奥信濃100 《小林遼志》
8/27~8/29に長野県南下高井郡木島平村で開催された「奥信濃100」に参加しました。
今年新設された大会で、木島平スキー場パノラマランド前をスタートゴールとする100kmの部と35kmの部があり、100kmの方に参加しました。
元々翌週のOSJ安達太良山トレイルの10kmと50kmに出場予定だったので疲労が抜けるか心配でしたが、すごく良いという噂の木島平の山を走ってみたかったのと得意な走れるコースと聞いてエントリーしました。
・コース概要
3日前にコース変更が発表され100kmの部は75kmに、35kmの部は25kmになりました。
距離:約75km
累積標高:約3,300m(garmin計測結果)
制限時間:19時間
スタート時間:8/28(土)5:00
・目標&プラン
第1回ということも相まって注目度がとても高いレースで、エントリーリストを見ると招待選手がものすごく豪華です。このメンバーに今の自分がどこまで通用するか試してみたくなったというのも出場を決めた理由のひとつでした。
名前を知っている有力選手だけでも30人はいて、もちろん自分が名前を知らないだけで速い選手はたくさんいるので30位以内に入れたら良いなと考えました。
タイムやペースは過去のリザルトもないし行ったこともない場所だったので、できるだけ潰れないようにしながら後半上げていけるようなペースを意識して進むことにしました。
・レースレポ
現地に着くと気温がかなり高く、レース当日は最高30℃近くまで上がる予報に。
スタート時もすでにかなり暖かく厳しいレースになりそうな予感。
スタート→A1(13.68km 446m↑337m↓)※数値は目安です
最初はいきなりゲレンデ上りから。
予想通り周りはものすごいハイペースで駆け上がっていく。これに流されると絶対に最後まで持たないので後半上げていくイメージを忘れないようマイペースを強く意識して抑えて進む。
ゲレンデを上ったら少しヨコ移動してまた同じゲレンデを下ってスタート地点を通過し、さらにゲレンデを下っていく。下りも上り以上にみんなハイペースでどんどん抜かされていく。
下りが終わってロードを少し上ったら樹林帯の走りやすいシングルトラックへ。このあたりから周りのスタートダッシュが落ち着きペースの合わない選手をどんどんパスしていく。
走っていて飛ばしすぎている感じはしなかったけど発汗量がかなり多く少し心配。
やがてペースが合う数人が前後に固定され、男子の丹羽さん、萩原さん、女子の枝元さんと前後しながら何度かロードに出たり走りやすいトレイルに入ったりしているうちにA1に到着。
A1ではTrippersのみんなが出迎えてくれてすごく元気が出た。
かなり汗をかいているので練梅のチューブを吸って水分をしっかり補給する。
A1通過 1:17:54(区間1:17:54)/ 34位
A1→スタートゴール地点(12.39km 815m↑935m↓)
またしばらく走りやすいトレイルを進み、やがて高社山の登りに入る。
このあたりでトモさんに追いつきペースが合う。
ここまで気持ち良く走っていたのに高社山の登りでは暑さも強く感じるようになり一気にしんどくなる。周りの選手も結構きつそうに見えた。トモさんは力強くワシワシ登っていくので、きついけれど少し無理をして頑張って着いていく。
やっとの思いで登りきると絶景!山頂でゆっくりしたいけど写真もそこそこに駆け下りていく。
下りは木段で一気に標高を下げ、あとは比較的走りやすい下りでスタート地点まで戻る。テクニカルな下りが大の苦手なのでこの程度で助かった…
スタート地点に戻ったら前に選手が見えず、どっちに進むか分からなくて一瞬迷って変な方に走っていこうとしたら観客の人に教えていただいた。危なかった。
スタートゴール地点通過 3:05:43(区間1:47:49) / 30位
スタートゴール地点→A3(5.48km 211m↑206m↓)
スタート地点からは、途中まで最初のゲレンデループの後と同じコースを進む。
ゲレンデを下るとすぐにA2に到着。
レースでは走力の近そうな選手と競ってる場合にエイドスルーをして出し抜く作戦を使うことがあるが、この日は命取りになりそう。
多少時間がかかってもしっかり水分補給をしてソフトフラスクも満タンにして出発。
先ほどと同じ走りやすいシングルトラックを進み、途中から左に分かれて初めてのコースへ。
少しトレイルを進むとロードに出て間もなくA3に到着。
A3通過 3:41:51(区間0:36:08)/ 26位
A3→A4(13.79km 895m↑26m↓)
ここからが後半戦。
A4のカヤの平までは片道14km弱の北志賀林道の上り。そのあとトレイルを走ってA4と同じA5からまた同じルートを戻ってくる。
ここの区間をどれだけ走れるかで完走タイムが大きく変わってくる。
林道をだらだら進むのはわりと得意なので少しでも前を拾うつもりで気合いを入れる。
少しゼーハーしながら頑張ってロードの上り坂を駆け上がっていくと、右下の方に違う道を進んでいく選手が2人見えた。おそらくエイドで後ろにいた新城ダブルチャンピオンの河内さんともう1人の選手だ。
「あの人達どこに向かうんだろう?」と一瞬思い、その後急に不安が押し寄せてきた。立ち止まってgarminに入れてあるコースを確認するが高低差はあれどそれほど座標がずれていないので合っているかどうか分からない。
スマホを取り出してgoogleマップと大会サイトのコースを見比べると…やっちまったorz
このまま進むと違うルートでカヤの平に行ってしまう。
ショックだけど来た道を急いで戻るとすぐに間違えた分岐を発見。正しいルートの方には大会のテープがついていた。
熱くなっていたのとひたすら林道を上るという思い込みで目印に気づかず曲がってしまったようだ…
ロストした時間はおそらく数分(5分前後?)。気を取り直して頑張って前を追う。
気温も高いし体もだいぶ疲れてきつくて歩いてしまっても、できるだけ長くは歩き続けずにまた走り出す。ひらすらその繰り返し。果てしなく長い林道を進むにつれ少しずつ順位が上がっていく。
やがて開けて気持ちの良いキャンプ場のようなところに出てエイドが見えた。
A4通過 5:31:29(区間1:49:38)/ 19位
A4→A5(10.09km 472m↑471m↓)
極上(?)と紹介されていたトレイルを一周してまたこのエイドに戻ってくる区間。高低図をあまりよく見なかったけれど、実はこの区間が一番きつかった…
もちろん元気ならほとんど走れるトレイルなんだけど、ここまで林道を頑張って上ってきたこともあり足が終わりかけている。
疲労で集中力も切れてきたので、ここでカフェイン入りのジェルを投入。1週間前からカフェイン断ちをしていたのでシャキッ集中力が上がってまた少し頑張れる。
なんとか順位を下げることなく騙し騙し進んでエイドに帰還。
(自分は大丈夫だったが後でこの区間で何人かの選手が蜂に刺されて折り返しのコース変更になった模様。刺されずに通過できてラッキーでした。)
A5通過 6:51:28(区間1:19:59)/ 15位
A5→A6(13.79km 50m↑911m↓)
さああとは長い林道を下って走りやすいトレイルを数km走ってスタート地点に戻るだけ。
ロストした時に先に行かれた河内さんが自分より少し前にエイドを出たので、河内さんを目標にして一生懸命追う。
少し無理をして頑張って進んでいるとやがて追いつき、パス。
このままできるだけ差を広げるぞ!と思ったのも束の間…後ろからスピードの違う別の選手が追いついてきて抜かされてしまう。少し追いかけようとするもこのスピードでついていったらゴールまで絶対にもたないと思い断念。
ここで完全に潰れたらもったいないので残りの距離と体力と相談しながら頑張って進む。
やっとの思いで4時間以上前に通ったエイドが見えた。
少し手前で先に出ていく選手とすれ違う。差は2分ぐらいか?
A6通過 8:02:02(区間1:10:34)/ 15位
A6→ゴール(5.64km 204m↑226m↓)
ここからゴールまではもう平らな走れるトレイル!と思っていたけどそうでもなかった…
むしろ70km近く頑張って走ってきた足には結構きつく、進めど進めど前の選手が見えない。
最後のゲレンデに出たところでやっと前の選手が見えるも、ゲレンデ上りを走る体力も残っておらずTHE END。
たまに後ろを振り返って誰も来ていないことを確認しながらヘロヘロと歩いてゴール。
Finish 8:37:45(区間0:35:43)/ 15位(年代別3位)
・まとめ
1.補給は疎かにするな
2.熱くなってもコースの確認を怠るな
3.やっぱりレースは最高
・装備
バックパック:salomon / adv skin 5 set
シューズ:salomon / sense pro 4
レインウェア:OMM / Halo Jacket
シャツ:SAYSKY / blaze singlet(Trippersロゴ
パンツ:patagonia / strider pro shorts
靴下:innerfact / 5本指ショート
頭:patagonia / duckbill cap
ライト:LEDLENSER / M5
予備ライト:PETZL / e+LITE
時計:garmin / fenix5
ゼッケンベルト:trippers
携帯コップ:innerfact
防寒用長袖シャツ;teton bros / elv1000 long sleeve
防寒用ロングタイツ:mont-bell / ジオラインLW
携帯トイレ:mont-bell
反射板:ダイソー
・補給食
ジェル:アスリチューン白、黒、カフェイン
ドリンク:アミノバイタル粉末
他:練り梅、羊羹
プロフィール
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トモナガと読みます。
私が初めて山を走ったのはのは2012。山を駆け下りる疾走感、自然との一体感、こんな楽しいスポーツがあるのかと衝撃を受けました。
今でもその時の感動を覚えています。
私は特別速い訳ではないし、まだ100mileを走ったこともないし(2018年ようやく100マイル走りました!)、大会にたくさん出てきた訳ではありません。
でもトレイルを走るのは大好きです。
トレイルを走っているときに自然と笑顔になったり、訳もなく涙があふれてきたり。
うまく表現できないけど自分が解放されてく様な感覚が最高に気持ちいいのです。
人それぞれ感じる事は違うと思いますが、最高の時間をみんなで共有できたらいいなと思っています。
ランナー、トレイルランナーが気軽に集まれるお店にしたいと思っています!
一緒に走りましょう!よろしくお願いします!!