信越五岳110km【2024】ラッキー戸隠フィニッシュ!《生田 理》
9月の三連休(14〜16日)に開催された信越五岳トレイルランニングレースに参加しました。100mileと110km部門があり110kmの方に出場しました。
少し自己紹介 ラン歴約10年、トレラン歴は約4年の50代前半です。
もう少し山に行きたいと思い、チームトリッパーズの7期目(2023年)に応募しメンバーになりました。昨年後半は、上州武尊スカイビュートレイル80、ハセツネカップ、甲州アルプスオートルートチャレンジ、ITJ70Kなどを走りました。今年は100kmに挑戦したいと思い、ここまでにKAI70k、志賀高原100などを走りました。(彩の国100kmはエントリーしていましたが膝痛のためDNS)そして信越五岳を迎えます。
特定のレースに向けてのトレーニングはしていないので、月一回のチームトリッパーズ(略してチートリ)練習会と近所でのロード練を中心にして、ある程度の走力を維持するようにしています。その他にチートリ有志で山に行ったり、里山を走ったりします。直前3ヶ月の走行距離と獲得標高は6月176km/8112m、7月248km/9639m(レースを含む)、8月185km/3048mでした。
スタートまで
今回の目標はとりあえず完走、出来れば20時間を切りたいと思っていました。
細かなタイム設定はせず、平均10分/km、エイド滞在は各5分以内を目標にしました。
今回の信越五岳110kmにはチートリメンバー4人(てらさん、ヨーコさん、きくちゃんと私)が出場しました。100mileには6人!出場(すけさん、もとP、レオナルド、ネコさん、ハルカさん、あすみん)
レース前日は車で東京から受付会場の斑尾高原に向かい14時過ぎに到着、受付を済ませてから、受付入口横であの写真撮影をしました(撮影は任意です)。17時からのウェルカムパーティー(110km関係者のみ)まで時間があったので、一度宿泊先(妙高エリア、片道約20km車で約30分)を確認したいと思い、車で往復しました(後から考えるとこれは疲れただけでしない方が良かった)。そうこうしているうちに17時になりウェルカムパーティーが始まり110kmに出場するチートリ4人とペーサーの息子さん、サポートの旦那さんも交えて明日のレースの話などをしながら食事をしました。食事はサラダ・焼きそば・チャーハン・果物など、飲み物はアルコールもありました。少し遅れて石川弘樹さんが登場。
18時30分に100mileスタートを花火と共に見送り、さらにゲレンデを上がり100mileの選手を応援しました。その後は妙高エリアの宿泊先であるペンションに戻り同部屋“てらさん“と明日のレースの準備をして、100mileの選手は今も走っているんだ、と思いつつ就寝しました。
レース当日は3時起床、3時半に宿泊先を出て、4時にスタート会場であるレストランハイジに到着。パン・おにぎり・バナナ・スープ・ジュース・コーヒーの朝食を頂き、ドロップバッグを預けます。ドロップバッグにはTシャツ、ソックス、シューズ、行動食等を入れました。早めにトイレを済ませ、スタートを待ちます。
スタート〜バンフ(累積距離19km/経過時間3:01)
朝5時半に、応援に来ていたチートリメンバーに見送られスタート。最初はゲレンデの登り、周りのペースに惑わされず、マイペースで進む。“ヨーコさん““てらさん“は先行していて、この後“ヨーコさん“には追いつくことはありませんでした(速い!)。荒瀬原WSまでのトレイルは人も多く、ここは流れに乗って進みます。湿度は高めで少し蒸し暑い状況。荒瀬原WSでは、水500mを補給してすぐにスタート。ここから斑尾山のピークを通りバンフエイドへ降ります。斑尾山は去年のチートリ夏合宿で来たところで、覚えていました。そしてバンフエイド到着、建物にあるトイレに行き(混んでません)、バナナを食べコーラを飲み、比較的早くエイドを出ました。
バンフ〜熊坂(36km/??)
ここはあまり記憶がないのですが、景色が良いところがあったり、極上のトレイル走ったり、この区間の後半は下りが続ます。
26km付近の登りで先行していた“てらさん“に追いつきます、スタートで気持ち良く行き過ぎたのかもうバテていたので、少し先に行きました、が下りの林道で今度は“てらさん“に追いつかれました、復活した様です。そうこうしているうちに熊坂エイド に到着、かぶり水をして少し復活。冷やしトマトや豆腐を頂き、麦茶を補給してエイドを出発。
熊坂〜黒姫(47km/7:34)
太陽は出ていなかったものの、かなり蒸し暑い天気。晴れだったらかなりやられると聞いていた関川沿いの微妙に登っている区間。走ろうと思っていましたが、暑さの為か走ったり歩いたりの繰り返し、途中のかぶり水は助かりました。また関川沿いの終わりにある宴会隊エイドの紫蘇ジュースは冷たくて美味しかった!フラスクにも補充させてもらいました。この間、先にエイドを出た“てらさん“が少し先に見えましたが追いつきませんでした。関川を離れ黒姫エイドまで林道を登ります。ここも先程より斜度は上がるものの、走ろうと思えば走れる区間、去年のチートリ合宿で走った場所。ここも歩いたり走ったりで黒姫エイド横着。黒姫エイドでは100mileを走っているチートリメンバー3人をサポートしている“つーじー“に出会い元気をもらう。ここで、メダリストカフェイン200と今後の膝痛に備えてロキソニン60mg錠剤を摂取(後々、これが良くなかったのかも)。
黒姫〜笹ヶ峰グリーンハウス(59km/10:13)
黒姫エイドを出る際、ちょうどエイドに入ってくるもとP(100mileに出走)に遭遇、エールを交換し出発、このあたりから雨がだんだん強くなってきました。長い林道でてらさんに追いつきしばらく一緒に走る。後半のテクニカルな下りでは路面が非常に滑りやすくなっていて転ばないよいうに慎重に進みます。下りが終わると定員1〜2人の吊り橋で少し渋滞、その後は一気に登り笹ヶ峰エイドに到着。ここでどしゃ降りとなり、外にはいられない状況、建物の屋根の下に入るも、人でごった返している。デポバッグを受け取り、建物の中でTシャツ、アンダーシャツと靴下を着替え。シューズはすぐ同じドロドロになりそうだったので、替えず。あとは時計を充電、一応カレーも食べました。ここであすみん(100mileに出走)会い、まだまだ元気な様子。結局笹ヶ峰エイドには37分も滞在してしまいました。レインを着て、ライトも装着して、てらさんとほぼ同時に出発、雨は一旦弱くなった。
笹ヶ峰グリーンハウス〜大林林道(77km/14:50)
走れる区間であったと思いますが、ここからだんだん気持ち悪くなり始め、走り続けることが難しくなっていきます。牧場脇のを通るのも、有刺鉄線があり雨の影響でかなり滑りやすくなっていて、前に進むのにも気を使います。途中からてらさんが先行しこの後ゴール前まで追いつきませんでしした。西登山道WSでは、10分程椅子に座って休み、提供されていたMAGMAを摂取しましたが、いっこうに気持ち悪さ解消されませんでした。雨もまた強くなり、路面が田んぼ状態に、山岳区間の登り下りは、かなり苦戦しました。笹ヶ峰エイドから大橋林道までの間にかなりの人に抜かれ(70人ぐらい)メンタル的にもきつい状況でした。この区間以降はほとんど走れず、ほぼ歩きました。
大林林道〜戸隠スキー場(ゴール/90km/18:14)
大林林道でも気持ち悪さから何も食べられず(笹ヶ峰以降は水分のみ)、ストーブ周りの椅子に座り20分程休みました。ここでのリタイアも頭をよぎりましたが、次の戸隠エイドの関門時間まで3時間以上あったのと、そろそろ気持ち悪さも解消されるはずと思い、とりあえず前に進むことにしました。エイドを出る際、レオレオ(100mileに出走)会いエールを交換しました。
雨が降り続いている為、田んぼ状態が続き、足を置く場所を常に考えないといけない状態でした。酷い所は、場所を間違えると膝くらいまで埋まってしまうような所もありました。戸隠エイドまでの道のりは、1km進むのもとても長く感じられ、気持ち悪さも解消される気配もなく、かなり辛い状況が続きました。進みも遅く、時間だけは確実に経過していき、この状態では、走り(歩き)続けられないと思い、目標を戸隠エイドに制限時間内に到着し、そこでリタイアすることにしました。この区間にも今年のチートリ夏合宿で走った場所でしたが、その時とは全く違う路面となっていました。戸隠エイドまで後2kmぐらいのところで誘導スタッフから、コースが短縮になり戸隠スキー場がゴールになるとの案内が!元々戸隠エイドで止めるつもりだったので、DNFが完走扱いに!最後は気持ちも楽になり前へ進んで行くと、残り700〜800mのところで見覚えのある後ろ姿が、最後の最後にてらさんに追いつきました、てらさんもこの区間はかなり苦戦した様でした。ここからは励まし合いながら進み、一緒にゴールしました。100mileをサポートしているつーじーがゴールを迎えてくれ、嬉しかった。戸隠エイドでは石川宏樹さんが一人一人にコース短縮を説明していました。
ゴール後
ドロドロになった足やシューズを洗う場所が2箇所設けられていましたが、10〜15人並んでおり20〜30分かかりました。
その後、戸隠そばも食べれるとのことだったので、気持ち悪さもありましたが、食べました。(ですが、この後のバス移動で戻してしまうことに)
この後、宿泊先に戻るまでが長い道のりでした、まずはフィニッシュ会場(飯綱)へのバス移動が待ちも含め1時間半、そこで預けた荷物とドロップバッグを受け取り、次はスタート会場(斑尾高原)までのバス移動で1時間、最後は車を運転して妙高エリアの宿泊先へ、合計3時間半ぐらいかかり、時間は午前4時半ぐらいになっていました。その日は風呂に入って寝ました。
翌日は、表彰式に参加し、帰宅の途につきました。この日も気持ち悪さが解消されず、落ちた体重もしばらく回復しませんでした。
戸隠スキー場フィニッシュの特別完走者には来年の優先エントリー資格がもらえることになり、本当に途中で止めなくて良かった、ラッキー戸隠フィニッシュ!!
迷ったら、とりあえず前に進みましょう、いいことがあるかも。
プロフィール
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Trippersのトレイルランニングチーム。
走力を上げる事を目指すのではなく、月に一回みんなで山を楽しむというスタンスで活動しています。