2019 飛騨高山ウルトラマラソン100㎞ くまちゃん応援ラン 《MKT》

◎遊び人 くまりの の ちょうせん

・わがまま
・自由
・世界は自分を中心に回っていると思っている
・面白いこと大好き
同じ属性をもつ、Team Trippersの1期からの継続メンバーであり、今では1番の友だちであるくまちゃん。

去年の飛騨高山ウルトラマラソンでは、第4関門手前で残念ながらドナドナされてしまったので、今年こそは!との意気込みでリベンジ。
今回はそんなくまちゃんをただひたすらに応援する応援ランとして、飛騨高山を走ることにした。

 

◎年始の帰省でおしかける。そこから全てが始まった

ことの始まりは今年の1月。

年末年始の予定もなくどうしようかなと思っていたときに、くまちゃんが実家の飛騨高山に帰ると聞き、遊びにいっていい?と聞くと2つ返事でOK!
新年早々に人の実家めがけて遊びにいくことになった。
 
Team Trippersのイジられ役のよっしーと、いつでもどこでも寝ることのできるまつたろーを巻き込み、いざ冬の飛騨高山へ。
スノーシューやそり遊びなど雪と戯れ、とにかく楽しくて、「また来たい、住みたい」と思うほどに飛騨高山のファンになった。

帰りのバスでくまちゃんとチャットしていたところ「6月にウルトラマラソンがあるよ。私はリベンジで走るけど、来ちゃいなよ」との連絡が。
バスの中でエントリーDone!
楽しいことにはとことん突っ込むタイプなので、よっしー&まつたろーもそのまま巻き込んでまた飛騨高山へ帰ってくることを決めた。
 
◎前夜祭で豪華ごはんを食す

飛騨高山と言えば…『飛騨牛』


くまちゃんのリベンジとよっしー初100㎞完走を祈願して、おいしい(お高い)飛騨牛をいただきました。

当日の朝は3時(深夜だよねw)起きなので早めに就寝。

◎ペーサーの朝は早い

朝5時
「5、4、3、2、1、スタート―!」
飛騨高山ウルトラマラソンは参加者3,500人。うち2,500人が100㎞に出走していて、2グループに分かれてのウェーブスタート。
 
くまちゃんは第1ウェーブでスタート。
15分遅れでよっしーと一緒に第2ウェーブでスタートを切った。

まずはくまちゃんに追いつくところから。

くまちゃんはキロ7くらいで進んでいるはずなのでキロ6くらいで進めば15㎞地点で合流できるはずと予想しスルスルと人の波をすり抜けて走っていく。

コース前半は登りが続く。
トレイル慣れしている自分にとってはそんなにきつくない坂をゆるゆると、それでも歩くことはなく進んでいった。

◎業務開始

予定よりちょっと早く、くまちゃんをゲット。
さぁここから。私のペーサーとしてのお仕事が始まる。

チートリが始まってから2年半くらい、くまちゃんとは一緒に走っている。

【 くまの生態系 】
・登りが苦手
・下りが好き
・わりと心折れるの早い

しばらく登りがだらだらと続くからきっと早い段階で一度は弱音を吐くはず。
その弱音をどう受け止めるかがカギになるのだが、予想外に弱音は吐かず、息を上げた状態だけどついてきていた。
前半の山場となる40㎞付近の急な登り坂までは、ぴったり後ろについてこれる距離感で、くまちゃんの息遣いを聞きながら前を引っ張る。

 
【 MKTの登り坂攻略方法 】

走る⇒歩く⇒走る⇒歩く、を交互に繰り返す。
誰だってそんなことやっているよ。と思うかもしれない。
けど、「走る」=100歩、「歩く」=50歩など、歩数を決めてカウントをひたすらに繰り返して前に進む。

この時の歩数は自分で決めていいルールにしている。体調とか、その坂の斜度とかで決めるけど一度決めたら絶対にこの歩数のルールを崩さずに進むことを決めている。
カウントしていると、登りの苦しさとか感じる暇もないくらい集中するし、気が付いたら登り切っていたということが多々あった。

ということで今回は「走る」200歩、「歩く」100歩のルールを作って進むことにした。

◎下りはやっぱり好調なんだよね

【 MKTの生態系 】
・大の下り好き
・無謀な挑戦が好き
・これでも気遣いができる

 
「下り好き」それはトレイルでも、ロードでもそれは変わらない。
くまちゃんも下りが大好き。
 
第2関門を過ぎると長い長い下り坂になる。

ここは「ひゃっほー」と一気にテンション上げ上げで下りたいところ。しかし上げ上げちゃうと。残りの距離を走りきる前に足が終わってしまう。

往々にして、トレイルよりもロードの方が体(とくに足)へのダメージは大きい。
自分ひとりならばぶっ飛ばすポイントではあるのだが、くまちゃんのリベンジがかかっていることもあり、ここは慎重に下ることにした。

ここで初めてくまちゃんとのまともな会話開始。
登りは走ることだけに集中してもらい、呼吸も気持ちも楽になる下りにメンタルをフォローする。
ちなみにトレイルの場合は、登りでメンタルフォロー、下りは集中して走るが私の鉄則。
登りはさほど集中しなくても、我慢さえすれば進むことができるトレイルでは登りで会話することが多くなる。下りは繊細な足さばきを要されることが多くなるので、集中して走ってもらうことが多い。
 
会話の内容は「残りHP(足の状態)は?」「胃腸の調子は?」「ここからのコース状況(主に高低差)」「目標タイムに対する現在の進行状況」こんな感じ。
あとはレースとはあまり関係のないどうでもいい笑い話をして、一旦気持ちを落ち着ける。

そんなこんなで歩みを進めているとあっという間に第3エイド。
ここでは「飛騨牛」が振る舞われる。


◎ペーサーはただ前を走るだけではない

第3エイドを出るといよいよ千光寺の登り坂が近づいてきた。
去年のくまちゃんはこのあたりを関門1分前通過していて、全てにおいて余裕のない状態で進んでいたと聞いている。

ちなみに千光寺エリア突入前のタイムは事前に作っていた、関門15分前ゴールのタイムチャートより10分遅れ。借金のある状態だった。

「ここからが正念場だ」ひそかにそんなことを思っていつつも、くまちゃんにはこのことは話さずに、前に進むことに集中してもらうことにした。
 
千光寺までは比較的近い位置でくまちゃんのすぐ目の前を走っていた。
そうすることで息遣いも聞こえるし、すぐに話しかけることもできる。くまちゃんのペースが落ちたら、自分のペースも少し落としてそれでも走ることで歩いてしまう時間をなるべく少なくしていた。

千光寺の登りから、距離にして5~6m前に自分の位置を移動した。
苦しいのはわかっている。そしてペースが落ちてしまうのもわかっている。
けどここでゆるめてしまうと、それこそ去年の二の舞になる恐れがあり、ペースを緩めさせないためにも少し離れて、淡々と前に進むことだけに集中できる距離を作った。
 
その成果として、千光寺前では「10分の借金」ができていたのだが、千光寺を過ぎた時には何と「5分の貯金」ができていた。

千光寺の下り「くまちゃん、強くなったね」とここではまだ早い一言がポロっと漏れてしまった。
安心させるにはまだ早いのだけれど、どうしても言わずにはいられなかった。

◎未知の距離に突入。その時くまが行動にでた
 
くまちゃんは去年72㎞くらいでドナドナされている。
千光寺を過ぎ、第4関門を越えたところからは未知の領域へと突入している。

未知の距離。
引っ張り方は千光寺の時と同じで少し距離をおいて。
足の痛みとか、今のうちには想像もできないいろんな症状がくまちゃんの体には起こっているのだろうけど、ここで弱音を聞いてしまったら、走るのを辞めて歩くという選択をしてしまうと思った(MKTの優しさからね)
でも、タイムチャートよりも5分の貯金はあるものの十分な余裕があるタイムではない。弱音を吐けない位置に陣取ってくまちゃんをリードした。

高低表を見ると90㎞手前にラスボスが存在していた。
そこを歩いても大丈夫なくらいな余裕のあるタイムにはしておきたかった。
あまり楽しませてあげることもできずに、未知の距離を黙々と進んだ。

 

そしていよいよラスボスへ。
ここでくまちゃんが自ら100歩走って50歩歩くを実践し始めた。
「え!?くまちゃんすごいじゃん!」正直ここは歩くので精一杯だろうなと思っていた。そんなくまちゃんが自分から率先して、走って歩いてを繰り返している。
 
最後のエイドを出た時点で、あとは歩いてもギリギリ完走はできるかな。というくらいに貯金が完了した。
実際に歩いている人も増えてきて、「そうだよね~。ゴールだけを狙うなら歩いちゃうよね~」と思ったが、最終エイドからゴールまでの7㎞は一歩も歩かなかった。

「ちゃんと完走した」という自信を持ってほしい。

最後に歩いたら「ゴールはしたけど、歩いたし」という気持ちが少しはチラつく。それを無くして「完走した」という自信につなげたかった。

実際くまちゃんも「MKTに強くなった自分を見せたい」という気持ちでここを歩かずに走っていたことを後から教えてもらい、こんな場面でも気持ちのシンクロが起きていたことにうれしさを感じた。
 
あと2km。「みきてぃ~足がいたいよ・・・」初めての弱音。
「じゃあ少しストレッチしよう。そして歩こう。進もう。」くまちゃんの弱音をガン無視(笑)
ここまできたんだから1秒だって無駄にはさせない。順位もタイムも関係ないけれど、自信をもってもらうためにとにかく進むという選択をした。

◎13時間36分38秒

手をつないで、ジャンプ

誰かと一緒にゴールするときの鉄則。
いい絵になるんだよね。

自分もくまちゃんもちゃんと跳べていたかは不明だけど、手つなぎジャンプで無事にゴール。
目標としていた13時間45分よりも9分早くゴールに到着した。

◎舞台はいよいよ…

遊び人 くまりの の次の冒険はどこにいくのかな?
その時も近くで見ていられたらいいなと思う飛騨高山ウルトラマラソン密着応援ランの旅でした。

◎おまけ【装備&補給】

【装備】
およそ5㎞置きに1回の給水ポイントがある飛騨高山ウルトラマラソン。
何も持たなくていいじゃん!
と前日までは思っていたが、今回のミッションはくまちゃんをゴールまで連れて行くこと。つまり、くまちゃんに不快な思いをさせることなく完走してもらうためにいろいろなアイテムを持つことにした。

◎自分のもの
・バックパック/Answer4 FOCUS
⇒たくさん荷物が入るように
・レインウェア/Answer4 NeoShell Jacket & Pants
⇒雨が降ると寒さにやられて動けなくなるのは、山でもロードでも一緒
・エマージェンシーキッド(絆創膏、テーピング、胃薬、痛み止め、などなど)
⇒いざという時のために

◎くまちゃん応援装備
・ヘッドライト/LEDLENSER MH10 ×2
・ハンドライト/ジェントス 閃
⇒暗くなったらフル装備で道を照らして走ろうと思ってた。疲れていると足元が明るいほうが走りやすいよね
・補給食(クリームパン、バウムクーヘン、おにぎり、チョコレート、アメちゃん、フルーツぐみ、コーラぐみ、ウィダーインゼリー×2などなど)
⇒自分では食べないのだけど、いついかなる要求にもこたえられるようにいろいろ準備しといた(ほとんど使わなかったけど…
・水/500ml×2
⇒これも予備で

【マラソン中の補給】
・オレンジ×2
・お蕎麦×1
・ピノ×1
・飛騨牛×1
・コーラ×たくさん
・スポドリ×たくさん

レース中の補給は少なめ。

あまり参考にはならない補給データ。これにて完。

くまちゃんのレースレポはこちら↓
2019 飛騨高山ウルトラマラソン100kmに再挑戦!《くま》

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