第15回 ハセツネ30k《松村兼希》
五日市は僕の地元であり、大会会場の秋川渓谷リバーティオは僕の実家が経営していて、ハセツネは幼少期から憧れであった大会。
本戦は去年4年ぶりに開催されましたが、ハセツネ30kも4年ぶりに開催され、僕はとても意気込んでいました。
そこで、1月下旬から本格的にトレーニングを行い、立てた目標は入賞すること!
その目標を達成するために、日々のトレーニングも大切ですが、コースを熟知するべく、計5回の試走(フルコース2回、ショートカットコース3回)を行いました。
本番を含め、計6回走ったこのコースの特徴や難所、攻略法など次にハセツネ30kを走るランナーの皆様に少しでも参考になればいいなと思います!
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●大会概要
日程:2023年4月2日(日)
コース:29.2km D±2168m(Garmin計測)
スタート:第1ウェーブ8時30分
第2ウェーブ8時35分
第3ウェーブ8時45分
•制限時間
第1関門:4時間
第2関門:6時間
ゴール:7時間
※ストックの使用は第1関門から可能
•前回大会との変更点
①本戦優先権が男子1000位→500位 女子100位→50位
②大幅にコースリニューアル!(より山岳要素の高いコースに)
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●受付&スタートまでの流れ
受付は事前受付と当日受付の2種類があります。
•事前受付は3月25日(土)〜3月30日(木)に以下の会場で行われ、装備チェックを行います。
•装備チェック事前受付会場
ひだまり山荘 飯能本店
ひだまり山荘 池袋店
さかいやスポーツ エコープラザ本店
モリパーク アウトドアヴィレッジ(土日のみ)
•装備チェック内容(必携品)
①レースナンバーが記載された封筒
②水1.5L以上入れる予定の容器
③登山用レインウェア上下
④大会当日に持参する予定の行動食
⑤山岳保険など加入を証明するもの
•当日受付
受付は6:15〜8:00までで事前装備チェックをした選手たちもゼッケンを受け取りに行く必要があります。
僕は6:15分ごろに受付に行きましたが、すでに長蛇の列でした。
事前装備チェックをしていなかったので、装備チェック受けてから10分ほどでゼッケンがもらえました。
五日市広場からスタート地点の秋川渓谷リバーティオまでは1.5kmほど歩くので時間に余裕を持って受付を済ませた方が良いと思います。
7:45分頃に大会会場に行きました。
すでに大勢の選手がいてお祭りみたいな雰囲気でした。
ここで失敗したことが一つあり、スタート地点には1時間前にはいた方が良かったです。理由は選手整列開始が8:15分で、到着してから30分しか準備する時間がなくW-upが十分にできませんでした。
●レース目標
順位:6位入賞 タイム:3時間30分
•この目標に設定した理由
試走のタイムが3:37であり、本番で登りのタイムを縮めれば3:30を出せると思ったから。順位に関してはコース変更がありタイムが入賞タイムが分からなかった。しかし、入賞することをモチベーションにして練習してきたので、レベルの高いメンバーの中でも、目標を変えずに走った。
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●コースのポイント&レース展開
29.3km D±2168m
•コースのポイントをザックリ解説
•急斜面の起伏が多く、サーフェスも難しく、技術が必要。
まさに山力が試されるコース
●レーススタート!
①スタート〜②臼杵山(約9.3km)
先頭集団 📸長田豪史
•レース展開
僕はエリートの部からスタートして1キロ地点までは先頭集団まで着いて行きました。しかし、試走よりも30秒速い4‘07で1キロを通過したため離れて自分のペースで進みました。
がむしゃらに走ってしまい、冷静さを失ってしまったのが反省点。
臼杵山までのタイムは72‘30と試走より速いで入れたが少し突っ込みすぎたのか、ハムストリングスが攣りそうな予感がしていた。
•コースのポイント
多くのランナーが渋滞回避のために速いペースで走ります。しかし、広徳寺の登りはとてもキツいです。序盤から追い込みすぎるのは危険なため、試走時から約1kmまで本番のペースを想定して走ることをオススメします。
臼杵山までは獲得標高が約1000mあり、バーティカルのような区間です。登りはほぼ歩いて息を整えながら走るといいと思います。
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②臼杵山〜③小坂志林道(第1関門)(約5km)
•レース展開
起伏が多い区間であり、脚が攣るのが怖く、攻めた走りができなかった。登り区間で4人ほどに抜かれました。(今回のレースでは順位を落とす一方…)
小坂志林道(第1関門)
第1関門
順位:15位くらい
タイム:1:47’
試走時と同じタイムで通過したが、試走よりも脚に余裕はなかったです。
•コースのポイント
臼杵山からは200m一気に降ります。テクニカルなので下りが得意な人はチャンスです!
気持ちいい下りが続きます!
降ったら市道山手前分岐まで急登があります。キツいですが一歩一歩、前に進むことだけを考えましょう。
市道手前分岐から第1関門まではひたすら降ります。リラックスして、なるべく力を使わずに楽しく下りましょう!
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③第1関門〜④市道山分岐(約5km)
④市道山分岐タイム:2時間32分
•レース展開
フラットな林道で1人抜き返しましたが、ゴロハチ林道の登りで女子選手の秋山さんと高村さん含めて計4人ほどに抜かされる。この登りで僕はずっと歩いていましたが彼女たちは走っていました。抜かれて悔しいけど本当すごいと思いました。
•コースのポイント
第1関門から2キロ弱、フラットに近い林道が続きます。ロードに自信のある方は順位を上げるチャンスです。
走りやすい林道が終わったらキツい登りのゴロハチ林道です。2キロ以上キツい登りが続きます。
ゴロハチ林道の登り
しかもこの登りは人の拳ほどある石がゴロゴロしていて登り辛いです。登ってから少し下る区間以外は後半のことも考えて歩くことをオススメします。
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④市道山分岐〜⑤入山峠(第二関門)(約4.5km)
⑤入山峠タイム:3時間07分
•レース展開
前後に選手の気配はなく、1人で進む区間であった。とにかく脚が重く苦しかったが、入山峠でスタッフの皆さんが応援してくださりとても元気がでた。
·コースのポイント
この区間も急斜面の起伏が続き、身体的にキツいです。しかし、下り基調でこれまでのコースに比べると走りやすい区間になっています。登りは息を整えながら歩き、下りはしっかり走ることが大切です。
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⑤入山峠(第二関門)〜①ゴール(約6km)
•レース展開
入山峠からはラストスパートです。最後の力を振り絞りました。
📸長田豪史
今熊山手前の山の中で、いつも練習会でお世話になっている長田さんが写真撮影&応援に!!
【長田さん】「ラスト楽しんで!」
という応援がとても力になりました!
•コースのポイント
今熊山の登り以外は下りのみなので、第二関門からはギアを上げてゴールまで走る意識を持つことが大切です。また、転倒には十分気をつけてください。特に今熊山の下りは急斜面なので最後まで油断しないようにしましょう。
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●ゴール!
●結果
タイム:3時間39分38秒
男子総合:17位
年代別2位
●感想
入賞を目指していて、17位という結果だったためにとにかく悔しいです。また、タイムでも試走より2分遅く、優勝タイムよりも45分近く開き、まだまだ力不足であると感じました。このような結果に終わりましたが、入賞を目指して行ってきた練習は今後の結果に必ず繋がると思っているので楽しみながら少しずつ前に進んでいきたいと思います。
反省点:ギアは重要。特に補給食とレインウェアの軽量化である。当たり前ながらしっかりトレラン用の装備を揃え、軽量化することが大切であると感じた。
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●装備
バックパック: salomon / adv skin 5 set
ハイドレーション:Salomon/1.5Lハイドレーション
シューズ:Salomon/Pulsar Trail Pro2
シャツ:Columbia montrail /2018ハセツネ完走Tシャツ
パンツ:adidas /ランイットショーツ
グローブ:BLACK Diamond/トレイルグローブ
ソックス:YAMAtune/トレイルラン 1/4ショート丈 5toe
テーピング:New-HALE/X-TAPE
腕時計:Garmin 255music
レインウェア上下:品名不明
Trippers/くまちゃんオリジナルゼッケンベルト
●補給食
aminovital/ガッツギア マスカット味×3
MEDALIST/塩GEL×2
TOP SPEED/Ultra Mineral Tablet 5粒(1.5L)
プロフィール
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