OSJ氷ノ山山系トレイルレース  《小林遼志》

兵庫県と鳥取県にまたがる氷ノ山エリアで開催された「OSJ氷ノ山山系トレイルレース」に出場しました。

photo by ハチ北観光協会

この大会はOSJトレイルランニングシリーズの最終戦となっており、この大会の結果で年間ランキングが決定します。
当初は2週間前のKOUMI100に出場して氷ノ山は出ない予定でしたが、台風19号の影響でKOUMI100が中止になってしまったため急遽こちらに出ることにしました。

・コース概要
距離:78km
累積標高:約3500m(garmin計測結果)
制限時間:15時間30分
スタート時間:5:00

・目標&プラン
この大会は年によってコースが変わるらしいのですが、コースがほぼ同じである去年の結果から予想タイムを算出することにしました。
また林道とロードが多い走れるコースと聞いていたので、走れるコースが強い選手のタイムを参考にしました。
レベルは全く違いますがウルトラマラソンのレジェンド原選手は2018氷ノ山は8:04(優勝)で、2019野辺山ウルトラは8:08でした。
僕は2019野辺山ウルトラが9:07だったのでうまくいけば9:00ぐらいいけるかなと予想。
また制限時間や上位選手のタイムから安達太良山トレイルと同じぐらいの時間がかかると予想し、苦手な安達太良山は今年は9:27だったのでそれよりは早くゴールできるだろうと予想しました。
ちなみに2018氷ノ山は9:00なら6位、9:30なら9位でしたので、その辺りでゴールすれば自ずと年代別入賞もできそうなのでこの辺りを目標としました。

・トレーニング内容
中止になってしまったKOUMIに向けて9月は毎週のように高尾エリアに長時間走りに行き、月間走行距離は570kmぐらいでした(過去最長)
10月に入ってからはテーパリングを行いKOUMIが開催される週末にはONTAKEの時以上の最高の仕上がりになったつもりでしたが、KOUMIが中止になってから調子が落ちてしまい氷ノ山5日前には39度の熱を出して食事もほとんど食べられない状態になり寝込んでしまいました。調子が良かったので油断していました…
ただ2日前ぐらいには普段通りに食事できるようになり問題なさそうだったのでなんとか一安心。

・スタートまで
宿泊はスタート会場の近くでテント泊をしました。

2019年間チャンピオンの西川さんと2人で野外鍋。

5時スタートですがこの時期は6時ぐらいまで暗く寒いので、ヘッドライトとシェルを装備して30分ぐらい前に先頭に並びました。今年はあまり寒くなかったようですが(多分12℃前後)もっと寒かったら長く待つのは厳しそうです。

photo by ハチ北観光協会

・レース レポ
スタート→CP1(3:28:27/区間5位)
いきなりゲレンデを登ります。

体調が心配でしたが走ってみるととりあえず問題なさそう!

ゼッケンNo1の田辺さんがとんでもないスピードで独走しますがとても着いていけないペースなので、2位グループで様子を見ながら淡々と登ります。呼吸も足もきつくないしこの時は飛ばしている実感はありませんでした。

長い登りが終わると幅の微妙な濡れた木段で全然うまく降りられない…ここでかなりの選手に抜かれてしまいますが怪我をしないように慎重に下っていきます。
下ったらまた登り返してトレイルを下って最初のエイドステーション(約10km地点)に到着。水もたくさん残っているのでここはスルーして一気に数人を抜かします。

ここからCP1(約30km地点)まではひたすらロードと林道です。
この得意なパートで少しでも前に行きたいところ。

ところがロードを走り始めて間もなく急に足が重く感じて走るのがしんどくなり、いきなり歩いてしまいます。最初に飛ばしすぎたのでしょうか?焦りますが残り70km近くあるので無理せず騙し騙し進むしかありません。

林道ではなんとか走り続けられるよう抑えて進みますが、少しでもペースをあげたら前腿が攣りそうです。

CP1→CP2(1:25:21/区間8位)

CP1ではコーラと水を補給します。残りの距離を考えると最後まで辿り着けるのか不安になります。

この区間は10km程度ですがトレイルを一気に登って降りる区間で、この足ではかなり時間がかかりそう…

登りは亀のようなスピードでノロノロ登っていきます。下りもなかなかスリッピーで、踏ん張りが効かないのでかなりスローペースです。

ここの区間で京都の井口さんに追いつかれます。井口さんは奄美ジャングルトレイルで5位争いをしてラスト1kmで負けたライバルで、今年は調子が悪くDNFが多かったけど調子が良い時はめちゃくちゃ強い選手。かなりきついけど今回もなんとか離されないよう後ろを追いかけます。途中で道端で応援してくれてる方に5位と6位だと教えてもらいます。10〜20位ぐらいだと思っていたので意外でした。総合入賞が見えているなら頑張らないと…

エイドまでもう少しというところで濡れた木道があり滑りそうだなーと思っていたら前を走る井口さんが派手に転倒!しかしライバルを見捨てて先に行きます(笑)こういうチャンスに少しでもリードを広げておかないと勝てない相手です。

エイドに着くとすぐに井口さんもやってきます。怪我は大丈夫そうとのことなので、バトルは継続です。

CP2→CP3(1:22:21/区間7位)

ここは長いロードの上りととても走れないようなトレイルの区間。トレイルでは分が悪いのでなんとか得意のロードで差をつけておきたいところ。

しかし走り始めてすぐに歩いてしまいます。後ろを振り返ると徐々に差を詰められてきていますが、逃げようにも体が動かない…やがて抜かされどんどん差を広げられてしまいます。

トレイルに入るところではおそらく2分ぐらいの差をつけられていましたが、なんとか姿を見失わないよう必死で前に進み続けます。こんなところ本当にコースなの⁉︎っていうぐらいの難コースでしたが、開けたところで前方に井口さん、そしてさらに遙か前方に現在4位の田辺さんを発見!ここで萎えかけていた気持ちがまた持ち直しました。諦めるのはまだ早い!

CP3→CP4(1:56:01/区間7位)

エイドに入るところでエイドから出て行く田辺さんの後ろ姿が見えました。井口さんは見えなかったので順位が入れ替わった模様。疲れて休みたいけど少しでも前にいくためにここのエイドもスルー。めちゃくちゃしんどいけど歩きと走りを交えながら進み、なんとか田辺さんをパス。ここでなんとか5位です。

ここから次のエイドまで10kmの林道で、本来なら前に追いつくチャンスなんですが走り続けることができません。差が広がってるのか縮まっているのか分からないまま60kmのエイドに到着。ここでなぜか4位と言われます。「5位じゃないんですか?」と聞くと「1人怪我してリタイヤした」とのこと。半信半疑のまま先へ進みます。

ここから最後のCPまでは約9kmのロードですが、短い急下りの後に野辺山の馬越峠のような登りです。最初の下りですら足がしんどくて歩きたくなります。長〜い上りはもう何も考えずに走って歩いてを繰り返すだけ。前の選手は一向に見えませんが、もう少しでエイドというところでとうとう後ろの選手の姿が見えてしまいます。田辺さんではないようです。明らかに追いついてきているのでこのまま抜かされるのも時間の問題かと覚悟をします。

CP4→ゴール(1:14:14/区間7位)

命からがらエイドに着くとすぐに後ろの選手もやってきました。会話をすると自分よりだいぶ元気そうです。一応諦めずに先に出発して逃げられるところまで逃げます。

ここから残り9kmはロードを少し上ったらトレイルをさらに登り、スタートまで一気に下るだけ。

現在の順位が4位なのか5位なのか分からないけどとにかく目一杯のスピードで進みます。

もう残り1km!と思ったところでとうとう後続の選手に追いつかれてします。挨拶するとやはりまだまだ元気そう。「一緒にゴールしませんか?」と言ってくださいましたがレースなので先に行ってもらいます。するととんでもないスピードで駆け下りて行き(後で聞くと4’00/kmぐらいだったそう)ここで抜かすのは諦めました。

タイム 9:26:24
順位 6位 / 345人(30代男子1位)

・まとめ

1.レースのテント泊は楽しい

2.前半はとにかく抑えて

3.途中で教わる順位は信じるな

・装備
バックパック:Ultimate Direction / AK Mountain Vest
シューズ:TECNICA / Maxima 2.0
レインウェア:GORE / R7 GORE-TEX SHAKEDRY HOODED JACKET
帽子:Patagonia / Duckbill Cap

シェル:Trippers / reach windshell hoody

シャツ:SAYSKY / Blaze SINGLET(Trippersロゴ)

パンツ:Mountain Hardwear / Mint Hill Short RUY
ソックス:itoitex / ランニングソックス5本指ショート
時計:garmin / fenix5
ライト:LEDLENSER / H8R

・補給食
ジェル:アスリチューン、power gel hydro
ドリンク:メダリスト粉末

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