル対応 というスペックから見つけて即買い。
クドイが今年は雨とほぼ無縁だったため出番なし。
カタログどおりの機能が発揮されるものか、別の機会に試すしかない。テムレスが苦手なので期待大。

余談3:失ったもの

ガーミンのログ

結構残念。

DNFが揺るぎ難い現実となって190.5km地点のNielで計測を止めた。保存ボタンを押したが、しばらくの後確認すると何やら日本語の長文コメントが表示されており、保存が完了していないらしい。?はて。よく覚えていないが「Garminからの提案」という表題から始まる長文だった。DNFの途端、疲れがどっとくるし、自暴自棄になっていたし、とメッセージなど読む気がせず 「Garminからの提案」 に「はい」「はい」と事務的にボタンを押すこと数回。

後で確認したらキレイにセクション1&2の約100kmのログしか見つけられない事態。どこかに後半の記録があるだろうと期待して探したけど、結局セクション3以降の約90kmのログは見つからなかった。

あの 「Garminからの提案」 は何だったのだろうか。ネットで検索してもソレっぽいものにはヒットしない。これも実は自分の頭が壊れていて、その弊害として起きた事故なのだろうか。特殊な条件が重なると出現するレアなステージに違いない。誰か教えてほしい。気になって仕方がない。

忌まわしいNielへの下りでどのような行動をしていたのか辿りたかった。無念だ。

カーボンポール

既述のとおり、何度も登場するAmazonのフルカーボンポールレインボーカラー。今シーズンの殆どの山行を共にしたためひときわ愛着があったが、DNFのキッカケとなったNielへの下りでのプチ滑落で2本同時に折ってしまう。TORのレース中に突然ポールを失うことの絶望感は中々だ。「うわ、ポールなしでこの次のLBまでどうしよう。」という絶望感。いい経験でした。

でも「LBに行けばデポに予備あるし」と直ぐに切り替えることも出来た。

一方でAmazonのポールはコスパ最高ですから、突然失っても経済的な心理ダメージは全く感じませんでした。「うわ○万円が..」みたいな。

有名メーカー由来のフルカーボンポールの価格をここで言及する必要などないが、そんな簡単に手が出る価格ではありません。そのような代物を持っている選手がTORの最中に一度に2本ともに折ってしまった時の最初の感想ってどうなのよ。どっちなのだろう?

これこそがwhateverだ。

モンベルのペダリングニッカパンツ

これも既述。直前購入だが自分にとってかなり便利だった逸品。紛失経緯が不明である。

LB2到着時に穿いていて、スタート時には短パンだったから客観的にLB2で失くしたのだろう。LB2ではルクタスの洗濯サービスをお願いしたので余計記憶が曖昧でよくわからない。約8000円という価格も微妙だけど惜しい。

軍手片方

私がトレイルで軍手を愛用していることは知人界隈では有名である。当然ワークマンだ。(「何故軍手」について説明しだすと無駄に長くなるために割愛する。)

以前は白いいわゆる軍手だったが、最近は見ようによっては迷彩柄風なおしゃれ軍手がお気に入りである。当然長旅なので軍手以外のグローブも持参していたが着用するのは軍手だ。そんなに軍手好きを公表しているのにも関わらず、今回何故か2セットしか持参しなかった。今もって謎である。

途中でサポートの洗濯サービスで1セット預けたので、残りを着用していたのだが、どこかで外す状況となりその際に片方を紛失した。

ただそれだけのこれこそwhateverな話である。10セットで数百円の軍手の片方を失くしただけ。

なのだが、軍手を失い本来の調子を発揮する阻害要因となっていたのかもしれない。DNFへと繋がった原因の一端だと思っている。

余談4:余談

レースペース

既述のとおり、TORにも高速化の波が到来というところでしょうか。

天候の違いや参加選手の違い等多くの要因があるとは思うものの、昨年と今年の一番の違いはこの点。完走ペースを意識するだけだから周囲のペースアップなど関係ないのだが、今年のペースの中で自分のペースだとエイドが本当に貧弱だ。そのエイドでの目玉の品などはまずお目にかかれないことがわかった。それはLBの提供品にもあてはまる。皆が話していた「あのLBはあれが旨かった」系の話は全くかみ合わない。ただ食い意地がはっているだけか。

あと、撤収モード全開のエイドに到着すると気持ちが萎えるよ。

成田空港の出国審査

成田は羽田と比べて出国審査が段違いに厳しいと実感。ありがちなミスとして自分を正当化しているわけではありません。反省しています。

TORはレギュレーション上の必携品と準必携品があります。必携品自体の品目は非常に少なく、一方で準必携品は状況に応じて必携品とされる場合があるため結果として準必携品もデポバックには入れておく必要があります。

その準必携品に「ナイフ」があるのですが、出発前の自宅でのチェック時に「ファーストエイドキット」に入れ、そのまま機内持ち込み用のカバンに仕舞ってしまったのだ。

結果、出国審査で引っ掛かってしまい、千葉県警の5名の警察官に囲まれ、30分に及ぶ事情徴収を受けることになった。かなりの物々しさでした。「刃渡り○センチのアーミーナイフ発見」と無線連絡をするや上記のようにゾロゾロと警官が。「セリアで買った100円の五徳ナイフも成田の手荷物で見つかるとアーミーナイフ」です。「いつ、どこで、いくらで、何のために手に入れた」とか聞かれます。「昨日、近所のセリアで100円で買いました。イタリアのトレランレースでナイフが必携品なので買った。」と説明。

ピンと来なかったようで「要するにキャンプで使用するつもりだったということで良いか?」となりました。「キャンプ使用目的につき悪意なし」と調書には記載されていた。

恥ずかしかったので非常に長く感じました。

反省しています。

この100円の五徳ナイフを誤って機内持込荷物にいれてしまったため、30分に及ぶ事情徴収を受けた。

ドーハ空港の入国審査

往路のトランジットで降りた、ドーハのハマド国際空港。入国審査でモバイルバッテリーが引っかかる。

スマホや、時計、ライトのバッテリー充電のために大量のモバイルバッテリーを持っていた。スマホのバッテリー消費がかなり激しいため20000mAh ×5、18650規格×8というかなりのバッテリー所帯だったのは事実。うまくコミュニケーションとれていたのかは不明だが「こんなに大量のバッテリーを一体何に使うつもりだ?」と聞かれました。多分。「このバッテリーにだって充電できるのだろう?」とも言ってました。

グーグル先生に仲裁してもらい何とか通してもらいましたけどかなり疲れた。規則上は問題なかったのだが、中々そんな人はいないでしょうから仕方ない。

以上、また会いましょう