Team Trippers 2019年夏合宿レポート 長野県斑尾高原編 《鎌倉 康嗣》

 山で遊び尽くした夕暮れに、小学校の夏休みが思い出されることがよくある。

大人になって、しだいに自然の中で遊び尽くすという体験がレアになってしまった今、1日中とことん遊び通した後に、子供の頃の感覚を少しだけ引き寄せることができるのかな、とも思う。

そういう意味で、トレイルランニングは最高の遊びだ。

2019年の夏。僕はチームトリッパーズの仲間と斑尾高原を駆け抜けた。

 

山田琢也さんと北信の自然に感謝の2日間。

昨年の富士山夏合宿に続いて、今年もチームトリッパーズ恒例の夏合宿が実現しました!

今回、旅RUNしたのは斑尾高原。長野県の北部に位置し新潟県境とも目と鼻の先。

僕にとっての斑尾高原は、ルアーフィッシングを楽しみに年に数回訪れていた思い出の場所でもあります。今思い出すと釣りをしているときにトレイルランナーに出会っていたのですが、その頃はトレイルランニングというスポーツを知らなかったため、短パンのハイカーさんがいるな、くらいに思っていました。

そして、トレイルランニングを始めて2年。かつて釣りを楽しんでいた場所に、走りに戻ってくることになるとは! そういえばモントレイルのシューズに、「斑尾カラー」もあったし、もともと斑尾高原はトレイルランニングと関係の深いエリアだったのですね。

さて、今回の夏合宿は、トレイルランナー山田琢也さん(以後、親しみを込めてタクヤさん)をコーチにお迎えした夢のような企画。(店長、ミキティ、マツーイ、ありがとう!)

8月24日(土)25日(日)の2日間、今年もめいっぱい遊んでやるぞ!と意気込んだチームトリッパーズ(以下、親しみをこめて、チートリ)の1〜3期生の総勢17名が集まりました。20代から50代の男女が混じる、まさにダイバーシティなメンバーでございます。

 

合宿1日目。ふかふかで極上のトレイルをお腹いっぱい。

合宿初日。それぞれの車に分乗して、斑尾高原に向かいました。

車中、コーチのミキティ曰く「この1週間は、楽しみすぎて眠れなかったー!」と本当に無邪気なメンタリティ。天気も最高。現地に着く前から、否応無しに期待感が高まります。

集合は、斑尾高原の「ビジターセンター 山の家」(http://madarao.tv/learn/yamanoie.php)に午前10時。

ここは、駐車場やレンタル自転車・トイレ・更衣室・情報コーナーが完備されていて、斑尾高原を楽しむための拠点としてはとても便利です。

この場所で、タクヤさんとも初対面。足が細くてやたらスマート、でも筋肉のつき方が尋常ではありません。レースボランティアなどでトップランナーを見て思いましたが、そんな足で山登れるのだろうか? と思うほど、みんな足が細いんです。タクヤさんもその一人。僕からしたら、そこはもう不思議でしかありません。

みんなで準備運動を済ませたら、斑尾高原のトレイルに向かいます。この日の練習コースは、タクヤさんのガイドで、「斑尾フォレストトレイル50km」の後半部分を楽しみました。

コース上のところどころで記念撮影。ポージングの反射神経がすばらしい!とお褒めの言葉をいただいたのをいいことに、タクヤさんにも無理やりポーズを要求。それに快く応えてくれたのがこの写真。タクヤさん、ありがとう!

コースの特徴は言うと、厳しい登り下りが少ない走りやすいコース。昔ロードを走っていた頃に思い描いていたトレランコースの楽しいイメージそのもので、地面は落ち葉でふかふか。高原の風も涼しい。コース途中に現れる赤池や希望湖など、景色もコースも変化に富んでいて、豊かな森の中を駆け足で散歩している気分です。メンバーからも、「ここ走りやすい」「気持ちいい」のコメントが飛び交うほど。個人的には、家の裏庭からこんなトレイルが続いていたら最高だろうなー!と思いました。

コースの途中ところどころでは、タクヤさんから走りについてのテクニカルなレクチャーもいただきました。

・登りは、足を持ち上げる方を意識して。

・上体はずっと同じ姿勢を保つ必要はない。自然に動かして良い。例えば片足が地面についたときには、そちらに上体を傾けるのも自然な動き。

・腕は後ろに引くよりも、小さく畳んで前へ振り上げることを意識すると、肩甲骨が動きやすい。

・下りは、腰の高さを斜面と一定に保ちながら、意識的に大股で。などなど。

(と、僕は理解したつもりですが、聞き間違えていたらメンバーの誰か訂正お願いします!)

これは、帰りの車で、ミキティ、マツーイとも話をしたのですが、人それぞれの体格や方法があるので、いろいろ試してみて、自分なりの走り方(正解)を見つけ出すことが大切なのでしょう。

自分は今まで、がっちりフォームを固めて走り続けるのが正しいコトと考えていたので、今回の話を聞いて、ひとつの考えに固守せずに練習でいろいろとトライアルしてみようと思いました。

6時間ほどトレイルを楽しんだ後は、「まだらおの湯」でさっと汗を流し、TSURUYAで買い出しをした後に、木島平村にある宿泊先「スポーツハイム アルプ(http://sportheim-alp.com/)」へ。

今夜は全員ここで一泊します。 

 

合宿夜の部。肉とピアニカと「えのたん」と。

夕食はアルプでご用意いただいたBBQを楽しみました。おいしいお肉と地元の野菜を、宿のスタッフが焼いてくれます。

みんなで乾杯!我らチートリは、最初からテンションMAX。やたら声がでかいし、笑いが絶えないし、メンバーのスタギさんは持参したピアニカで即興で曲を演奏するし、山田(タクヤさん)コールは絶えないし、やはりアルプに宿泊して隣でBBQを楽しんでいたFun Trailsのみなさんと意気投合するし、写真撮りまくるし、トカゲ酒のトカゲは目玉を抜かれた眼窩でみんなをキャーキャー言わせているし、トリッパーズ店長のご好意でグッズがもらえるじゃんけん大会は始まるし、じゃんけん大会のプレゼントとしてタクヤさんから「えのたんエプロン」が提供されるし、その「えのたんエプロン」をじゃんけんでゲットした福ちゃんは、えのたんが憑依してオリジナルのえのたん体操を始めるし、油性ペンで体に落書きされる人がで始めるし、と書ききれないほどの出来事と書いてはいけない出来事が続き、合宿の夜は更けていきます。

合宿1日目、終了。のはずが、朝方まで飲んでいたメンバーもちらほら。おいおい、明日はきつい坂道練が待ってるよ!

 

合宿2日目。そこは、青空を見上げるほどの地獄坂。

 

Lesson.1 トレランポール講習

アルプでおいしい朝ごはんをいただいた後は、さっそく練習開始。本日もタクヤさんからみっちりレクチャーいただきます。2日は、トリノオリンピッククロスカントリー日本代表の駒村俊介さんも特別に練習に参加いただきました! この合宿、なんかもう超人だらけです。

2日目の最初のメニューは、トレランポールの使い方レッスン。タクヤさんから、トレランポールの基本を教えていただき、平地・登りを体験してみます。

そして、ポールを使ってゲレンデの草原を登りながら、ゆっくりとしかし確実に、次の練習ポイント=根性坂へ進んでいきます。平和な練習は、ここまで。

 

Lesson.2 そして、地獄坂にこんにちは。

タクヤさんから、「根性坂あらため地獄坂」と言われた坂の前に立ってみると、スタートからすぐに左へカーブしていてその先は見えません。先が見えないだけに不安は大きくなります。

スタート!の掛け声で走りだし、すぐのカーブを曲がると目の前に現れるのは、滑り台のような急勾配が延々と続く坂道。スキー場のゲレンデを登る一本道で、坂のてっぺんの景色、それは空。

ながい坂道が空まで続いていた。ゆらゆらかげろうが、あの子を包む…。ユーミンの有名な歌の歌詞が頭をよぎります。きつ過ぎて視界をゆらゆらさせていた僕でした。

この坂を4往復、味わいつくして坂道練を終了。みんなお疲れ様でした。登りの耐性と根性レベルがまた1ランク上がったよ、きっと。

坂は死ぬほどきつかったのですが、登りきった場所から見下ろす木島平の風景は、まるでジブリ映画の背景画のように美しく心地よく、さっきまでの苦しささえなかったことにしてくれます。

ついでに、さっきの登り坂でコーチ陣に後ろから大型の水鉄砲で撃たれたことさえ素敵な思い出に変えてくれます。地獄坂、僕を心から鍛えてくれてありがとう!

みんなで記念撮影を済ませた後は、アルプまでゆっくりとゲレンデを下り、最後はプールにドボンで、クールダウン。全員で大はしゃぎです。ああ、楽しい合宿もいよいよ終盤へ。少し寂しくなってきます。

Lesson.3 トリッパーズな僕らはトリパリさ。

アルプのお風呂でさっぱりしたら、そろそろ木島平村ともお別れの時間。タクヤさん、駒村さんに挨拶をして、アルプを後にします。

昼食は、タクヤさんに事前に予約していただいたお店「食堂 きらく園」へ全員で向かいます。お薦めのメニューは「トリパリ定食」。メニュー名がトリッパーズとの相性もいいじゃないですか、これは! ということで、ほぼ全員が、ボリュームたっぷりのトリパリ定食をいただきました。

昼食を楽しんだら、きらく園で解散。これで夏合宿は終了です。帰り道は車で約4時間、みんな気をつけて!

2日間の合宿を改めて振り返ってみると、陽気なメンバーに囲まれて本当に笑いの絶えない時間でした。50も過ぎても、こんなに楽しいことがあるんだって。本当にいい夏だ。

いい大人が子供になれる場所、それが、チートリ=チームトリッパーズ!

来年はどこに行くのかな?

鎌倉 康嗣

 

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