OSJ KOUMI100 2020《小林遼志》


10/9~10/11に長野県南佐久郡小海町で開催された「OSJ KOUMI100」に参加しました。
この大会はOSJの年間シリーズ戦のひとつでもあり、また国内で5つある100マイルレースのうちの1つです。
去年は台風19号で中止になったため2年ぶりの開催です。

・コース概要
距離:約175km(35km×5周)
累積標高:約7,800m(garmin計測結果)
制限時間:36時間(4周終了28時間の関門あり)
スタート時間:10/10(土)5:00

・目標&プラン
今年は新型コロナウィルスの影響で他の4レースが全て中止になったこと、また例年同日に行われる日本山岳耐久レース(ハセツネCUP)が中止になったこともあり参加者がかなりハイレベルな顔ぶれになりました(主催のOSJ代表滝川さんから「100マイルの日本選手権」なんて言葉が出たほど)
2018年は台風の影響でA2~ニュウへ上がるトレイルが崩落し、迂回コースとなり距離が伸びました(185kmぐらい?)
自身初の100マイルレースでしたがそれなりにうまく走ることができ30:22で総合11位(年代別3位)という好成績を残せました。
去年ONTAKE100で総合入賞した後にKOUMI100でも入賞を狙って万全に仕上げたのに走れなかったこともあり、今年は去年以上に走り込んで過去最高に気合いを入れてのぞみました。
また2018年もペーサーを付けましたが今回も走力のある友人にペーサーをお願いし、今年と同じコースの2017年のリザルトから27時間以内(10位以内)を目標に設定しました。

・トレーニング内容
以前ブログに書きましたが、僕は5月の野辺山ウルトラ、7月のONTAKE100、10月のKOUMI100をメインレースと位置づけています(この3レースがとにかく大好き!)
そのため春から徐々に長い距離を走れる体に仕上げていくのですが、今年は野辺山とONTAKEが中止になってしまいました。
また新型コロナウィルスの影響で在宅勤務が増えて浮いた通勤時間分をjogに当てたり、レースもないため走行距離がどんどん伸びました(レースがあるとテーパリング&リカバリーで走行距離は短くなります)
自分はきちんとリカバリーが追い付いて無理のない範囲であれば、たくさん走って長時間の行動に体を慣らすことは長距離レースを走るのに有効だと感じています。
そうではないという考えの方もいらっしゃるので正しいかどうかは分からないですが。
春からの走り込みは以下のような感じです(カッコ内は主なロング走。「茶屋坂」については過去の日記をご覧ください)
3月 592km/5,810m↑(茶屋坂40×2回、茶屋坂60×3回)
4月 303km/3,450m↑(茶屋坂60×2回 ※2回目の茶屋坂60で故障)
5月 483km/3,730m↑(茶屋坂45×1回、茶屋坂50×1回 ※上旬は故障で走れず)
6月 641km/9,610m↑(茶屋坂60×3回、ハセツネコースALL×1回)
7月 657km/8,470m↑(茶屋坂40×1回、茶屋坂50×2回、茶屋坂60×1回、高尾トラサル×1回)
8月 603km/15,770m↑(茶屋坂50×1回、高尾トラサル×1回、奥秩父縦走68km×1回)
9月 618km/17,340m↑(茶屋坂60×1回、高尾63km×2回、六甲62km×1回、OSJ安達太良山トレイルレース)
4月に油断して故障してしまい1ヶ月ほどまともに走れない期間がありましたが、それ以外は二度と再現できないのではというぐらい順調にトレーニングを積み上げることができ、自分の中では過去最高の状態に仕上げて当日を迎えることができました。

・スタートまで
今年は新型コロナウィルス対応で例年とルールが少し変わりました。
・エイドはペットボトルの水のみ
・荷物預かり無し
・各自車orテントで荷物管理
という感じです。
朝長店長と一緒に行って二人でテントを使用したため、そちらの内容は店長のブログをご欄ください。
台風が接近していたこともあり、前日からとにかくずっと雨…
夜中もテントで寝ていて雨音がうるさく、当日起きてからスタートまでもずっと降り続いていて気持ちをレースモードに切り替えるのが難しかったです。

・レースレポ
雨足が弱まることなくスタート時刻に。
走れば温まるだろうと考え、上はノースリーブシャツ+レインウェアに下は短パン。
手はサロモンの指出しグローブでストックは持たずにスタート。水分は1L携帯。
周りはかなり速いペースで進捗するも、その中でも自分のペースを守るよう何度も言い聞かせながら抑えて進む。
ロードを少し走ったらやがて長い登りの林道に突入。
予想通り水溜まりだらけであっという間に靴が浸水する。しかもドロドロで足を取られて走りにくい。
知り合いのランナーにどんどん抜かされるも、ここは体力を使わないように積極的に歩きを交えながら息が上がらないペースを守って進む。
A1通過1:08
それでも予定より速いタイムで到着してしまった。
水分はほとんど減っていないのでエイドはスルー。
これでは5時間かからないと思ったが、ロードを歩く必要もないと思いペースを抑えて走る。
A2通過1:33
ここから少し進むと長いトレイルに入るがまだまだ水分は残っているのでここのエイドもスルー。
トレイルはとにかくゆっくりと決めていたので、追い付かれたらすぐに後続のランナーに譲りつつマイペースで進む。
回避できない水溜まりがたくさんあり何度も脛まで泥水に浸かる。とても冷たい。
一気に体が冷えてずっと短パンで走るのは厳しいかもしれないと感じる。
ニュウ分岐通過2:39
下りも冷たい水溜まりがたくさんあり泥濘もひどくてとにかく滑る。
一昨年は1周目で捻挫をしたので今回は怪我をしないように慎重に進む。
あまりの遅さに「怪我ですか!?」と後続のランナーに心配される…
構わずマイペースで下りて行き、走りやすいトレイルとロードは飛ばさないよう気をつけながら走る。
A3通過3:31
まだ予定より速いかもしれないと思いながらもロードは引き続きマイペースで進む。
A4通過4:20
最後の林道はトレイル区間以上の泥濘でとにかく走りにくい。
足を取られるので捻挫をしないように慎重に進む。
林道が終わるとスタート地点まではもうすぐ。
2周目に入った選手達と挨拶を交わしながら進む。

1周目 4:35:26(total 4:35:26)/ 55位

5時間の予定だったがだいぶ早く戻ってきてしまった。
テントではジェルを追加。
水分は1L持っていって半分も減っていなかったのでここでは追加なし。
手袋がずぶ濡れになってしまったのでテムレスに変更。
テントに置いておいた大福を口に入れてスタート。
ドロップバッグ所要時間5分。
1周目が早くなってしまったので、2周目は予定通り5時間ジャストで回ることを意識する。
最初の林道は1周目よりややゆっくりを意識して淡々と進む。
A1通過1:17
1周目より9分遅れ。ペースは良い感じ。
ロードは飛ばしすぎた実感はなかったので1周目と同じような感じで進む。
A2通過1:42
雨がなかなかやまず、また上の方は寒いだろうなと思い稲子湯のトイレ前でレインパンツを履く。
トレイルの登りはやや暑かったがペースを落として進む。
ここでレインパンツを履いて良かった。
ニュウ分岐通過2:54
ここまで1周目より15分遅れ。かなり良い感じ。
1周目もこれぐらいで走れば良かったんだろう。
下りも4周目ぐらいでも再現できそうなペースを意識して進む。
走れるトレイルとロードは1周目と同じぐらいのペースで。
A3通過3:54
1周目より23分遅れ。5時間ちょうどぐらいのペースでいけてる。
ロードは引き続き1周目と同じぐらいのペースで。
A4通過4:23
最後の林道は1周目より少しゆっくりめを意識してジャスト5時間ぐらいを狙って走る。

2周目 5:00:50(toral 9:36:16)/ 33位

テントではジェルを追加、水分も500mlだけ追加。
大福を口に入れ、暑くなったのでレインパンツを脱ぐ。
3周目は途中で暗くなるので再度ヘッドライトを用意。
急いだつもりだったけどドロップバッグ所要時間10分。
この周回は5時間~5時間半ぐらいを目安に。
ここさえ頑張ればペーサーが付くと思うと少し気持ちが楽になる。
ロードを少し進んで、ストックを忘れたことに気がつく。
3周目から使おうと思ってたのに…
最初の林道の登りで疲労を感じ、2周目と同じペースでいくのは厳しいと感じる。
まだまだ先は長いのであくまで無理のないペースで体力温存を意識してゆっくり進む。
A1通過1:30。
2周目より13分遅れ。これは5時間半きついかもと思い始める。
ロードは少しだけペースを落として進むがまだ走れる。
A2通過1:57。
2周目より15分遅れ。
トレイルに入ると明らかに足が重くなっているのと、ジェルを飲もうとしても気持ち悪くて飲みたくなくない。
ここまでは1時間に1本必ずジェルを飲んでいたが、スタートしてもう10時間以上経過していて体に変化が表れていた。
ジェルは諦めて長い登りをゆっくり時間をかけて慎重に進む。
ニュウ分岐通過3:21
2周目より27分遅れ。
ジェルが飲めないのでだんだん力が入らなくなってきている。
なぜこうなったのか分からないけどなんとか良い方向に持って行こうと水分を取ったり練り梅を取ったりしてみるが、なかなか良くならない。
後から思えばここまで水分を1Lも飲んでいないのにジェルばかり取り続けていたのが良くなかったのかもしれない。
ヘロヘロだけど気持ち悪い状態のまま下っていく。ロードに出てもしっかり走れない。
A3通過4:32
2周目より38分遅れ。
相変わらず気持ち悪さが収まらずジェルは飲めないが、もう少しでペーサーと合流できる。
なんとか戻らなきゃと思う気持ちと、こんな状態であと2周は無理だな辞めようかなと思う気持ちが入り混じってくる。
ペーサーがいなかったら3周で辞めてたと思う。
A4通過5:05
2周目より42分遅れ。
このあたりはもう辞めようか、いやペーサーが待ってるのに辞められないと葛藤しながら進んでいたような気がする。
すっかり陽も落ちて真っ暗だ。とにかく捻挫しないように慎重に。

3周目 5:51:48(total 15:28:04)/ 23位

やっとペーサーと合流。
気持ち悪くてジェルが飲めないこと、もう走れなくなったことを伝える。
それなりの結果を期待して気合いを入れて待っていてくれたはずなのにとても申し訳なく思う。
「優勝しちゃおうぜ!」なんてはしゃいでたのが今となっては懐かしい…
でもやっぱり完走だけはしたい。最後まで行けるか分からないけどとりあえず4周目をスタートする。
ドロップバッグ所要時間26分。
最初の林道はとにかく全部歩いた。
走らないととても長く感じたが、ペーサーがいたのでしゃべりながら気を紛らわせて進むことができた。
A1通過2:11
このペースでは何時間かかるか分からないけど、とにかく進めるペースで進むしかない。
ぜっかくのロードもあまり走れずかなり歩いてしまう。
A2通過2:50
あんなに遅かった3周目よりもこの時点で53分遅れ。
こりゃ時間かかるなぁと覚悟する。
気持ち悪いけど無理矢理カフェイン入りのジェルを飲む。
なんとか飲めた。でも消化できているか怪しい。
トレイルもとにかくゆっくり。全然進まない。
ニュウ分岐通過4:33
1周目はゴールしていた時間でやっと折り返し。
長い…
走れる下りとロードはできるだけ走ろうとするが、なかなかペースが上がらない。
ゲップするとずっとさっき飲んだジェルの味がする…消化できてる?
A3通過6:09
もしかすると温かいものを飲めば気持ち悪いのが治るかもしれないと思い、ここのエイドでペットボトルのお湯をもらう。
でも熱すぎて全然飲めない…
ちょびっとだけ飲んでザックにしまうが今度は背中が熱くて火傷しそう。
結局ペーサーに渡して空いたペットボトルに少し移してもらってそれをチビチビ飲む。
最早一人では何もできない。
A4通過6:54
下りの林道もほぼ走れず。
ちょっと走っては歩きを繰り返す。

4周目 7:57:33(total 23:25:37)/ 27位

ここで大休憩。
テントでお湯を沸かして店長が用意してくれていたマツタケのお吸い物をいただく。
パンとかも食べたりする。食べられるものは何でも食べようというスタンスで。
しっかり休んでラスト1周スタート。
ドロップバッグ所要時間26分。
制限時間までは12時間あるので完走は絶対できる。
食べたおかげかラストだからか少し元気が出てきて、林道をたまに走ったりする。
歩きのペースも4周目より速い気がする。
A1通過2:10
4周目より速くこの周回をまわることを目標として走れるだけ走る。
A2通過2:48
トレイルの登りもしんどいけど最後だと思ってとにかく頑張る。
ニュウ分岐通過4:24
4周目より9分も速い!
良い調子。
どんどん下ってやっと走りやすいトレイルだ。さあここから!
というところで走ろうとしたら左脛に違和感が…
痛い。痛くて走れない。歩いても痛い。
これはやっちまったな、と思う。
これで無理したら故障長引くだろうなと考え、ここから全歩きを決め込む。
あまりにペースが遅くてペーサーのお腹が冷えてしまったようで、先に稲子湯のトイレに行っててもらう。
A3通過6:16
長い…歩くとさらに長い。
もう順位もタイムも目標からは程遠いけど、後続のランナーにどんどん抜かれてもひたすらゴールに向かって歩くだけ。
A4通過7:14
最後の林道も全部歩く。
こんなに長かったっけ…
ロードの上り坂を歩いて登って残り1kmないぐらいから少し走ってみる。
数歩走ってまた歩く。でも無理してまたちょっと走る。ウィニングランだ。
目標から5時間遅れ、100マイルレース3戦目にして初めての失敗レース。
でもとにかく無事ゴールできて安堵。やっと風呂に入れる…

5周目 8:31:05(total 31:56:42)/ 31位


・まとめ
1.ロングレースの序盤は自分が思っている以上にゆっくりと
2.最後まで諦めるな
3.100マイルは最高に面白い

・装備
バックパック:salomon / adv skin 5 set
シューズ:TECNICA / MAXIMA 2.0
レインウェア:GORE WEAR / R7 GoreTex Shakedry Hooded Jacket
mont-bell / トレントフライヤーパンツ
シェル:trippers / reach windshell hoody
シャツ:teton bros / elv1000 non sleeve tee
パンツ:mountain hardwear / cool runner short
靴下:innerfact / 5本指ミドル
腹巻:mont-bell / ジオラインLW
頭:patagonia / duckbill cap
手:salomon / XT Wings WP Gloves
テムレス / No281
ストック:black diamond / Zポール distance
ライト:LEDLENSER / H8R
ゼッケンベルト:innerfact / ゼッケンベルト
時計:garmin fenix5

・補給食
ジェル:アスリチューン白、黒、カフェイン
ドリンク:メダリスト粉末
他:パワーバーグミ、練り梅、大福、みかん、スープ

プロフィール

朝長拓也
朝長拓也
トモナガと読みます。
私が初めて山を走ったのはのは2012。山を駆け下りる疾走感、自然との一体感、こんな楽しいスポーツがあるのかと衝撃を受けました。
今でもその時の感動を覚えています。

私は特別速い訳ではないし、まだ100mileを走ったこともないし(2018年ようやく100マイル走りました!)、大会にたくさん出てきた訳ではありません。
でもトレイルを走るのは大好きです。
トレイルを走っているときに自然と笑顔になったり、訳もなく涙があふれてきたり。
うまく表現できないけど自分が解放されてく様な感覚が最高に気持ちいいのです。

人それぞれ感じる事は違うと思いますが、最高の時間をみんなで共有できたらいいなと思っています。

ランナー、トレイルランナーが気軽に集まれるお店にしたいと思っています!
一緒に走りましょう!よろしくお願いします!!