7回目の日本山岳耐久レース【ハセツネCUP】2024 《朝長拓也》

今年もハセツネを走ってきました!

最初に出たのが2014年。
初のナイトトレイルを走るレースが楽しすぎてハマってしまい、それ以来毎年エントリーしています。

【ハセツネの魅力】
1.補給が1か所しかない。
 42km地点の月夜見で1.5Lの水かポカリがもらえるのみ。
2.ナイトパートが長い。
 70km程度のレースの多くは早朝スタート、夕方~夜ゴールが多いですが、ハセツネは13:00スタートなので17-20時間のボリュームゾーンの選手でも一晩中夜の山を走ることになる
3.100マイルレース並みに考えることが多い。
 補給食、水分、ライト、防寒具等しっかりと準備する必要がある。
4.コースが変わらない
 トレランのレースは登山道が崩れたりする等、様々な事情でコースが変わることがあるが、ハセツネは昔からほぼ同じなので過去のタイムを目標に出来る。

似たようなレースが他にない唯一無二の大会です。


過去の戦績はこんな感じ。
2014年 11:54:19 300位
2015年 11:00:55 208位
2016年 ケガでDNF
2017年 12:00:56 152位 
2018年 14:42:00 286位 
2019年台風で中止
2020年コロナで中止
2021年 コロナで中止
2022年 11:21:15 117位
2023年 11:37:41 168位 

2018年は気温が高くタイムもいまいち。途中で気持ち悪くなり何度も横になりながらボロボロで完走しました。
2022年2023年は雨でぬかるんでいましたが、涼しくて楽しく走れました。
今年は日中は暑いけど日が落ちてからは程よく涼してわりといいコンディションだったと思います。

今年もチームメンバー、スタッフ、グルラン参加者もたくさん走ったのと、家族も応援に来てくれてスタートまで賑やかでした。
スタート前にみんなで入れ替わり集合写真を撮るのが毎年恒例になってきました。

コース概要
距離:約71.5km
累積標高:約4,500m(garmin計測結果)
制限時間:24時間
スタート時間:10/13(日)13:00
制限時間:24時間

【スタート~第一関門】
水をたくさん背負って荷物の重い状態で第一関門の浅間峠までのきつい区間を走る、かつ渋滞を避けるために突っ込み気味になるのでつぶれない様に注意。渋滞を避けようとしすぎてオーバーペースになると絶対に中盤以降つらくなる。

【第一関門~第二関門】
第一関門からはもう夜。ライトを付けて進む。三頭山への登りはきついがそれまでは結構走れる区間が多い。三頭山から鞘口峠はテクニカルな下り。
鞘口峠から月夜見駐車場までは5km位距離があってなかなか到着しない。

【第二関門~第三関門】
大嶽山、大ダワ、御岳山、キツイ登りと滑りやすい下りを進む。

【第三関門~フィニッシュ】
日の出山からはほぼ下り。金毘羅尾根をいかにしっかり走れるかがポイント。

目標タイム
去年からあまりトレーニングが出来ていなくて12時間半~13時間が目標。

作戦
・スタート
流れに乗って走り出す。最初の橋の手前でウエストベルトに付けていたポールが上手く固定出来ていなくて外れてしまい道の端に避けて付けなおす。走り出したものの慌ててしまってまた固定できていなくてふたたび外れて付けなおす。
ひとりでアワアワしてたらBとCブロックの間位まで落ちてしまった。広徳寺から先のトレイルでは早速渋滞。まあ13時間目標なら問題ないか・・・とのんびり進む。
結果的に無理のないペースになって良かった気がする。

渋滞しても焦らない!

今熊山ではスタッフ、友人もたくさん応援してくれていた。


抜けるところでちょいちょい抜きながら入山峠で1時間15分。去年より15分遅れ。まあこんなもんか。
ここからアップダウンもきつくなるが程々に渋滞になるので無理せず進む。

チームエントリーをしているスタッフ佳に10km位で、ヨコに15kmで追いついた。ふたりとも調子が良く無さそう。

予定通りハンドボトル2本とボトル1本で1.5Lを飲んだ。

【第1関門浅間峠 4:02:37(計画4:00)】

ポールとライトを装着。浅間峠からは走れるトレイルが増えて好きな区間だが今年はペースが上がらない。
チートリのもとピーをキャッチ。

サイラーのもとぴー


三頭山周辺は19時以降歩行区間になるのでそれまでにいけるかなと思ったけど19時20分に到着。歩行区間の開始地点には元チートリのつよぽんとチェーンソーマン齋藤さんがいた。


三頭山山頂を超えて鞘口峠への下り1km弱まで歩行区間。
歩行区間は1.9km。半分は登りでもともと走れないし歩くいても5分位しか変わらないかなという印象。

【 第2関門 月夜見駐車場 7:46:30 区間タイム3:43:53 (計画4:00) 】

今年は配置が変わり、イスとテーブルがあるしテントも増えている!今までブルーシートが敷いてあるだけだったのでかなり快適になった。

水1Lポカリ0.5Lを補給。トイレ。
持っていた3Lのうち0.5L余っていたが、エイドでもらったポカリをほぼ一気に飲み干したので、のどは乾いていたらしい。ここまでにしっかり3L飲めばよかったと反省。

御前山、大岳山の登りがきつい。足が重い。山頂で休む口実を作るためにただ単に写真を撮る・・・。


例年走れている細かい登りが全然走れずペースが上がらない。お腹が空いたので5分位座って休憩。カロリーメイトをモグモグ。エイドが無いのでダラダラと進みがちだが、疲れたら思い切って休むのも大切だと言い聞かせる。

大岳山過ぎたあたりで水が切れたが綾広の滝で水を補給。

御岳山まで来たら大きな登りはほとんどないのであとは頑張って走るだけ。
御嶽神社の水場で補給しようと思ったがチョロチョロ過ぎて諦める。

【 第3関門 御岳山長尾平 11:00:47 区間タイム3:14:27 】

淡々と走り続けて日の出山到着。夜景がキレイ。

チームメンバーで先日トルデジアンのブログを書いてくれた高瀬さんが応援で待っていてくれた。


ポールをしまって金比羅尾根へ。最後までしっかり走る為にジェルとVESPAを投入。
VESPAが効いたのかいい感じのペースで前のランナーを抜きながら下っていく。
しばらくしてこんなところあったかな?と思いつつもさらに下っていらた気づいたら見たことのない広場に到着。
まさかのロスト。
どうやら『白岩の滝』に向かって下ってしまったらしい。

戻って確認すると、白糸の滝へのルートの方が道なりではあるが直進方向にしっかりコースの看板ついてるし、その向こうには赤色の点滅灯もあり間違えるようなところではない。
油断していたとしか言えないが、おかげで10~15分ロス・・・

まっすぐ行けばいいのに左に曲がってしまった

気を取り直してゴールを目指す。
さっき抜いた人をまた抜きながら下る。
街のあかりが近づいてきてくる。

金毘羅神社を抜けて林道を下って住宅街へでたらゴールはもうすぐそこ。
フィニッシュ手前の道路がライトアップされていてびっくり。

【FINISH 12:52:30 区間タイム 1:51:43 総合257位 40代男性 119位】

ポールが外れる、ロストという小さいトラブルはあったが、身体的なトラブルは何もなく走れた。12時間半~13時間という目標には収まったが、シンプルに練習不足で去年より1時間以上遅いゴールとなった。

来年は本気出す! (毎年言っている。。)

チーム戦は18チーム中15位!
朝長 拓也12:52:30
小川 佳 16:21:18
横山 修 16:54:49
合計 46:08:37

ケイもヨコも眠くなったり気持ち悪くなったりで抜きつ抜かれつ無事ゴール。

辛そうw


・まとめ
1.ハセツネはやはり楽しい 
2.練習は不足は誤魔化せない

・装備
バックパック:Dangergrizzlly / Goast 16 Pro
ウエストベルト:instinct / REFLEX BELT
シューズ:HOKA / SPEEDGOAT 6
ウインドシェル:TRIPPERS / REACH WINDSHELL HOODY
レインウェア:goreware / R7 ゴアテックス シェイクドライ™トレイル フーディッド ジャケット
       TNF / ストライクトレイルパンツ
シャツ:Trippers Tee
パンツ: patagonia / エンドレスランショーツ
アンダーウェア:ONYONE/ ブレステックPP
        finetrack / ドライレイヤークールボクサー
アームカバー:R×L / TSA-11
靴下:smartwool / アスリートエディション ラン プリントクルー
頭:patagonia / ダックビルトラッカーハット
手:UNWASTED / adapt
ライト:ヘッドライト Petzl / NAO RL ウエストULTRASPIRE / Lumen 600
時計:garmin / FENIX 7X
ポール:MOUNTAINKING / TRAIL BLAZE

・補給食
合計約2800㎉
ジェル:mag-on 5本 / シンシュウエナジー 1本 / ANDO 1本 /
ドリンク:おいエナ 3本
固形: カロリーメイト2本 / スポーツようかん 1 個 / きーぽんライスワークス 甘酒 1個 /
他:magma 3 / 塩ジェル 4本 / VESPA HYPER 1個
水:3.0L 持った量としてはちょうどよかった。

ここから少し変わっていますがだいたいこんな感じ

レース後

会場でのんびりしてから裏山ベースでシャワーを浴びて始発でお店に戻り、2時間仮眠。10時から恒例の日本山岳耐久営業を開始しました。
全国から参加していたレース後の選手とボラの方達がたくさん寄ってくれて嬉しかったです!

来年もまた走ってお店もやりたいと思いますので遊びに来てくださいね!



プロフィール

朝長拓也
朝長拓也
トモナガと読みます。
私が初めて山を走ったのはのは2012。山を駆け下りる疾走感、自然との一体感、こんな楽しいスポーツがあるのかと衝撃を受けました。
今でもその時の感動を覚えています。

私は特別速い訳ではないし、まだ100mileを走ったこともないし(2018年ようやく100マイル走りました!)、大会にたくさん出てきた訳ではありません。
でもトレイルを走るのは大好きです。
トレイルを走っているときに自然と笑顔になったり、訳もなく涙があふれてきたり。
うまく表現できないけど自分が解放されてく様な感覚が最高に気持ちいいのです。

人それぞれ感じる事は違うと思いますが、最高の時間をみんなで共有できたらいいなと思っています。

ランナー、トレイルランナーが気軽に集まれるお店にしたいと思っています!
一緒に走りましょう!よろしくお願いします!!