OSJ ONTAKE 100 2022 《朝長拓也》

ONTAKE100マイルは100kを14時間以内に完走すると参加資格をもらえます。
2017年に100kmを走って12時間20分で完走。その後大会中止等もあり、今年ようやく100マイルに挑みました。
会場に向かう途中からがっつり雨。KOUMIを思い出します。
どうなることやら・・・

雨。


・コース概要
【100km】
距離:約105km
累積標高:約2,600m
制限時間:20時間
スタート時間:7/17(日)0:00

【100mile】
距離:約163km
累積標高:約4,000m
制限時間:24時間
スタート時間:7/16(土)20:00

直前のコース変更で100マイルは50数キロを3周するコースに。ロード率も上がり、獲得標高も増えて難易度が上がりました。
3ループなのでスタート地点のデポを2回使えるのはありがたい。

・目標&プラン

レースの3週間位前からずっと胃の調子が悪く、お店のグルランとチームの練習で1回山を走った位の状況でした。コンディションに不安が残った状況でレース当日を迎えました。
胃がやられたらリタイヤしようと決めて、無理せず完走を目標にしつつ、22時間半の設定でGARMINのRACEPROをセットしました。

レースレポ

スタート~CP1
予定タイム7:00:00 実際6:47:58 順位 35位

渋滞はないはずなのでマイペースで走る為に最後尾に並ぶ。ずっと雨が降っていたが直前で雨が上がったのでレインウェアを脱いでスタート。

スタートからは15kmロード。キロ6分位のペースだったがもっと遅くても良かった。
徐々に前を抜きながらも程よいペースでとにかくオーバーペースにならないように進む。
登りに入ってからは積極的にポールを使用。
途中から雨が強くなったり弱くなったりをくりかえしていたが、そんなに寒くないのと序盤でまだしっかり動けていたのでレインウェアは着なかった。
28kmの給水ポイントのころには本降り。

雨のレースも嫌いじゃない。エイドは水、オレンジ、バナナ。

雨27km~37kmの10kmが延々と登りなので30kmを過ぎたころにはハムストリングとふくらはぎがパンパン。あと130km持つのか不安になる。

無理せず、補給をしっかりとることを心掛けつつ淡々と進む。この後も雨は降ったりやんだり。

CP1~CP2
予定タイム7:30:00 実際7:30:10 区間順位32位  total 14:18:08 32位

戻ってきてデポバッグを受け取り補給の入れ替え。滞在時間は約20分。
ほぼ同じコースの2周目を走りだす。数キロ進むと

はいあと100km。先は長い。
深夜に雨が激しくなってきて、気温も下がる時間帯なのでレインを着るが明るくなる前には雨も上がりまたTシャツに戻った。

明るくなってきてようやく景色が見えてきた。コースは1周目と同じだが真っ暗な中走るのとは印象が全く違う。

途中から100kmの後方の選手に追いつき抜きながら進む。

CP2~CP3 3:56:06  区間順位29位
シャツとソックス、シューズを交換。


せっかく着替えたのに3周目スタートしてすぐにまた雨。引き続き100kmの選手を一人ずつ拾いながら進む。100マイルの選手は全然出会わない。
かなり疲れてきたけれど登りは歩き続けないように少しでも傾斜が緩くなったら走るように気を付けた。
途中で100マイルの選手4人に一気に抜かれてだいぶ自分のペースが落ちているのかと焦る。が結局はこの4人が後半めっちゃ早かっただけで自分のペースはイーブンだった。

CP3~FINISH 3:44:47  区間順位22位


何とエイドにそうめんとコーラが!奥久慈もおんたけも全然食べ物ないし水と薄めたスポドリしかないのにここにきてコーラ!たまに優しくされると惚れてしまうぜOSJ!最高にうまい。
少し元気になったもののそこからまた上りで結局はそこそこ辛い。上った先にウォータステーションがあったみたいだけど記憶がない。。


登ったあとは10km以上ある長い下り。下りは好きだけど、とにかく長い・・・。重力に身を任せてなるべく自分の力を使わない様に意識を集中させて下る。2~3人100マイルの選手も抜いた。

下りは元気  ©allsports.jp

フラットなロードに出たら失速。残り3キロが全然終わらない。公園に入るところで下りで抜いた選手に追い越され、よぼよぼゴールを目指していると、22時間を切れそうなことに気付く。残り500mは必死に走ってゴールを目指す!

FINISH 21:59:01 総合 29位

©allsports.jp

スタート前は過去最高に不安が大きかったですが、胃はノートラブルで予定より30分早くFINISH。
この状態で22時間を切ることが出来たので満足しつつも体調不良を悔やむ・・。
なお、3週間続いた胃の不調はレース後には回復しました。謎の超回復。

装備
シューズ:HOKA / TECTON X ⇒ 3周目 SPEEDGOAT 5 
ザック:INSTINCT / X10
レイン上:GOREWARE /
レイン下:TNF / STRIKE TRAIL PANTS
ライト頭:milestone / MS-i1 Hi480ルーメンてつけっぱなしにして何時間持つかテスト。カタログ値8h、7.5hでバッテリー交換交換した。
ライト腰: ULTRASPIRE / ルーメン600
ポール:MOUNTAIN KING / TRAIL BLAZE
エマージェンシーキット: SEA TO SUMMIT /ファーストエイドドライサック レッド デイユース(1L)
ソフトフラスク: NATHAN 18oz フラスク×2

ウェア
シャツ patagonia / Team Trippers Tee キャプリーンクールトレイルシャツ ⇒ Tetonbros. / ELV1000 NONSLEEVE
ショーツ patagonia / エンドレスランショーツ
アンダーウェア上 ONYONE / メンズ ブレステックPPノースリーブ
アンダーウェア下 finetrack / ドライレイヤークールボクサー
ソックス Drymax / Running Lite Mesh ⇒ smartwool / PhDプロエンデュランスプリント
グローブ UNWASTED / adapt (フード付ランニンググローブ) ⇒ Black Diamond / Trail Glove

補給
おいエナ 5本 2000 ㎉
ジェル amino sauls 4本 440 ㎉
スポーツようかん4本 440 ㎉
ANDO 2本 200 ㎉
MEDALIST 塩ジェル5本 150 ㎉
エネ餅1本 150 ㎉
ミニチョコクロワッサン4個 400㎉
MAGMA 4本
inゼリー1個 160㎉
摂取合計 3960㎉+そうめん1杯

補給プラン
おいエナを1ループで2本摂る(800㎉)+1時間に1本ジェルか固形物食べて1時間で200㎉を意識。OSJのエイドは食べ物はあったらラッキー程度に考えて基本全部自分で持つ。
結果⇒ 最後は少しおいエナ飽きてきたので6本目は使わず5本摂取。おいエナは単純においしいので摂取しやすい。前半はジェル、ドリンクメイン、後半はおなかがすくので固形物も食べて概ね1時間200キロカロリー摂取できた。

その他
・足裏の保護にテングバームを使用。足は常に濡れていたがノートラブルだった。
・ヘッドライトはmilestone / MS-i1 を初投入。Hi 480ルーメンでつけっぱなしにして何時間持つかテスト。
カタログ値8h、7.5hでバッテリー交換交換した。 Hiを使う場合は必ず1回バッテリー交換することにはなるので7.5h粘らずに6hで交換したらよい。mid 260ルーメン11hにすれば夜の短い期間はバッテリー交換なしでいけるかも。
小林君もブログで書いているがGARMINのRACEPRO機能はめちゃ便利なので使った方が良い。下りで貯金が出来て登りで貯金を使う感じだったが大体のペースを把握するのに役立ちます。

まとめ
・ONTAKEはトレイルランというよりウルトラマラソンに近い。走らないと間に合わない。
・食べ物はエイドを当てにせず自分でしっかり持とう。
・エイドの飲み物はほぼ水しかないのでスポドリの元があると良い。
・エイドの数が少ないので水切れの心配があり浄水フィルターを持って走った。僕は使わなかったけど100kは最初のエイドで水待ち渋滞が最大1時間もあったらしく、浄水フィルターさえあれば沢の水を安心して飲めるので渋滞をパスして進めたはず。今年は雨で涼しかったけど暑くなった場合はエイド間水1リットルだと途中で足りなくなる可能性もあるので来年以降走る人にもおすすめしたい。(来年はさすがに水待ち渋滞がない様に改善されると思うけど。)
・ONTAKE100はクセになる。


プロフィール

朝長拓也
朝長拓也
トモナガと読みます。
私が初めて山を走ったのはのは2012。山を駆け下りる疾走感、自然との一体感、こんな楽しいスポーツがあるのかと衝撃を受けました。
今でもその時の感動を覚えています。

私は特別速い訳ではないし、まだ100mileを走ったこともないし(2018年ようやく100マイル走りました!)、大会にたくさん出てきた訳ではありません。
でもトレイルを走るのは大好きです。
トレイルを走っているときに自然と笑顔になったり、訳もなく涙があふれてきたり。
うまく表現できないけど自分が解放されてく様な感覚が最高に気持ちいいのです。

人それぞれ感じる事は違うと思いますが、最高の時間をみんなで共有できたらいいなと思っています。

ランナー、トレイルランナーが気軽に集まれるお店にしたいと思っています!
一緒に走りましょう!よろしくお願いします!!