2019 飛騨高山ウルトラマラソン100kmに再挑戦!《くま》

私の故郷の飛騨高山で毎年6月に行われるウルトラマラソン。
昨年も挑戦したものの、74.1km地点の第4関門手前で無念のタイムアップ。
今回はTeam Trippersのナビゲーター 兼、友人でもあるミキティが
ペーサーを務めてくれるという心強さ。
さあ、今年はリベンジなるか。
一番左がお兄ちゃん。

・大会概要
2019年6月9日(日)
距離:100km / 制限時間:14時間 / 累積標高:3800m

・目標&プラン
獲得標高が3800mと国内屈指のタフなコースなので時間の余裕は全くなし。
登り基調の前半は、登れる斜度は全て走り、極力歩きを減らしたい。
おもてなし愛の強いエイドでは、愛に甘えていつも入り浸ってしまいがち。
誘惑に負けず、滞在時間を削り先を急ぐ。
制限時間の15分前のゴールを目標にタイムチャートをエクセルで作成。
何が何でも15分前ゴールを目指す!

・当日
レース前夜はいつもワクワク興奮で寝れないが、今回は2回目&実家ということもありたくさん寝れました。
スタートは4時45分。3時に起床してご飯を食べて4時までに会場入りします。
この大会では、なんとスタート前にもエイドがあるんです。
温かいコンソメスープで癒され、落ち着いた心でスタートラインに立つことができました。

・レース レポート
登りが続くよどこまでも(スタート→第1関門→第2関門)
第1関門をタイムチャートジャストに順調に通過。
スタートからずっと登り基調のコースですが、30km地点からは更に急な勾配の坂が続きます。4kmで500m上昇の坂はとても走れません。
もちろん、周りのランナーも歩き出します。でも、ここが頑張りどころ!
走りと歩きを交互に繰り返すよう、ペーサーのミキティから指示がきます。
「私が走ったら走ってね。私が歩いたら息を整えながら歩いてね。」
その背中についていく。
200歩走って、100歩あるく。
200歩走って、100歩あるく。
200歩走って、100歩あるく。

まじシンドイ。……永遠に坂が終わらないと思ったよ。

至福の下り(第2関門→第3関門)
登りを頑張ったおかげで、第2関門を目標より10分早く通過。
次の関門までは長い下りが続きます。下りが大好物な私ですが、ここで調子に乗ってはいけない。
ペースを抑え、後半のために脚にダメージが残らないよう下りを走ります。
心がけたこと→ピッチを上げる。胃を揺らさないように上下動を抑える。景色とミキティとの会話を楽しむ。
それでも胃に違和感を覚えたので、即座にMAGMA ATHLETE BARLEY を投入。

おかげで第3関門の名物、飛騨牛とトマトシャーベットを美味しく食べれました。

いざ、千光寺へ(第3関門→第4関門)
60km地点から毎年ランナーを苦しめる2kmの千光寺の激坂が始まります。
くま:まさか走らないよね?(恐る恐るミキティにお伺い)
ミキティ:ここは走らないよ。でも誰よりも早く歩く!(イケメン顔で即答)

疲れてくると猫背になってしまいがちですが、ここはフォームを意識して登ります。
骨盤を立て、やや前傾、ピッチを多くして前に進む。するといつもは登り坂でガンガン抜かれまくりの私ですが、誰にも抜かれない。
キロ14分を予定していたところキロ11分で激坂を攻略。
千光寺境内の108段の階段も元気に走って登れました。(カメラの前だけね)
さあ、ここからは昨年のDNFで経験していない未体験ゾーンへ突入です。

来たぞ、未体験ゾーン(第4関門→第5関門)
ここからは平坦な道が続きますが、油断は禁物。
だいぶ疲労が溜まってきて膝と前脛も痛みます。でも90km手前にあるラスボスと呼ばれる坂で時間を取られるかもしれない。そのために少しでも貯金を増やしたい。キロ7分以内を目標に走ります。

ここからはゴールまであと何kmと考えることをやめて、次の給水ポイントまで頑張る作戦に切り替え。3~4kmごとにある次の給水ポイントが今の私のゴール。だからそこまで絶対歩くもんか。

給水ポイントの500m前になるとミキティから「くまちゃん何をする?」と質問がきます。
>トイレに行く。フラスクに水分を足す。
>ここは水分だけ摂って早く出る。
>次は固形物を多く食べる。

何でもない会話と思うでしょうが、このやることの確認がとても大事。
給水ポイントでの無駄な時間を大幅に削ることになり、次へ走り出しを楽にしてくれました。
さすが名ペーサー、ミキティ!

ラスボス登場
85km地点を通過。来ましたラスボス。
随分と脚もやられてきていましたが、この山さえ超えればあとは下りの10kmを残すのみ。
前半の坂パートの「200歩走って、100歩あるく」を思い出す。

前半はミキティが主導で引っ張ってくれた。
もう走るの?早く歩きたい。なんて考えながら、背中に食らい付いていただけ。
でも、後半は違った。自分から率先して走り出せていた。
100歩走って、50歩あるく。
100歩走って、50歩あるく。
100歩走って、50歩あるく。

くまちゃんスゴイね!ミキティからお褒めの言葉が。
なんて強くなったんだ、わたし!(感動…)
早めのウルっが来るが、いやまだまだと涙を戻す。

最後まで最後まで(第5関門→ゴール)
ラスボスを超えたらあとは下りのみ。私もミキティも大好きな下りです。
ここまでタイムチャート通りの走り。完走は確実な時間で進んでます。
歩いてもゴール出来るタイムですが、どうせなら最後まで走り切りたい。

90km、95km、残り3km、2km、1km…

最後まで走り切って、強くなった姿をミキティに見せたい。
それがTeam Trippersのナビゲーターとして尽力してくれてるミキティへの恩返し。
絶対歩くもんか。
絶対歩くもんか。
絶対歩くもんか。

ゴールが近づいて来て、脚の痛みとは裏腹に思います。
後半でこんなに走れるなんて、超楽しい。ああ楽しい。
贅沢なペーサーだったな。もっとミキティと走っていたいな。
なんて噂に聞く”ゴールしたくない症候群”を発症している間にゴールに到着。

予定よりも9分早く笑顔でゴール!

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記録 : 13時間36分38秒
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これが後半のペース表。後半頑張った証です。
後半にほぼ同じペースで進めたこと、最後まで歩かず走り切ったこと。
それは大きな自信になりました。
今回ミキティから学んだことを次の冒険でも活かしたい!

ああ、早く次の冒険がしたい!

心から、楽しい時間をありがとうミキティ。

・装備
バックパック:Answer4/ FOCUS Ultra
シューズ:HOKAoneone / CLIFTON5
シャツ:Trippers/ オリジナルTシャツ
インナー:Millet / DRYNAMIC MESH タンクトップ
パンツ:MMA / BOTANICAL 7 POCKET RUN PANTS
ソックス:DRYMAX / シン・ランニング

・補給食
ジェル:4本⇒3本消費
塩熱サプリ:14粒⇒4粒消費
VESPA HYPER:6本⇒4本消費
MAGMA ATHLETE BARLEY: 4本⇒3本消費

プロフィール

朝長拓也
朝長拓也
トモナガと読みます。
私が初めて山を走ったのはのは2012。山を駆け下りる疾走感、自然との一体感、こんな楽しいスポーツがあるのかと衝撃を受けました。
今でもその時の感動を覚えています。

私は特別速い訳ではないし、まだ100mileを走ったこともないし(2018年ようやく100マイル走りました!)、大会にたくさん出てきた訳ではありません。
でもトレイルを走るのは大好きです。
トレイルを走っているときに自然と笑顔になったり、訳もなく涙があふれてきたり。
うまく表現できないけど自分が解放されてく様な感覚が最高に気持ちいいのです。

人それぞれ感じる事は違うと思いますが、最高の時間をみんなで共有できたらいいなと思っています。

ランナー、トレイルランナーが気軽に集まれるお店にしたいと思っています!
一緒に走りましょう!よろしくお願いします!!