OSJ 新城トレイル11k&64k 2024《小林 遼志》

3/23~24に愛知県新城市で開催された「OSJ 新城トレイル」に参加しました。
土曜日に11k・キッズ1.5k・キッズ3k、日曜日に32k・64kと5つのレースが開催され、11kと64kに参加しました。

コース概要

【11k】距離:11km
累積標高:約900m(garmin計測結果)
制限時間:4時間
スタート時間:3/23(土)10:00

【32k】距離:32km
累積標高:約2,500m(garmin計測結果)
制限時間:10時間
スタート時間:3/24(日)8:00

【64k】距離:64km
累積標高:約5,000m(garmin計測結果)
制限時間:11時間
スタート時間:3/24(日)7:00

どのカテゴリも岩場や斜度のきついアップダウンの連続でかなりテクニカルなコースです。

64kは「新城ダブル」と呼ばれる32kを2周するコースで、32kを5時間以内で完走すると参加できます。このカテゴリは関門時間の設定がとにかく厳しく、32kで5時間を切った選手しかいないのに毎年完走率が20%前後というとんでもない難易度です。

前回2023年のリザルトからITRAパフォーマンスインデックスを調べたところ、出走者43人の平均が671で、完走者10人の平均が713でした(氏名をアルファベットで検索しているので同姓同名がいるデータは不正確です)

僕は今回が2回目の挑戦で、前回は実質最初の関門である第二関門を約1時間オーバーでDNFでした。

毎年約半数の選手が第二関門まででDNFとなってしまいますが、第二関門をギリギリで通過すると第三関門が厳しく、第三関門をギリギリで通過すると第四関門が厳しく、ペースを落とすことができないレースです(第四関門を通過すればfinishの制限時間は緩いのでほぼ完走です)

目標&プラン

この大会は完走の難易度がとても高いので順位は全く気にしません。完走者も少ないので完走したら表彰台です。
プランは前回とほぼ同じで、一番厳しい第四関門をギリギリで通過する形で設定しました。
とにかくこのプランから遅れないように必死に進むだけです。
1月は調子が良かったけれど2月3月と調子を落としてしまい、3月にはフルマラソンペースで7.5kmしか走れないという不調ぶり…心拍数もすぐに上がって呼吸が苦しくなってしまうのでどこまでいけるか不安です。

1周目
亀石の滝 1:42
棚山迂回路 3:33
国体コース分岐 4:29
フィニッシュ 4:58(CP1 制限5:30)

2周目
亀石の滝 6:52(CP2 制限7:00)
棚山迂回路 8:56(CP3 制限9:00)
国体コース分岐 9:59(CP4 制限10:00)
フィニッシュ 10:32(制限11:00)

レースレポ

【11k】
できるだけ翌日の64kにダメージを残さないように今年は11kはゆっくり走る予定。
朝から雨で予報では15mm/hにもなるとのことで、本降りで気温も低く(スタート時は3℃ぐらい)とても寒い。
ペースも上げないので上下レインウェアを着込んだままスタートした。


最初の林道はみんなゼーゼー言いながら飛ばすが、明日の想定ペースで落ち着いて進む。想定よりも心拍数が高くて不安。
トレイルに入っても丁寧にゆっくり進むが、ただでさえテクニカルなコースが水溜りや泥濘だらけでかなりタフなコースになっている。
一部明日のコースとかぶっている区間もあるがやはり路面の状態がひどくて不安になる。
とりあえず怪我なく戻ってくることができて一安心。

 Finish 1:50:29 / 51位

【64k】
雨はやんで前日ほどは寒くないが暑くもなくかなり走りやすそうな気候。これで路面が乾いていたら最高なんだけどさすがにそれは無理か…
64kは顔見知りがたくさんいるし出場選手全員の名前を呼ばれるのでテンションが上がる!

最初の林道は計画通りのペースで入るがやはり心拍数は予定より高い。これでは早く潰れてしまうのでは…
トレイルに入るとできるだけ抑えつつも速く進むことを意識するが呼吸がやけに苦しくて不安になる。

一山越えると一旦林道に出て最初のウォーターステーションに着くがここで既に計画より2分遅れ。
全然楽じゃないのにもう少しペースを上げないといけないのか…

その後もひたすら続く激しいアップダウンとテクニカルな路面に苦戦しながら少し長めの林道を走って2周目で第二関門となる亀石の滝に到着。

 亀石の滝 1:47(計画1:42)

前回よりもさらに2分遅れ、計画より5分遅れで到着。嘘でしょ…つらい…

ここでBIGMOUTH MAFIAのJPさんに追いつく。
自分はこれ以上あげられないがJPさんには完走ギリギリペースよりも遅いことを伝える。
一緒に頑張って進みたいが着いて行けず少しずつJPさんの背中が遠くなっていく…

ここからもとんでもない急登の連続で呼吸が苦しくて脚が上がらない。
まだ序盤なのにペースを上げるどころか立ち止まってしまうほど。後ろから来たM田さんに「大丈夫?」と声をかけてもらうほどのやられっぷり…
補給もしていたし原因が分からないがこの区間が一番しんどかった。

なんとか頑張って進み続けると少し走れるところが出てくる。林道に出たら少しでもタイムを縮めるためにかなりしっかり目に走る。

 棚山迂回路 3:40(計画3:33)

ここは前回と同じ通過タイムで計画より7分遅れ。
前回はここでもう諦めムードだったが今回はなぜかまだ諦めていない。亀石の直後の絶不調が少し解消されてなんとか走れるようになってきたからか?
とはいえペースを上げないと間に合わない。
ここからはもう前半ほどの急登はないがテクニカルな岩場が多くなかなかうまく走れない。

 国体コース分岐 4:41(計画4:29)

前回よりは元気に進めた感覚があったが4分早く、計画より12分遅れ。
第二関門通過はもうかなり厳しい時間だがなぜか心は折れていない。
諦めてちんたら歩くことはせずに淡々と進む。

 1周目フィニッシュ 5:12(計画4:57)/ 第1関門5:30制限

前回より8分早く、計画より15分遅れて1周目を終える。

ここでデポバッグから補給食を取り出しながら、ただ走るだけの動画のN尾さん達2周目に行かない選手達とほんのわずかな時間だが談笑してリラックスする。

この時間だとほとんどの選手が諦めて辞めてしまうが、自分は来年のためにいけるところまで進んでみる。疲労を考えると現実的ではないが、まだ1周目と同じタイムで進めれば第二関門に制限時間ぴったりで到着できる。

最初の林道はしんどいけれど前回は歩いていたのに対して今回は一度も歩かずに走り切る。
トレイルに入ってからもできるだけだらだらせずに一生懸命進むとすぐにパワースポーツのN瀬さんが前から戻ってくる。辞めてしまうようだ…
改めて猛者達が次々と辞めていくとんでもないレースだな、準備が足りなかった、と実感する。

ペースが落ちながらも頑張って進むとやがて1周目で心配して声をかけてくれたM田さんに追いつく。
さすがにもう第二関門は間に合わないので色々な話しをしながら一緒に進む。

去年も間に合わないことが確定してからの2周目はこんな感じだったが、同じゴールを目指して頑張ったのにダメだった選手と悔しさを共有するみたいなこの時間が結構好きだったりする。
前回は遅すぎてエイドが撤収されてしまい計測されなかったが、今回はせめて第二関門まで進んだ記録を残したい。
最後の林道はしっかり走って亀石の滝に到着。

 亀石の滝関門アウト 7:26(計画6:52) / 第2関門7:00制限

亀石の滝に到着するとJPさんが1分前ぐらいに到着したばかりだったので車を待たずに一緒に走って会場に戻る。
亀石の滝には前回より30分以上早く到着できたので次回はまた30分短縮して絶対に関門を通過してみせる!

まとめ

1.来年は完走したい!
2.まずは第二関門を通過できるように鍛えないと
3.試走もしたいな

装備

【11k】
頭:salomon / XA Compact Cap
アンダーウェア:MILLET / Drynamic Mesh NS Crew
        MILLET / Drynamic Boxer
シャツ:mont-bell / ジオラインM.W.ラウンドネックシャツ
パンツ:NIKE / Dry-Fitファストハーフタイツ
レインウェア:OMM / Halo Jacket
       THE NORTH FACE / ストライクトレイルパンツ
靴下:Innerfact / 5本指ショート
シューズ:salomon / Sense Ride 4
手:salomon / BONATTI WATERPROOF
ウエストバッグ:Innerfact / ウエストベルト
心拍計:Polar / verity sense
時計:Garmin / Forerunner 955 DP

【64k】
頭:patagonia / duckbill cap
シャツ:patagonia / capilene cool lightweight
パンツ:uglow / SPEED AERO SHORT 5inch
レインウェア:THE NORTH FACE / ストライクトレイルジャケット
       THE NORTH FACE / ストライクトレイルパンツ
靴下:Innerfact / 5本指ショート
シューズ:MERRELL / MTL LONG SKY2 MATRYX
手:salomon / fast wing glove U
バックパック:salomon / adv skin 5 set
ウエストバッグ:Innerfact / ウエストベルト
ライト:ThruNite / Archer Pro
心拍計:Polar / verity sense
時計:Garmin / Forerunner 955 DP
ゼッケンベルト:Trippers / くまちゃんオリジナルゼッケンベルト

補給

ドリンク:マルトデキストリン+パラチノース+BCAA+TOP SPEED Ultra Mineral Tablet

ジェル:MEDALIST ENERGY GEL、Mag-on gelee、SAMURAI CHARGE SPORTS梅

固形:PowerBar POWERGEL SHOTS、セブンイレブン レモンわらび、ファミリーマート 黒糖わらび餅

その他:MAGMA

プロフィール

小林 遼志
小林 遼志
喫煙&運動不足の不健康な20代を過ごし、30歳を過ぎて走り始めました。
初トレイルランニングレースは2015年キタタン。
2017年におんたけウルトラトレイル100kを走ってOSJ沼にハマる(他のレースもたまに出ます)
足りないセンスは努力でカバーします。

OSJトレイルランニングレースシリーズ
2023年 4位
2022年 1位
2021年 2位
2020年 2位
2019年 4位