OSJ 新城トレイルダブル64k 2026《小林 遼志》

3/21~3/22に愛知県新城市で開催された「OSJ 新城トレイル」に参加しました。

土曜日に11k・キッズ1.5k・キッズ3k、日曜日に32k・ダブル64kと5つのレースが開催され、今年は土曜日のレースは参加せずに日曜日のダブル64kのみ参加しました。

キッズレースのスタートは大迫力

 

コース概要

距離:64km
累積標高:約5,200m
制限時間:11:00(実質10:30ぐらい)
スタート時間:3/22(日)7:00

目標&プラン

関門設定が国内最難関の新城ダブルは4回目の挑戦です。
過去3回の結果は全て7時間制限のCP2(2周目亀石の滝エイド)に間に合わずDNFでした。

 2022年 CP1 5:20'25 → CP2 7:57'28
 2024年 CP1 5:12'56 → CP2 7:26'49
 2025年 CP1 4:56'38 → CP2 7:33'00

1周目4:45~4:50ぐらいが完走ラインと言われていますが、自分のスピードではそのタイムで回ってしまうと2周目が潰れてしまうのでもっとギリギリを狙います。

 1周目
 亀石の滝 1:43
 棚山迂回路3:30
 国体コース分岐 4:25
 フィニッシュ 4:55(CP1 制限5:30)

 2周目
 亀石の滝 6:51(CP2 制限7:00)
 棚山迂回路 8:54(CP3 制限9:00)
 国体コース分岐 9:59(CP4 制限10:00)
 フィニッシュ 11:00以内(制限11:00)

最終関門を制限時間ギリギリに通過するという毎年同じような計画ですが、いつもこのペースを維持できずDNFになっています。
ただし今年はいくつか好材料があり、完走できるかどうかは全く分かりませんが過去3回よりは早くCP2に辿り着ける自信はありました。

1.土曜日の11kに出ない
今年はOSJ年間チャンピオンを目指すのを辞めたので前日の11kに出る必要がありません。
少しでも体力の無駄遣いをせずにスタートラインに立てます。

2.11月のKAMI100以降、新城ダブルのためだけにトレーニングをした
予定が合わず当初計画していた12月の房総半島横断レース、2月の空海トレイルにエントリーできませんでした。
そのおかげで4か月新城ダブルを意識したトレーニングに専念できました(空海トレイルは新城ダブルの練習にちょうど良かったけど)
年明けからはトラックに行くのも辞め、とにかく山に通っていかに疲れずに新城ダブル完走ペースで山を進み続けられるかだけを考えました。

3.補給を見直した
去年は1周目からかなり暑かったのに水分と塩分の摂取量が少なく、1周終わりに脱水でがぶ飲みし、2周目の最初のWSでもがぶ飲みしたためその後のトレイルで吐き気と下痢で全く走れなくなってしまいました。
今年はトレーニング時点で水分と塩分の摂取量を増やし、本番を想定して何度もテストを行いました。
また胃腸のトラブルの要因となる可能性がある成分をできるだけ排除し最低限の成分だけを摂取することにしました。これも山で長時間テストして本当に問題ないか、自分に合っているかは確かめました。

ただし順調なことばかりではなく、KAMI以降4回の海外出張があり満足にトレーニングできない上に出張の疲労も大きく、1月の海外出張の時には食中毒になり激しい下痢嘔吐発熱で数日ダウン…
2月頭にも40℃近い高熱が3日続いて肺炎になり、同じペースで走った時の心拍数が通常よりもずいぶん高いまま当日を迎えることになってしまいました。

装備

頭:patagonia / duckbill cap
シャツ:patagonia / ridge flow shirt
パンツ:Innerfact / 6-Pockets running tights
ウエストバッグ:Innerfact / ウエストベルト
レインウェア:OMM / Halo Jacket
       OMM / Kamleika Shorts
靴下:Innerfact / 5本指ショート
シューズ:MERRELL / MTL LONG SKY2 MATRYX
手:salomon / fast wing glove U
ライト:ThruNite / Archer Pro
時計:Garmin / Enduro3
心拍計:Polar / verity sense
パワー計:Stryd
ゼッケンベルト:Trippers / くまちゃんオリジナルゼッケンベルト

補給

ドリンク:マルトデキストリン+パラチノース+塩
固形:かし原 塩羊かん、GU ENERGY CHEWS
ジェル:X-PLOSION POTION X
その他:TOP SPEED

補給のメインはエイドの水に用意した粉を溶かす自作ドリンクで、胃がやられて補給できなるなるまでは他のもので足りない分を補います。
1周目は40分毎に塩羊かんを1個、1周終わりにTOP SPEED、2周目は80分毎にカフェイン入りのジェルを1個と気が向いたらGUのグミを食べる計画です。

レースレポ

※レース中の写真が全然ないです…

当日朝は0℃ぐらいまで下がり寒すぎて準備が進まない…
去年の21℃予報よりはマシだが今年も17℃となかなか上がるみたい。
今年も出場選手の名前がひとりずつ呼ばれてテンションが上がる!

スタートすると案の定心拍数が高い。みんなどんどん先に行ってしまうがこれ以上ペースを上げると絶対に最後まで持たないので上げられず。
久保さんとしゃべりながら走ってると後ろには去年ダブル5位で今年はスイーパーの相羽さんが…そうですか。いきなり最後尾ですか。

最初のトレイルは去年盛大に捻挫したので今年は慎重に。
ふぅ…なんとか捻挫せずにクリア。
やっぱり下りはみんなに着いて行けなくてすぐに誰もいなくなる…
苦手な苔むした岩のエリアを抜けると林道に出て最初のWS。42'35(計画+1'15、去年+2分)
ちょっと遅いけどしんどくてこれ以上ペースを上げられない…今年もダメなのか?
ここから亀石の滝までは長いトレイル。この辺りで去年の小海3位で途中から一緒だった高橋さんと一緒になる。
頑張ってるし心拍数はかなり高いのになかなかペースが上がらず、東尾根展望台で1:23(計画+2分)と遅延が増える。
長いトレイルを抜けて林道に出るといつも32kの渋滞の横を通過するのに今年は誰もいない。え?そんなに遅いの?

 亀石の滝 1:46'28(計画1:43'00)

前回より1分遅れ、計画より3分半遅れで到着。
えーこんなにしんどいのに?暗雲立ち込めまくり…
ただし前回はここで遅れを取り戻そうと焦って出力を上げたことで1周目の西尾根以降ペースダウンしてしまったのでできるだけ焦らず落ち着いて進もうと心掛ける。
しばらく進んでいるとコースよりも下の方から声がして後ろから選手が現れた。昨日一緒に夕飯を食べたり買い出しに行ったゲンヤ君だ。ロストしたらしい…新城ダブルでロストは痛すぎる。そんなことは本人も分かってるだろうけど「まだこのペースで完走いけるよ!」と励ましつつ自分にも言い聞かせながら一緒に進む。
この辺りから何度も完走しているベテラン大槻さん、去年2周目で一緒に歩いた土方さん、2024年KAMI100優勝の冨田さんと前後して進む。
復路でWSになるところで2:46'30(計画+2分半)とここでやっと少し縮まるが、一気にペースアップせずにできるだけ脚を温存するつもりで進む。
林道に出たところのWSに去年は寄って水を汲んだが今年は3:13(計画+1分半)で通過。次の棚山エイドまではそれほど遠くないし走れる区間。

 棚山迂回路 3:31'25(計画3:30'00)

前回より2分半遅く、計画より1分半遅い。
これで前回より脚が残ってると良いんだけどいまいち分からず。ただ1回目と2回目はここでもう絶望的なタイムだったので今回はまだいける。
ここから延々と繰り返す細かいアップダウンもできるだけ脚を使わないように意識して進む。長い登りの上の方に丹羽さんや千原さんの背中が見えるが追いつかない。
なんとか我慢してWSを4:10'30(計画+30秒)で通過。
この辺りは32kの往路の選手とのスライド区間になっていて、OSJ女子絶対王者の冨澤さんや毎年シリーズ戦で一緒の椙山さん、他にも何人か知り合いの選手や知らない選手とも声を掛け合いながら進む。
岩場のテクニカルな下りになると一緒に進んでたダブルの選手はみんな先に行ってしまいひとりぼっちに。

 国体コース分岐 4:26'31(計画4:25'00)

前回より2分遅く計画より1分半遅い。
うーん思っていたより短縮できなかった…
ここからは苦手なテクニカルな下りが続いて短縮できる見込みは無し。

どこだったか覚えてないけどこの辺りで力強い登りの荘司さんに抜かれた気がする。
余裕があるかといえば全然ないしむしろかなり疲れちゃってるけど去年よりはまだマシかな?
最後の方で松本さんに追いついて一緒にモリトピアに生還。

 1周目フィニッシュ 4:55'48(計画4:55'00)/ CP1 5:30制限(33位/51人)

去年より1分早く計画より約1分遅れ。
戻ってくるときに早くも出発する大槻さんや土方さんの姿が見えた。最後の区間で結構差がついたな…
去年はデポで3分半ぐらい使ってしまったので今回はもう少しスピーディーに。
暑すぎたら着替えようとタンクトップを入れていたが着替えず、濡らして首に巻くための手ぬぐいも取らず、ゼリーもOS-1も飲まずに水を汲んで補給食だけ掴みゲンヤ君に声をかけて先に出発。

 2周目スタート 4:57'43(計画4:58'00)

前回より2分半早く、ついに計画タイムに追いついた!
そして前回よりはやっぱり走れる。
最初の林道で丹羽さん、千原さんに追いつき声をかけて先を急ぐ。
でもかなりのペースで走ってるつもりなのに後ろから荘司さんに抜かされた…2周目でそんなに走れるのか…
林道は1周目と同じタイムで終えて山を登り始めたところで荘司さんは足が攣っていたらしく先に行かせてもらうがその直後…「ピッキーン!」と自分も脚が攣る。早くも来たか…攣ったり収まったりを繰り返しながら騙し騙し進む。
幸い走れないほどではないので少し多めに水分を取り攣りそうになったらマッサージをしたりしているうちにだんだん攣らなくなった。
少し進むと高尾で同じように練習していた堀さんに追いついた。堀さんとは去年も2周目のWSを過ぎた辺りで会ったのを思い出す。
ここからしばらくは堀さんとしゃべりながら一緒に進む。良いペースだし心強い。去年よりだいぶ良い。
林道に出て最初のWSになんと1周目と全く同じ42'35で到着し5:40'18と計画より3分早い。去年とはもう比較にならない。
トレイルに入るとパワースポーツ成瀬さんに追いつき、その後も去年ずっと前後した吉岡さんにも追いついた。
去年暑さに苦しんだ東尾根は今年は曇りで風も吹いて涼しいぐらい。これは助かる。
途中ペヤングさんに追いつき少し言葉を交わして潰れない程度に飛ばし続ける。
東尾根展望台で6:24'28と1周目よりは3分半遅かったがそれでも計画より2分半早く、初めての第二関門通過を確信。

 亀石の滝 6:50'11(計画6:51'18)/ CP2 7:00制限(16位 / 区間7位)

完走もしてないのに4回目にして初めて第二関門を通過できたことにめちゃくちゃ喜ぶ。
ものすごい達成感だけどこのチャンスを流してはいけない。急いで補給をして出発する。
テンションが上がり調子も上がってきた気がする。この辺りでまた大槻さんに追いつき、さらに初めてマサシさんに追いついた。このタイムなら行ける!と励まし合いながらどんどん進む。
この区間はかなり登るが宇連山まで登ってしまえばあとは第三関門の棚山まで下り基調だ。
復路でWSになるところを7:59'20(計画-1分半)に通過して宇連山までもう少し。まだまだ走れてる。この辺りで大きなトラブルがなければ完走できそうな気がしてくる。
下りも怪我しないように気を付けながらそれなりに飛ばしてWSを8:28'00(計画-5分)で通過。関門まで32分あるので余裕で間に合いそう。
32kの最後尾に追いつき、32kの選手と声を掛け合いながら進む。

 棚山迂回路 8:48'25(計画8:54'21)/ CP3 9:00制限(11位 / 区間8位)

初めて第二関門を通過したどころか第三関門も通過しちゃった…
それにヘトヘトではあるがまだなんとか走れるのに最終関門まであと1時間10分以上ある。もう泣きそう。
ここからはダブルの選手にはもう会わず、ひたすら32kの選手に声をかけながら進む。
延々と繰り返す細かいアップダウンも完走の瞬間を想像していたらあっという間に終わった。
WSは9:32'45(計画-9分)で通過。あとは最終関門までほぼ下り。ここで完走を確信。
もう無理に飛ばす必要はなく、怪我しないようにだけ気を付けてゆっくり進む。
エイドまであと300mの看板が出てスタッフの人達が見えてきた。感無量。

 国体コース分岐 9:52'26(計画9:59'48)/ CP4 10:00制限(11位 / 区間13位)

泣いた。泣きました。スタッフの人に「どうしたの?」と心配された…
ここがゴールなんです。ここが間に合えばあとはのんびり歩いても完走できるんです。
ライトチェックではスタート前にチェックしたライトが万が一壊れて点かなかったらどうしようとちょっとドキドキしたが無事クリア。
32kの選手達と「お疲れさまでした!」と声を掛け合いながらウイニングラン。

うおー!

ロードに出たところで32kで3位だった小林さんが声をかけてくれた辺りは覚えてるけど、そこからは何かを泣き叫びながらゴールまで駆け抜けたような気がする。

やったぞー!

 Finish 10:27'43 / 11位(区間11位)

まとめ

1.今までで一番うれしいゴール
2.諦めなければ夢は叶う
3.来年は連続完走目指します

美味しすぎる
各CP通過タイム

プロフィール

小林 遼志
小林 遼志
喫煙&運動不足の不健康な20代を過ごし、30歳を過ぎて走り始めました。
初トレイルランニングレースは2015年キタタン。
2017年におんたけウルトラトレイル100kを走ってOSJ沼にハマる(他のレースもたまに出ます)
足りないセンスは努力でカバーします。

OSJトレイルランニングレースシリーズ
2023年 4位
2022年 1位
2021年 2位
2020年 2位
2019年 4位