第二回 TOKYO GRAND TRAIL 100マイル走ってきました《YOC》

TOKYO GRAND TRAIL 2024 大会概要

大会コンセプトは「東京で最も身近な100マイル」

2024年5月24日(金)〜26日(日)

今回第二回として開催される100マイルレース。

種目カテゴリーは2種ありまして今回100mileに出走しました。

【100mile】158km/D+11,000m / 制限時間:48時間 / スタート:5/24(金)16:00

【50k】52km /D+4,000m / 制限時間:20時間 / スタート:5/25(土)16:00

※以下TOKYO GRAND TRAILはTGT(TGT100)と表記します

もくじ

1、エントリーと準備

2、装備とデポバッグ

3、レースのこと 

4、走り終わってみて

1、エントリーと準備

【エントリーは勢いが大事】

それはまだ冬の気配の残る2月のスキー場でのこと。

昼は何十年ぶりのスキーを楽しんだ後、足に普段とは違う筋肉痛を感じながらの飲みの席で、一緒にスキー合宿に行った五日市在住の友人(スタギ)から「地元スタートだし出ようよ」と軽く誘われる。 長い距離の大会に目がない私としては気になっていた大会。 幸いな事に東京在住ですと遠征費もそこまで考えずにサクッと電車で行ける大会であり、48時間という長い制限時間とポール使用OK!というメリットも個人的にはメリットでしか感じなかったので、深く考えずその場でエントリー! あれこれ調べているうちに締め切ってしまう場合も多いので勢いが大事。

【準備1:試走は大事】

「本番で楽しみが減るので試走はしない派」だった私が「試走って大事派」になりました。(今の所ですが)

というのも大会コースを分割した試走会に参加したチームの友人(たかにい)から「とにかく佐野川(87km)までの関門がキツくて、その後は緩やか設定らしい」との貴重な情報を入手。

そうなると上りに自信のない自分としては、スタート後にガツンと登る本仁田山、川乗山が不安しかない。 よくよく考え、これは最初部分だけでも試走したほうがいいのでは? と思うようになり、結局スタート〜御岳エイド区間(34km)を試走することにした。 

しかし暑くてスタート〜川井駅(23km)地点で水切れを起こして試走終了。計画したA1御岳までは試走できなかったが、序盤のキッツイ上りに対してのペース配分の手応えを得ました。

【準備2:タイムチャート作成と自分ルール

100マイルレースといえば、過去に2回チャレンジしていて完走はUTMF2022(fuji)だけ。昨年出走した信越五岳は87km地点で時間切れDNF。1勝1敗である。今回は悔しい思いをしたくはないので、まずは昨年の第一回のリザルトに今年のコース高低差も考慮したタイムチャートを細かく作成。

作成したタイムチャートの目標完走時間は47時間50分

ほぼ制限時間の48時間使う計算です。余裕はまったくない感じ。。。そして自分ルールも決める

1、スタートで浮かれない

2、横になって寝ない

3、エイドでゆっくりしない

そして長い距離を半分ずつ分け「スタート〜A3佐野川エイド」と「A3佐野川エイド〜ゴール」の勝手に2ステージレースプランにする。

●TGTエントリーからの走行距離:2月91km/3月171km/4月215km/5月107km(TGTまで)

 

、装備とデポバッグ

さて装備を整えるあたり、気になるのは天候。

前週までは雨模様な予想でしたが、くもりで気温も落ち着きそうな予報。しかも夜は冷え込みそうな天候に、防寒用として薄手のフリースも必要かと悩んだが、もしも寒くなってきたらウインドとレインを重ねて凌ぐことにした。 初日は晴れて気温も高い予報なので、暑さ対策として頭にかぶるのはハットにして、上半身はTシャツを脱いでノースリーブになるつもり。

今回は全区間でポール使用OKでしたので、手とポールのスレ防止としても手袋は忘れずに持つ。 ポールを使わない区間では素早く出し入れできる、ウエストベルトに固定方式。

2回使えるデポバッグには、着替え一式と補給食と何かあったとき用に予備のシューズを入れた。着替えは気分転換のため。シューズはなにかトラブルが合ったときのため(結局着替える元気がなかったんですけどね)

●装備

  • <頭>ELDORESO エルドレッソ/Juma Hat 
  • <Tシャツ>トリッパーズ/7周年T
  • <ノースリーブ>STATIC スタティック/HIVE SLEEVELESS SHIRTS
  • <下インナー>T8 ティーエイト / コマンド ランニング アンダーウェア
  • <パンツ>山と道/Light 5-Pocket Shorts
  • <ウインドシェル>Teton Bros. ティートンブロス / ウインドリバー フーディ
  • <レインウェア>
  • 山と道/UL All-weather Jacket/
    UL All-weather Pants
  • <靴下>ドライマックス/LiteTrail RUNNING
  • <手袋>AXESQUIN アクシーズクイン/UV Mesh Finger Cut Glove
  • <シューズ>
  • ・Topo Athletic トポアスレティック/MTN RACER 3(〜87km)
  • ・LA SPORTIVA スポルティバ/PRODIGIO(87km〜)
  • <バックパック>Rab ラブ/Veil 12
  • <ウエストベルト/ポール固定用>SALOMON サロモン/S/LABベルト
  • <ライト>
  • ・UltrAspire ウルトラスパイア/Lumen 850 DUO(ウエスト用)
  • ・SILVA シルバ/トレイルランナー フリー(頭用)
  • <時計>COROS カロス/VERTIX 2S
  • <ポール>Black Diamond ブラックダイヤモンド/ディスタンスカーボンZ
  • <ゼッケンベルト>自作ゴムヒモゼッケンベルト
  • <手ぬぐい>フランクアンドモリス/F&M TENUGUI ODO
  • <必携品>ibuki/熊鈴/エマージェンシーキット/マイカップ/モバイルバッテリー/点滅ライト など
  • <補給食>
  • ・トレイルミックス/柿の種+コーヒーナッツ
  • ・スティックポテト/のり塩味と梅味
  • ・塩熱サプリ

●デポバッグ

  • ・着替えのTシャツ
  • ・ソックス
  • ・手ぬぐい
  • ・トレイルミックス/柿の種+コーヒーナッツ
  • ・シューズ(足にトラブルがあったら交換用)
  • ・交換用のモバイルバッテリー
  • ・Mag-on マグオン / BODY LOTION

3、レースのこと

□自宅〜トリッパーズ〜奥多摩運動公園

装備のパッキングも終え、スタート当日を迎えました。スタートは16時なので有給を取り昼過ぎまで家でうだうだしてました。昼前に自宅を出発。一緒に出場するトリッパーズスタッフのよこやんと待ち合わせをしてトリッパーズ店舗に寄り、切らしていた足攣り防止用のMag-on マグオン / BODY LOTIONを購入。 最後に店長やスタッフからのエールをもらい電車で奥多摩へGO!

電車では大会に参加するであろう選手の姿も、奥多摩駅に着きトイレを済ませて、会場へ15分歩いて向かいます。腹ごしらえもしておきたいので、途中の売店で購入した大福を2つ頬張りながら進みます。駅前や道中は出走する方達で賑わっています。顔見知りの方々もちらほら。

□奥多摩運動公園/16:00スタート

スタート会場前の急な上り坂にへこたれそうななりながら到着。まずは必携品のライトチェックとコースを入れたアプリのチェックです。というのもTGTは基本コースマーキングがないのです。

通常のレースで見かける「コースはこっちですよ!あってますよ!」という案内板やテープがTGTは基本ありません。つまりスマホに入れたアプリ(Geographica推奨)と時計に入れたGPXをたよりに山を進むわけです。

夜なんかは反射板がついていたりして、方向が分かりやすかったりするのですが、TGTは自分で判断して進むわけです。絶えず不安です。

ぼーっとしていたら逆走していたり、コースアウトしたり、ループしたりもしました。(実際にコースロストして200km走ることになった選手もいたそうです。それはそれで凄い選手!)

常にコースを確認しながら進むナビゲーション能力も問われるTGT! コースロストの選手を把握できるように、常に位置を把握できる「ibuki」を一人1台貸し出してくれるので少し安心です。ibukiはザックのショルダーに固定。電池切れがないように途中のエイドで1回交換します。

すぐ日も沈み夜になるのでウエストライトも装着。そろそろスタート1時間前。緊張を和らげるために一緒に出る友人や顔見知りの方々と話をし写真を取ったりしたり、招待選手の紹介やミニトークを聞きながら身支度を整えました。

□ST奥多摩運動公園~CP1大根山の神/7km地点/17:58着

(区間7km/予定時間:2時間20分/結果:1時間58分)

ゼッケン番号順にふんわりと列になり、カウントダウンをしてスタート。スタートから数キロはコースも狭く集団なのでポールは使用禁止。とはいえすぐに道は広くなり、山に入りばらけてくるのでポールを使い序盤のゲキ上りに入ります。

試走では2時間20分ほどかかりましたが、2時間弱で到着。少し飛ばし気味かなと思いつつも無理はしていない。ここのCPは水の提供だけなので滞在時間は短く。補給したらすぐ出発。

御岳エイドに向かいます。

□CP1大根山の神~A1御岳エイド/27km地点/22:39着

(区間20km/予定時間:5時間20分/結果:4時間40分)

さてさて20kmと少し長い区間。日も落ちてきたのでライト点灯。川井駅を通過したあたりに自販機があることは確認できていたので水もケチらず飲み、自販機でカルピスウォーター購入しフラスクに入れ替えて出発。

岩茸石山を登りきり御岳エイドに向かって後は下りに入ります。という地点で前方からライト。御岳エイドを通過して先に進む選手でした。選手同士がすれ違うゾーンに突入です。

元気に駆け上がってくる速い選手たちに「お疲れさまです」と声をかけながら下りる、何人かの知り合いに会い元気をもらいます。なかなかトップランナーの夜間の上り走りなんて見れないので貴重な体験です。

下り終わり御嶽駅辺りに出ると御岳エイドに着きました。ここで今回サポートをお願いしていたくまちゃんにも会えました。フラスクを渡し補充をお願いしつつ、楽しみにしていたインナーファクト特製カレーをいただきます。カレーを食べていると大会に誘ってくれた友人(スタギ)の人生始めての捻挫情報を聞き心配になる。

エイド滞在時間を短くするため、若岡選手の「座っていきなさいよ」という甘い誘いを振り切りカレーをおかわりし、ポテチをつまみ出発。

多分15分くらいの滞在時間のはずです。さてお腹も膨れたので青梅方面へ向かいます。眠気はまだない。

□A1御岳エイド~CP2梅郷駐車場/44km地点/2:52着

(区間17km/予定時間:3時間50分/結果:4時間13分)

エイドを出るとさっき降りてきた道を登り返します。深く考えるとなんで〜となるので初めて通るトレイルだと言い聞かせます。 

たんたんと進み雷電山に登る前の道路でしゃがんでいる選手を発見。よこやんです。寝ているのかなと少し離れて写真をパチリ! あっ起きました。

どうやら胃の調子がよくないそうです。かなり苦しめな面持ちです。ゆっくりいくというので先に進みます。分岐を迷いそうになりながらも青梅の街に到着。

さっそく自販機を発見したのでレモンスカッシュを購入。冷え冷えだったのでちびりちびりと飲みながら進むけども全部飲みきれず半分くらいしか飲めませんでした。胃の調子がよくないかもと思いながらCP2梅郷駐車場に到着。

ここもCP1と同じく水しかないので、水分補充のみで1分未満で出発。と思いきやちょっとストップ!胃の調子を考え、お湯をマイカップに入れて飲むことにしました。ただ走りながらだったのでほぼこぼれましたけど。

そしてCP2梅郷駐車場を出て少し行った辺りにあるセブンイレブン目指して走ります。というのもサポートくまちゃんがいるからです。セブンイレブンに到着すると、「おやっ」くまちゃんの他に2名います。 先ほど人生初の捻挫をしてリタイアしてしまった友人スタギとヤンです。なんと以後サポートの宣言をしてくれました。もう涙です。感謝です。

くまちゃん+夫婦石川 の3名サポートチーム。チー厶ヨッシーの誕生です! ※以後サポートチーム名チーヨシ隊とします。

一つ前のエイドでリクエストしていた豚汁、お稲荷さん、フルーツを食べ。滞在時間10分くらい元気も回復して十里木へ向かいます。

□CP2梅郷駐車場~A2十里木エイド/70km地点/9:34着

(区間26km/予定時間:6時間50分/結果:6時間42分)

うーん あまり記憶にない区間です。眠かったのかも覚えていません。ただひたすら進む区間。

さてドロップバッグのある十里木着!チーヨシ隊のサポートもあり元気もらいます! まずは靴擦れしてしまったかかとにテーピングしてもらいます。そしてシューズは履き替え、着替えはせず。

パスタ入りミネストローネいただきます。フルーツも食べそそくさと出発。

なぜそんなに急いでいるかというと例の「佐野川までの関門がきつい設定だよ」のアドバイスがあったからです。

□A2十里木エイド~A3佐野川エイド/87km地点/16:13着

(区間17km/予定時間:5時間50分/結果:6時間39分)

えーっと この区間も記憶が薄いです。というのもかなり眠気を抱えながら走ったからです。

過去の大会を振り返ってもUTMF、信越五岳、ハセツネなど長くても短くても眠くなる体質。 伊豆トレイルジャーニーでも日が沈む夕暮れの時間。海に沈む夕日ってきれいだな〜と思いながら座って寝ました。

トレイルだけではなくウルトラマラソンでもエイドで座って寝ました。 なんてことはないすぐ眠くなってしまう体質。

だからどんなに眠くても横にならなかった自分を褒めたい。かなりの成長です。いや進化と言っても過言ではないです。

そんな道中でハセツネ2022を一緒にゴールした。えみきちとお友達に遭遇。冷え冷えのミニマンゴープリンを2個も戴きました。美味しかったし元気出ました!

さてさて予備関門の醍醐丸を過ぎ、1つの目標であった「佐野川エイド」到着です。ここでエイドスタッフの中村亮さんに迎えられひたすら眠いポーズで眠さをアピール。 目標時間が16:30でしたのでほぼ予定通りです。自分設定の第一ステージクリア。

チーヨシ隊もいてくれたのでほっと一息です。「熱いおしぼりと冷たいおしぼりどっちがいい?」もう感動です。目が冷めました。ものすごくスッキリしてしまいました。

緊張感もほぐれたので少し寝ることにします。座って仮眠5分だけzzZ

水分補充し、手の込んだラーメンを2杯食べ。ラップで包んだおにぎりを2つポッケに入れ準備完了。初ペーサーだと緊張している顔なじみのふーちゃんもいて元気もらい出発。

□A3佐野川エイド~A4富士見茶屋エイド/102km地点/19:55着

(区間15km/予定時間:4時間50分/結果:3時間42分)

少しロードが多い区間、途中の小原の郷で自販機があったのでカフェオレ飲んで少し休憩。コースロストに注意しながらしばらくロードを進み富士見茶屋エイドに到着。

あれチーヨシ隊がいない。

水分補充して温かい素麺をおかわりしていたらチーヨシ隊のやんが息を切らせて登場。車が、車が、急坂に苦戦した挙句に止める場所ないから〜とのことでした。そんな事件が、、、顔見せてくれるだけで元気出ますよ!ありがとう

さてトイレに寄って和田峠へ出発。

□A4富士見茶屋エイド~A5和田峠エイド/118km地点/0:58着

(区間16km/予定時間:5時間20分/結果:5時間3分)

ここの区間は馴染みのある高尾ゾーンいよいよ寝ないのも2晩目。ぼや〜っとした意識の中で、城山の天狗にあいさつ。何人かの選手たちと「眠いですねー」「下り長いですねー」など会話しながら日影沢林道を下り、和田峠へ到着。

「おかゆあるよ!」とボラをしていたほっさん!(チームトリッパーズ)に会えました。眠くてヌボーっとしたリアクションしか返せなかったけども元気出ました。おかゆおかわりして、水分補給して出発

□A5和田峠エイド~A6十里木エイド/134km地点/6:48着

(区間15km/予定時間:4時間30分/結果:5時間50分)

ルートナビゲーションに大苦戦した区間。

この区間は4時間で計算していたのですが、結局6時間近くさまよいました。今回試した眠気対策として2つ

1、歯ブラシで歯磨き

2、片目つぶって半球睡眠

折りたたみ式の歯ブラシで歯磨きをして頭スッキリさせよう2回歯磨きしましたが、その後は歯ブラシの存在をすっかり忘れてしまってました。

もう一つの目玉対策「半球睡眠」とはイルカや渡り鳥が行う睡眠方法とのこと海を泳ぎながら眠る。空を飛びながら眠る。行動しながら睡眠を取ることができる方法です。トレラン大会にも適用できそうなので、成功すれば画期的な睡眠手段になります。

やり方は片目をつぶるだけ

そうすると目からの情報量が半分になり片方の脳が休まるそうです。試しました。片目をつぶり山道を歩く。歩く。 歩きにくい。。。距離感が掴みづらく、数回つまずいたところで「半球睡眠」終了。残念な結果になりました。

山道はテクニカルでしたので、ロード区間にふたたびチャレンジ。やはり距離感が掴みづらくなり「半球睡眠」あきらめました。そんなこんなで意識はぼーっとしたまま、行ったり来たりしながら立ち止まり地図確認して進みます。

今熊山過ぎたあたりで何人かの選手たちと声を掛け合い、共に進むことができたのがせめてもの救いでした。

もうどっちへ進んでいるのか不明

やっと町へ降りてきた安心感のせいか予定していた戸倉のコンビニもなぜだかスルーして十里木に到着。

とりあえず座ってチーヨシ隊のサポートを受けるフルーツを食べる!桃美味しい。足はなんともない。食欲より眠気が強く食が進まない。水分補充して出発。

□A6十里木エイド~A7都民の森エイド/152km地点/13:33着

(区間18km/予定時間:7時間/結果:6時間45分)

十里木エイドボラの藏本さんから手渡されたおにぎりをトレイル入口まで歩きながら食べる五目おにぎり美味しい!美味しい!コンビニ寄るの忘れていたので大変ありがたかったです。

どうやら胃がやられているのではなく食べるのがめんどくさくなっているようです。さてトレイルに入り最後の山場。大岳山方面へ向かいます。トレイルに入り進んでいたつもりが「先いきますねー」と選手の方に追い越されます。おやっと思っていたら

「今寝てたでしょースピードがゆっくりになってましたよ」

意識が落ちて寝ていたのがばればれです。起きている進んでいるつもりが、いつの間にか寝ているモードに突入「半球睡眠」どころか全球睡眠です。

すると後ろから蛍光色のビブスを着た方が2名と選手が1名やってきました。蛍光色のビブス? スイーパーですか!? 驚いて声を掛けると「40分前のスイーパーです!」頭が働いてないので認識が追いついてないのですが最終ランナーにつくスイーパーではないとなんとなく理解。

そんなこんなでぽてぽて進んでいると、ここからはスイーパーさん2名とやすよさん(最後一緒にゴールした選手)の4人パックで進みます。やすよさんが呻く「きもちわるーい」どうやら吐き気などあるようでお腹が痛いらしい。「いいペースだよ!」とスイーパーさんに励まされつつ、御前山をこえてやっとこさ最後のエイドであるA7都民の森に着きました。

腹ペコだったので、甘じょっぱい「だし汁大福」、わらび餅、を食べお腹を満たす。スイーパーさん(お名前など聞きそびれました)に感謝を伝え残り7km奥多摩運動公園へ出発です。

□A7都民の森エイド~F奥多摩運動公園/159km地点/15:36着

(区間7km/予定時間:1時間50分/結果:2時間3分)

試走していない+調べていない未知の区間だったのですが残り7kmですし、まずはロードの区間だったので、調子に乗り走って進みます。途中でやすよさんを追い越し追い越されて進むけども途中で林道ゾーンに入ったところで失速。というより停止。

そして走って体力を使ったせいなのか意識の限界を迎えることになりました。ワゴン車が山肌に立てかけてある(幻覚)チーヨシ隊がいてその前を通り過ぎた後に来るのを待たなくてはいけないモード(幻覚?)ユニクロのメンズ売り場を探している(もう夢)

どんな状態かというと、電車の中で立ったまま寝てしまい膝がかっくんと落ちる感じで、それを林道で立ち止まり、膝かっくんを繰り返してました。時間は経過するけども1ミリも進んでません。やばいです。

そこへ「大丈夫ですかー?」とやすよさん登場。神!夢から現実へ戻してくれました。そこからは神やすよさんとあーでもないこーでもない喋りながら歩きます。歩いていると5〜6名の選手たちがさっそうと走って行きましたがこちらは歩きます。

山を下りきり街へ出て奥多摩運動公園前の登り坂を最後の力を振り絞り登ると会場から「おかえりなさーい」と賑やかな声援が聞こえてきました。会場にいたチームトリッパーズのメンバーからも「見直したよ〜」との声。こりゃうれしいね。神やすよさんに先にゴールして戴き自分もゴール! 制限時間に間に合いました!

ゴールテープを持ち上げ、もう横になって寝てもいいんだ状態になったところでMCのゆーこさんから「お待ちしてました!今回特別賞があるのです!」とのこと

「速いだけじゃないスタイルのある選手を、100mileと59kmの全選手から選びました!」と特別協賛のTopo Athleticさんから説明をいただき「ファッショナブル賞」なるものを獲得しました!!!

なんと!これはある意味TGT優勝といっても過言ではないのでは!ただただうれしい!完走の喜びと合体して爆発です!!!

うれしくて思わずその場でバク転! したいくらいうれしかったんですけど、二晩徹夜した状態では喜びのリアクションが満足に取れない。喜びの声もかすかすな小さい声しかでない状態。まぁバク転できないんですけどね。

そして完走賞として奥多摩名物「澤乃井製日本酒(720ml)」TGTオリジナルラベル付!も戴きました。さらにゴール後のおもてなしドリンクはコーヒーかビールを選べるシステムでしたので迷いなくビールを選択!

かーーー美味しい♪

4、走り終わってみて

・完走率57%(出走163名/完走93名中88位)

●自分ルールのこと

1、スタートで浮かれない >成功。落ち着いてスタートできました

2、横になって寝ない >成功。横にならず動きながら寝ることができるようになりました

3、エイドでゆっくりしない >成功。15分以内には収まっていたのではないかな

●身体のこと

・筋肉系ダメージはなかった(足マメなし、靴擦れ少々)、肩こりあり

・体重:-4kg

・体脂肪率:-4.7%

・トイレ:大✕0回、小✕3回

レース後に体重が減ることはあまりないのですが過去イチ体重が減りました。(3日位ですぐ戻りましたけどね)要因としては、ポールを使って両手が塞がっているせいで、補給食を取るのをなまけていたからです。お腹は空いているのに両手が塞がっているせいで食べるのめんどくさくなっていたのでした。 ポールあるあるなんですけどね。

改善策としては、おいエナなどの飲み物に混ぜてでカロリー摂取する方式に変えるのがいいかなと思います。

●最後に

幻覚以上の夢が体験できる東京で開催される唯一の100mileレース!

東京の山々を満喫したい方にもおすすめですw

来年TGT出たいな〜と考えている方は気軽に質問してくださいね

トリッパーズスタッフ/YOC

プロフィール

YOC
YOC
距離が長いのに心惹かれる「旅」に出たいランナー。気軽に“よっしー”と呼んでください!

小さい頃から体を動かすのが好きで、一貫性はないけど剣道、水泳、卓球、スキー、サッカー、ハイキングなどを経験。 2014年くらいから中年太りに抵抗しようと走り始め、おなじみの膝の痛みがありましたが「BORN TO RUN」の本に出会い走るのが楽しくなる。

特徴としてレース中に眠くなる癖、体中が攣りやすいなどがあります。