会津磐梯山ウルトラマラソン2024《小林 遼志》

6/16に福島県耶麻郡猪苗代町・磐梯町・北塩原村で開催された「会津磐梯山ウルトラマラソン」に参加しました。

カテゴリは100km、65km、40kmの3種目です。

どこを走っても景色が素晴らしくホスピタリティ溢れる大好きな大会で、第1回の2022年は100kmに参加し、第2回の2023年はスタッフで参加し、第3回の今回はまた選手として100kmに参加しました。

コース概要

【100km】
距離:約100km
累積標高:約1,700m
制限時間:15時間
スタート時間:6/16(日)5:00

【65km】
距離:約66km
累積標高:?
制限時間:11時間
スタート時間:6/16(日)9:00

【40km】
距離:約39km
累積標高:?
制限時間:7時間
スタート時間:6/16(日)10:00

磐梯山の回りを猪苗代湖側から反時計回りに1周するようなコースで、序盤は裏磐梯へ向かって上り基調、中盤は裏磐梯から猪苗代湖側へ向かって下り基調、終盤はアップダウンは少なめですが気温が高く日影も少ないので一番きついです。

目標&プラン

2022年は8:34で8位でしたが、今回は日程が2週間後ろにずれたため気温が高くなりそうな予報で、9:00以内を想定したペースで進んで後半上げて5位以内を目指すプランとしました。

ロードのレースなので(一部砂利ダートあり)ペースはGarminのPaceProを作成して確認しながら走ることにしました。

レースレポ

2022年はスタート前は肌寒かった記憶があるが、今回は走る前でちょうど良い気温。

まだ暑くはないが日中はかなり暑くなりそう。

とりあえず前半の暑くないうちは普通に進んで後半耐える展開になるだろう。

スタートは体の動きは悪くないが心拍数がやや高めでちょっと心配。

磐梯山を眺めながら田んぼの間を気持ちよく走る。ここは7番手。

最初の信号でいきなり捕まってしまいここで後続の選手がやってくる。

上りが始まるとまた追いつかれ9番手に。長い上りは心拍数が上がりすぎないように落ち着いて進み65kmスタートの裏磐梯へ。
裏磐梯の市街地は日影が少なく暑くなってきた。
65kmスタート地点のCP1に入る直前で猛スピードで後続の選手がやってきた。

 CP1 2:45'45 / 9位(区間9位)

エイドではバウムクーヘンを口に放り込んで羊羹を掴んですぐに出発。

結局羊羹は食べられず帰ってから美味しくいただきました。

裏磐梯までの長い上りが終わってほっとするのも束の間、実はここから八方台までの上りの方が苦しいコースだ。
猛スピードで追いついてきた選手はあっという間に先に行ってしまった。
前回は歩いたような気がするが今回は歩かなくても大丈夫な感じ。それでもまた後続の選手に抜かされてしまい11位に。
調子は悪くない気がしているがどんどん順位が下がっていきそうで不安になる。
そういえば余裕がなかったようでゴールまでもう写真がありませんでした…

やっと上り切ったら長い下りの始まり。ここは気持ち良く飛ばしてしまうと後半ひどい目に合うので落ち着いて慎重に下る。

下り切ったら前回はなかった上り返し(ほんの少しだけコースが変わりました)

急に暑くなり今回初めて歩いてしまうが、同じようにやられている選手がいて頑張って順位を1つ上げて10位。

なんとか長い上りが終わり下ると40kmスタート地点のCP2に到着。

ここではドロップバッグが受け取れる。

 CP2 5:07'59 / 10位(区間10位)

暑すぎて頭から水をかぶり濡らした手拭いを首に巻いてスタート。エイドでまた1つ順位を上げて9位。

ここからは一気に暑くなり大幅にペースダウン。ゆっくりなのに心拍数が上がりっぱなし。

先にスタートした40kmの選手がたくさんいて急ににぎやかになった。後ろを振り返るとすぐ近くに2人来ている。頑張って進まないと。

PaceProのペースが維持できずどんどん遅延していく…もう見るのは辞めよう。

暑さでかなり参ってしまいペースもどんどん落ちて弱気になるが、ここでずっと先に行っていると思っていたO本さんに追いつき8位に。

そうかしんどいのは自分だけじゃないんだ、強い選手もみんな同じように暑さに苦しんでいるのかと思ったら少しポジティブになった。

走り続けられず走ったり歩いたりになってしまうが頑張って進む。

牧場脇のウォーターステーションを過ぎると地味なアップダウンが続く林道区間。ここも半分走って半分歩く感じ。

やっとの思いで天鏡閣エイドに辿り着き水道で頭に水をかぶる。暑い!

コーラとアクエリアスをがぶがぶ飲んでオレンジとバナナを食べる。

ゆっくり走り出すがお腹がちゃぽちゃぽ鳴って気持ち悪い…飲み過ぎた。

またしばらく続く灼熱のロード区間。

ここでたまらずドロップバッグで受け取っておいたヒヤロンを発動!冷たい!ウエストベルトの後ろに入れて走る。気持ち良い~

多分5分ぐらいで冷たくなくなってしまったが、ほんの少しでもかなり効果があった気がする。

長い長い灼熱のロード区間を耐えて命からがらヨークベニマルエイドに到着。

エイドに着く直前でかなり元気そうな選手に追いつかれ、別カテゴリだと思ってたらなんと同じカテゴリの選手だ。ここでこんなに元気な人がいるのか…

つらすぎてもう辞めたいけれど顔見知りのスタッフがたくさんいて、ここで辞めるわけにいかなかった。

 CP3 7:17'03 / 7位(区間7位)

ゴールまで辿り着けるか不安なままとぼとぼとスタート。

速報を見ると前の選手が1人辞めたようで6位になったが、すぐに先ほどの元気な選手に抜かされて7位に。

足取りが全然違う。あの選手にはもう追い付けないだろうな…と弱気になっていたら裏磐梯でものすごいスピードで抜いていった選手が足のトラブルか道端に座っていて6位に浮上。

なんとかこの順位をキープしたい!

ここからは元気な時だったらそれほどでもないのかもしれないが、80km以上走ってきてグロッキーな状態では永遠に上りが続く地獄のような区間。

歩いても歩いても終わらないしとにかく暑い…

 CP4 8:23'21 / 6位(区間10位)

なんとか順位をキープしたまま最後のチェックポイントを通過。

残り8km。少しだけ上ってあとは下るだけ。

上りはもちろん、下りも腹筋が攣りそうで走れない。速報を見ると途中で抜かして差を広げていたO本さんが10分後まで迫ってきている。

去年のONTAKE100では今回と同じように中盤で抜いたのにラスト数kmで刺されたとても強いランナーだ。

またあの時と同じように猛スピードで追い上げてきているはず。ここからはもうチェックポイントはないので差は分からず。できる限り必死に進むだけ。

ヒーヒー言いながら走ったり歩いたりを繰り返しているとラスト5kmの最後の給水所の直前で前方に同じカテゴリの赤いゼッケンの選手が!

総合入賞のラインが目の前に現れるまさかの展開にテンションMAX!
後先を考えずに全力で飛ばす!これまで6'00/kmでも走れていなかったのに手元では4'30/kmまで出てる。

ここでこっちも弱ってる様子を見せると向こうも息を吹き返すかもしれないので目一杯強がってそのまま全力疾走。最後の給水所もスルー。

曲がって長い直線を猛ダッシュして後ろを振り返ると着いてきていない。もらった!

あとはO本さんがどこまで来ているか分からないのでこのままゴールまで全力疾走だ。

と思ったが残り5kmからスパートをかけているのでそんなに走り続けられるわけもなく、最後の直射日光の田んぼ区間で気持ち悪くなって歩く…

ちょっと走るとクラクラして気持ち悪くて歩く…ここでぶっ倒れたら水の泡だ。倒れないようにセーブしてゆっくり走って歩いての繰り返し。

後ろに後続の選手が見えたらそこからラストスパートだ。

結局最後の角を曲がるところでも後ろに100kmの選手は見えず。良かった…

もう走ることもできず歩いてゲートを通過してゴール後は芝生に倒れ込んだ。

 Finish 9:13''23 / 5位(区間10位)

やっぱり1分後まで迫って来てました…死闘

まとめ

1.最後まで諦めなくて本当に良かった

2.暑さ対策はやってやりすぎることはない

3.ちょっと無理しすぎたので気をつけます

装備

頭:salomon / XA Compact Cap
目:goodr / OGs Ginger's Soul
シャツ:SAYSKY / blaze singlet
パンツ:Mountain Hardwear / Minthill Short Ruy
靴下:Innerfact / 5本指ショート
シューズ:Nike / Zoom Fly 4
ウエストバッグ:Innerfact / ウエストベルト
時計:garmin / Forerunner 955
心拍計:Polar / verity sense
ゼッケンベルト:Trippers / くまちゃんオリジナルゼッケンベルト
手拭い:Trippers

補給

ドリンク:マルトデキストリン+BCAA+トップスピードウルトラミネラルタブレット
ジェル:MEDALIST ENERGY GEL
固形:GU Energy Chew、ファミマ 桃わらび餅
その他:MAGMA ATHLETE BARLEY、しそ梅(使い忘れた)

プロフィール

小林 遼志
小林 遼志
喫煙&運動不足の不健康な20代を過ごし、30歳を過ぎて走り始めました。
初トレイルランニングレースは2015年キタタン。
2017年におんたけウルトラトレイル100kを走ってOSJ沼にハマる(他のレースもたまに出ます)
足りないセンスは努力でカバーします。

OSJトレイルランニングレースシリーズ
2023年 4位
2022年 1位
2021年 2位
2020年 2位
2019年 4位