TRCメンバーのレポート⑫ OSJ奥久慈トレイルレース50k《あけみさん》

①大会名

OSJ奥久慈トレイルレース50k

場所:茨城県大子町

2022年5月29日(日)  5:30袋田の滝スタート

②目標タイム 

13時間00分(制限時間が14時間のため1時間余裕を持たせた設定にしました。)

③レースに出ようと思った理由

 トレイルランニングレースも色々ありますが、私個人としてはよく整備されエイドも充実したレースは本当のトレイルランニングとは少し違うかなと考えています。 もちろんそのようなレースは気負わず楽しく走れますからよいと思いますし、私もこれと思ったものがあれば走ってみたいと思っています。

  普段走るのはどんな場所でもよいし、楽しく安全に走る事が大事だと考えていますが、せっかくエントリーするなら、考えと合うレースがいいと思い、自分の走力で完走は厳しいかなとも悩みましたが、勇気を出してエントリーしました。

レースまでの練習内容

 レースのためにトレランをしている訳ではないのですが、今回はさすがに何かしないとと、”林道や繋ぎのロードをしっかり走る”、”登りの走力を上げる”、”長時間動き続ける”、を重要なポイントとし

◎普段週1回もしくは2回のトレランの強度を上げ、3、4月は距離40k前後、獲得標高3000~4000mのトレランを各月に3回ほど。

◎レース約1か月前から、のりコーチにロード練習メニューを考えてもらう。今まで平日はロードを週2回ほど10~15k位を走っていたが、メリハリをつけて今日は坂道ダッシュ 10回、今日はジョグの後流し、今日はLSD、といった感じで、5月はほぼ毎日、レース前2週間は疲労抜きとしてゆっくりペースで5~10k走る。

◎前の週にベアフットマラソンという裸足でハイキングコースを走る楽しい大会で10k走ったため直前まで疲労が抜けなくて困った。たまたま重なってしまいましたが今後は 気を付けようと反省。ただ練習の成果か、ベアフットマラソンでは去年より数分タイムを縮めることができ、また運良く優勝できたおかげでメンタルには良い影響が。

⑤TRCに入って今までと練習で変わった点

TRC に入るまでロードを走ってはいましたが、インターバル等ロードの練習メニューをこなしたことがありませんでした。 林道や平坦なトレイルでの走力を上げるために、やはりロードの走力が必要と感じたためTRCに入りました。 練習という言葉はあまり使いたくないのですが、走力を上げるためにはこのようなメニュー練習が大事だなと実感、意識も変わりました。

⑥当日のレース展開 

チェックポイントが5か所あり、各ポイントの①完走するための区間毎の時間②実際にかかった時間③区間内順位です。

◎ 第1ポイント:持方駐車場 ①想定2:30 ②実際2:14 ③212位 

◎ 第2ポイント:竜神大吊橋 ①想定3:30 ②実際4:09 ③332位

ロード3k後のトレイル入り口でなるべく渋滞にはまらないようにというアドバイスもあり、ロードはk4分半から5位(私の出せる最大のスピード)で走り切ったおかげで あまり渋滞に悩まされずにトレイルイン、第2までは厳しい登り基調、テクニカルなサーフェス、岩場鎖場ばかりで普通のトレイルがあまりなく、登っては下りるが延々と続く。淡々とこなすメンタルが必要(セクション毎に特徴がありしかも長いので淡々とは非常に大事)。目の前のサーフェスに集中、少しでも気を抜くと滑落やねん挫の危険。私の走力では登りも下り もあまり走れない斜度。

スタートから約25k位でやっと竜神川沿いのロードへ到着。若干の登り基調と暑さもあり、試走では走れた区間が走れない。歩いては走りを繰り返し約3k、途中私設エイドにも助けられ、その後竜神大吊橋の長くて急な階段をやっつけて吊橋を渡りやっと第2へ到着。

第1までは想定より速く行けたがそのせいで脚が疲れたのか40分も余分にかかってしまい、完走は無理かなと後ろ向きな思考が膨らんでくるが、私設エイドでコーラをがぶ飲みし、「いや、せっかくここまで来られたし、想定は13時間設定で1時間残してあるのだから頑張ればまだ大丈夫」と思い直し、知り合いにも励ましてもらい次のセクションへ。

水分はエイドに着く毎に補給、朝ご飯をしっかり食べたおかげでエネルギー補給も今の所大丈夫。

ただ前ももに違和感が。疲れからか下り着地時に痛みが出てくる。

◎ 第3ポイント:釜の平 ①想定4:00 ②実際3:44 ③189位

この区間をしっかりクリアする事=完走位大事な区間に突入。

急な斜面を登り山を一つ越え赤岩集落へ。ここもとにかく脚を止めずに登る。ポールがあって本当に助かる。ポールは第1以降使用可だったのでもちろん全区間使用。

集落からロードと林道を繋ぎ沢沿いの道なき道を進む寺入沢へ突入。ここはジャングル、アドベンチャーワールド。苔むしたつるつる滑る岩から岩へ足を置き、崖の斜面にしがみつき、渡渉場所は躊躇せずじゃぶじゃぶと、手と足を使い沢沿いを数キロ。

一度足をぬかるみに取られ沢に滑落しそうになるが草をつかんで何とかセーフ、後ろの方に助けてもらい立ち上がる。あーやばかった!

何とか難所をクリアしてロードに出たら、次は東金砂神社への長い登り。約4kで最後の1kちょっとはトレイルの登り。日影が少なく暑かったし登りもそこそこ斜度があるのでここは無理せず 歩きで進む。次の林道でしっかり走れるよう。

普段は夏でも固形物食べられるのだが今回はあまり食べられず。それでも持ってきた中で口に入りそうなものを少しずつ飲み下しエネルギー切れにならないように気を付けた。

神社のエイドに知り合いがいて声をかけてくれ、水を頭からかけてくれたおかげで元気が出た。応援てホントに元気もらえる。

神社の長い階段を登り切ったらいよいよ勝負どころの約10kの林道へ。試走では走り切れたがさすがにそれは厳しく、それでも前半はk6~6:30で、残りは歩いては走り(k7位)を繰り返しとにかく止まらないように。わかっていてもなかなか終わらない。もう少し?もう少し?を繰り返し、同じ位置で走っている方々と抜きつ抜かれつ時々励ましあい進む。

ここをしっかり走れるように練習してきたけど結局数人の女子に抜かれてしまい、まだまだだなぁと勝手に反省。

それでもようやく林道が終わりトレイルへ。ここは普段なら走れる下りのご褒美トレイル。

でも今日は長くてうんざり、だけどやめるわけにはいかない、早くしないと制限時間に間に合わない。焦りながら約2k強を下りついに釜の平が見えてきた。

前後を走っている方と「間に合いましたね~」と喜び合いやっと到着。

10:30の制限時間の所10:07で到着。

ようやく完走が見えてきたけどまだまだ油断はできない。

前ももの痛みが徐々に強くなってスピードが出せないのがストレスフル。

◎ 第4ポイント:持方駐車場 ①想定1:00 ②実際00:56 ③163位

釜の平を出てすぐまた登り。試走して1時間と分かっていたのでとにかく我慢し脚を止めずに登る。

40分ほど進むと一度集落に出るがそこでも私設エイドに元気もらう。「家の天然水飲んでください」 とコップについでもらい喉を潤す。本当にありがたい。

そこから少し進むと行きに走った場所に到着。ロードを数百m進んで駐車場に到着。 ここまでで11時間ちょっと。14時間の制限時間だから後3時間。やっと少しゴールが見えてきた。

仲間は多分丁度ゴールしてる頃、私も後約10k頑張ろうと最後の区間へ。

◎ ゴール ①想定2:00 ②実際2:04 ③181位   

もうそんなに急な登りはないだろうと思っていたら大間違い。行きに走っているからわかっているはずなのになぜか思い込む。登っては下り、しかも急なサーフェスが続く。

「あれ?こんなはずじゃ?」と 思いながら進むが太ももが痛くて全然進まない。1k進むのに何十分もかかる感じ。

後ろの人が「足を動かせば絶対ゴールできますよ!」とずっと励ましてくれたおかげでようやく残り数k、そこにOSJ の滝川会長が。「最後の月居山、ちょっと急だけどそれ越えればゴールだ!」「え-!まだ登りあるの?まだ月居山過ぎてなかったの?」と泣きそうになりながら本当に急な登り斜面をよじ登り頂上へ。

この時点でずいぶん時間を取ってしまい焦るが脚が進まない。急な下りが終わりようやく普通のトレイルが。「あーもうすぐ」ってやっと思える。 男性陣に何人にも抜かれ、「みんなゴールが近くなって元気出たのね、でも私はスピード出せない」なんて思っているうちにゴールまで数百mのロードに出る。

ロードではたくさんの人が応援してくれようやくゴールを実感。そしてようやく仲間の待つゴールゲートをくぐる。感無量。本当に完走できた。

⑦結果

13時間10分 総合206位 女子17位 出走597名 完走266名内女子完走24名 完走率44.5%  
(ストラバでは61.5k獲得標高3540m )

⑧目標を達成できた要因

◎フル試走を1回、部分試走を1回しておかげでコース全体を把握できたこと

◎のりコーチにウォーターローディングを教えてもらい事前にやったおかげで当日の暑さに対応できたこと

◎ポールを使用したこと ◎事前に長いトレランを数回取り入れたおかげで距離に対するイメージが作れたこと

◎第2チェックポイントで完走できないかもと不安になった時に切り替えられたこと

◎弱気になった時に応援してくれている人を思い出し気持ちが落ちないようにできたこと 等など

⑨感想

自分の走力以上のレースにエントリーしてしまい後悔もしましたが、限られた時間の中でできる準備をしっかりできた事で完走できました。反省点を上げればきりがないですが、完走という目標は達成できたので一安心しています。

ミドルの距離では国内最難関、とか難攻不落の奥久慈とか言われているようですが、とにかく必死でしたので、終わってからそんなにたくさんの方がDNFしていたのか、とびっくりしました。

レース後は前ももの筋肉痛が残っただけで故障なく終えられたのもよかったと思います。

のりコーチや応援して下さった皆さんのおかげで完走でき、応援の力ってすごいなって実感できました。私も誰かの力になりたいなって思いました。

今後は秋のハセツネCUP、甲州オートルートに向けて楽しみながら走力を上げたいと思います。山岳系が好きみたいですね。

試走含め3回奥久慈に足を運びましたが、大河ドラマの撮影がされる程の圧倒的な大自然に感動。コースで登る山も最高616mと低山なのですがそこから眺める景色が本当にダイナミック、試走毎に季節を感じることができました。また、地元の方の奥久慈への半端ない愛がすごく伝わってきて、また感動、着ていた半端ないTシャツのお陰でたくさん応援してもらいました。