富士登山競走(5合目コース)走ったよ!《長部 恭輔》

自分が初マラソンに参加し色々と調べていると耳にするようになった、市民ランナーのグランドスラム。その一つに含まれていた富士登山競走!
2018 0時関門敗退
2019 0時関門突破するもその年の6月、トレランレースにて右腓骨骨折の為DNS
2020 0時関門突破するもCOVID‑19の為中止
2021 COVID‑19の為中止
2022 COVID‑19の影響で人数制限の上開催
という事で、5年越しでやっと富士登山競走に参加!いつまでたっても五合目コースを卒業できないので仲間からは「5合目野郎!」と呼ばれてきました…ついに卒業する権利を得たので頑張ってきました!

<コース概要>
皆さんご存じの通り、登りっぱなしのコースです。
参加したのは5合目コースなので、富士吉田市役所 ~ 吉田口登山道 ~ 五合目に至る約15km(標高差約1,480m)となります。


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(富士登山競走HPより抜粋)


<目標>
翌年の山頂コースAブロックスタート権を得るために1時間50分以内!…を目標とする気満々でしたが自分にとっての魔の6月がやってきてしまいました…レース出るようになって毎年6月頃にどこかしら故障する病…今年ももれなく来ました…右の膝裏に痛みが出てしまい5月後半から6月いっぱいはろくに走る事出来ず、自転車も漕げずウォーキングのみ。7月に入って、少しずつ走れるようになってやっと少しずつ走れるようになったという状態。なので目標を修正して、翌年の山頂コース権利獲得を目指し、レース前週の練習で現状の走力を確認し2時間10分を目標タイムに設定。
以下のようにざっくりペース配分しました。
ロード区間65分
①スタート~浅間神社 3キロ 平均5`00 →9:15通過
②浅間神社~中の茶屋 4.2キロ 平均5‘30→9:38通過
③中の茶屋~馬返し  3.6キロ 平均7‘30→10:05通過
トレイル区間65分
④馬返し~ゴール   約4キロ ゴール11:10
給水所は
・浅間神社:給水(ポリタンクのみ)
・中の茶屋:給水(ポリタンク+ペットボトル)、梅干し
・馬返し :給水(ポリタンク+ペットボトル)、飴、タブレット、ドーナッツ
・三合目 :給水(ポリタンクのみ)、梅干し、飴、塩
・五合目 :給水(ポリタンク+ペットボトル)、梅干し、飴、塩、ドーナッツ、パン  
のように設定をされたいたが、ペットボトルのサイズが分からなかったので(500mlとかだと大きすぎるので)350mlのボトルに経口補水液を入れて持つことにした(コップ代わりにもなる)補給食は2時間くらいだし必要ならエイドでとる方向で何も持たないことにした。

<レースレポ>
①スタート(市役所)~浅間神社
レース自体が前年度末に出たフルマラソン以来という状況と練習不足からなんだか緊張w一緒に5合目に出る仲間としばしお話しし緊張もほぐれた。定番の市長の挨拶、司会者?の軽妙なトークからの声を出さないエイエイオー!からの9:00号砲がなる。
Hブロックからのスタート、スタート整列の中盤くらいではあったが、参加人数制限で900名程度とはいえ渋滞のためペース上がらず。スタートからしばらくは勾配の少ない登りの早い人達がビュンビュンとばすが、自分は焦らず淡々とペース作りに専念。無理な追い抜きせず隙間をぬって淡々と走る。1キロいかない地点でおばあちゃんが「もう少し、もう少し!頑張れー!」と声援をくれた!どこまでもう少し?と思わず笑ってしまった。さらに浅間神社入る手前くらいでも「もう少し、もう少し!」と声援をくれるおじいちゃん?が!ここでも笑いをもらう。自身の体調は、思ったより走れそうな感覚はあったし、膝裏も痛みは出てこなかった。浅間神社の給水はスルー。
5‘15、5‘02、5‘03 浅間神社通過9:15(StravaのFlybyで振り返り)

②浅間神社~中の茶屋
この区間も比較的勾配は緩やかだが、確実に勾配は上がってきてる。市街地区間では天気も良く日差しが当たると暑すぎたが、この区間になり木陰に入ると涼しく感じて助かった。流石に浅間神社を抜けるころには各ペースの集団が出来上がっていて、道路もきれいに舗装されているので走りにくくはないが無理にペースを上げることはせずに走る。ここでのペースでは追い抜くことはあっても、抜かれることはあまりなかった。給水はスルー、梅干しあった?気づかなかったな…ここで初のペットボトル。350mlサイズくらい給水してかぶり水をさっとするにはでちょうど良いサイズでした。ハンドボトルいらなかったなぁ
5‘24 5‘30 5‘44 5‘55 中の茶屋通過9:39

③中の茶屋~馬返し
ロードでの正念場はやはりここから、大石茶屋跡前後くらいから勾配がぐっと上がってくる!ここで我慢をしなければならないが…はい、歩きました。えぇ、歩きましたよ…練習を重ねて自信をつけるタイプなので練習量が足りなかった。この区間は、ここまで設定タイムより早く上がってきていたのもあって、「ロード65分で設定してるし歩いても全然大丈夫だよー」的な囁きが…残り1キロくらいを粘れなかった…後ろから来た仲間の応援を受けるもペースは対して上がらず。ついていけず、無念。ここでのエイドでも補給はせず。ドーナツ、飴は?あったかな?気づかなかっただけ?ロードでのエイドでは一回も立ち止まらず全部スルー。これはハンドボトルを持って良かった点だった。
6‘04 6‘34 8‘03 馬返し通過10:05

④馬返し~ゴール(佐藤小屋)
ここからはトレイルパートに突入。路面は決して走りやすとは言えないが、ここまで来るとふるいにかけられて周りいる選手は大体が自分と同じような走力の人ばかりになってくる。そうなると実際楽なもので、ただワンパックになってひたすらについていくのみ。追い越し出来るタイミングも限られてはいるが抜けないこともない。走らないといけないところはしっかり走り、あとは流れにのってどんどん登って行く。3合目のエイドで念のためハンドボトルに水分を少量補充。黙々と登って行きこぼれていく人をパスしつつ、早い人に抜かれつつ一旦ロードに出てぐるっと回り道。ここはしっかり走り、ゴールに向かう最後のトレイルに!声援を受けつつ、ゴールの佐藤小屋に到着。悔しいともやりきったとも思えず「5合目野郎卒業できたわぁ」という思いが頭にうかんだ。だって次に山頂コースが待っているのだもの!
馬返し~ゴール 57分 ゴール11:02
公式タイム 2時間2分4秒(スタート~馬返し1:05:07 馬返し~ゴール0:56:57)

おい、あと2分頑張れよ、自分!!

<レースを走ってみて>
目標としていた2時間10分を達成できてまずは良かったです。2時間2分と2時間切りも見えた上出来レースでした。しかしその要因としては、トレイルに入って渋滞がなかったことだと考えます。今回は COVID‑19 の影響で参加人数が約900名と制限されていました。そのためトレイルに入ってボトルネックになるような状態が起きにくかったと思います。毎年これくらいの人数で開催されるとストレスないんだろうなぁと思いました。そして走った後のダメージの少なさ。登りのみのせいなのか、出し切ってない疑惑なのかわかりませんが5合目コースでは、ほぼダメージはなかったです。楽しいレースかというとその部類に入らないと思います(眺望がない、エイドは最低限)が、伝統のあるレースを走れることはうれしいことでした。それよりも何よりも、久々にレースに参加できた事がものすごく楽しかったです。やはり走る事ってサイコー!
来年は、山頂コースに参加する予定ですが今のままでは完走できるイメージが出来ないのでまた1年準備をして山頂ゴールを目指したと思います。


(photo by kubo)

<装備>
頭:patagonia/Duckbill Cap
シャツ:patagonia/Capilene cool trail
パンツ:patagonia/Strider Pro Shorts 7inch
靴下:Innerfact / ラミー靴下 足袋型ショート丈
シューズ:adidas/ adizero pro
時計:garmin / Forerunner 955
FLASK:HydraPak/SkyFlask Speed 350ml←これ便利でした!持ち手がついて、口がガバっと開いて給水出来るのがGood!

<補給>
アクエリアス 経口補給液(Flaskに350ml)
※直前に菓子パンなどを食べ、ゴールタイムが2時間程度なので水分しか持たず。ロードのハーフ程度では大抵何も持たず。