2019 OSJ奥久慈トレイルレース50K《福岡 一晃 》

チームトリッパーズ2019の上半期を締めくくるレースとして、
変態、いや素晴らしい難所コースのOSJ 奥久慈トレイルレース50Kに出場してきました。遠いので試走はせずにネットや完走者からの情報を頼りにレースを組み立てます。
「とにかく走れると思ったら走る」「林道は絶対走る」「死なない程度に走る」「全部走れるよ」「コーラがあれば飲め」いろいろと皆さまからのありがたい助言いただきました。ホントにつらいコースなんだね・・。

コース概要

距離:50K(約59km)
制限時間:50K:14時間
累積標高:4200m

目標&プラン

目標タイムは直近の練習時の時間などを考慮して、完走14時間目標。できれば13時間30分以内。1km13分メドに。EXCELでタイムシートを作成し、iPhoneのカレンダーに入力して一覧、アラート通知できるようにします。入力など少し面倒くさいですが便利。レース中は紙を見るのは億劫なので。チーム練習でポール使いを学んだので、使用して少しでもタイムの足しにしたいと思います。補給は1時間毎にジェル摂取と手持ちの固形をエイドで適度に。水分は水を1L。塩分タブレット摂取しながら水分補給を。

レース前
スタート時間の関係上、前泊となるので、参加するメンバーと共に車で向かい、現地集合してブリーフィングへ。15:30の説明会に参加してスライドショーを見ながらコースイメージ。・・・とりあえずきつそうなコースとして認識はできました・・・。その後はパーティの軽食争奪戦に。人気メニューは後にして他のメニューを回収しながらでないと多くは食べられないシステム。美味しくいただきました。宿屋に移動してコンビニで購入したごはんを食べながらレースの準備を行い、お風呂に入ってそうそうに21:00過ぎには就寝。いびき対策に耳栓と自分がかかないようにテープを持参。しかし、寝苦しくて1時間おきに目覚めてしまい、寝た気がしませんでした・・。
3時過ぎに起きて朝ごはんと保水。4時にロビーに集合して袋田駅からのシャトルバスでスタート地点の「袋田温泉・ 袋田第1駐車場」に向かいます。記念写真や最終装備チェックをして荷物を預けて真ん中ぐらいに並びます。
今思えばもっと前に並んでいればと後悔。SUNTO AMBIT3 PEAKにハートレートモニタを接続しようとしたら故障で使用不可に。心拍コントロールを感覚で行う事になりました。

レース

[第1関門まで]
スタートしてからはあまり飛ばさず真ん中を維持。しかし皆さん飛ばしますね。キロ4分台ペースです。滝を一瞬だけ見たらあとはトレイルまでゆるい上りをひたすら進む。しっかり渋滞にハマって、シングルトラックで追い越しもままならずに、登りにやられながら第1関門まで。この時点で2時間29分(7:59)。予定より30分も遅い。滝汗と高心拍、頭痛とめまいがすでに始まっていて少し不安になってきました。補給すれば治るだろうと思い込み、トイレに並びながらジェルとタブレット、おにぎりを食べて気を取り直します。この時点で暑さのせいか水をがぶ飲みしてしまい、この後苦しめられます。

[第2関門まで]
水分の取りすぎでお腹が重くなり、苦しい。回復するまで時間がかかってしまいました。ロープや鎖場での渋滞にハマりながら、抜けないシングルトラックでジリジリ。ポールも邪魔になることも多く出し入れの回数が増えてタイムロスが増える。焦りも出てきて急ぐあまり、ジェルを取る事を忘れてエレルギー補給が枯渇気味になったと思います。男体山を経て寺入沢の超絶アドベンチャーコースへ。濡れた木と岩でできた超難所。スリッピー過ぎるので下手すると滑落しちゃいます・・。そこも上位者は走ると聞いてブルッとしました。しかし、ここでも急ぎたいので声を掛けながら抜いていきます。途中の急登前の川でジェルやグミなど少し補給。ここからもしっかり登っていかないと時間が足りなくなってきます。途中で私設エイドのキンキンに冷えたコーラを頂き、木段をフラフラしながら登って自販機到着!誘惑に負けて冷えた紅茶をご購入。橋をゆっくり走ってからやっと第2関門へ。

ここまでで6時間54分(12:24)で1時間遅れとどんどん予定より遅くなってきます。しかも限界時間の12:30ギリ。オフィシャルの表示は26kmとなってますが、実際は時計での累計が31km表示・・。体が先程と変わらずのコンディションなのでさすがに焦る。とにかく水をかぶって冷却!とエネルギー補給!私設エイドのカフェオレに感動。あれは美味しかった。ありがとうございました。高熱でDNSしてしまったボスのミキティから助言で「とにかく全部走れば間に合うかも」と頂いたので頭の中でリフレイン!!4分ほどの休憩で関門をあとにします。

[第3関門まで]
細かいアップダウンにぐったりしながらの激下り。長い長いロードの坂道。ちょっと心が折れて歩く・・。しかし、ここは頑張らないといけないポイント・・。ポールを使ってガシガシ登り、東金砂神社へ。エイドスタッフの方や選手から「ここから本気で走れば間に合うかも」とアドバイスをもらう。中には諦めてリタイアする人も。

ここからは何も考えずにひたすら走ろうと決めて、噂の11km超えの林道に。そこはもうホントに爆走しました。登りも下りの関係なくひたすら走る。とにかく走る。狂ったように走る。出会う人からたくさんエールももらい、第3関門へ到着。が・・時間を見ると10時間47分(16:17)と17分タイムアウト・・・。無情にもゼッケンにマジックで線が引かれてしまいます。やはりここまで来るにはあと1時間以上前に着くペースでないと駄目ですね・・。レースに参加するようになってから初めてのDNFでした・・。
ドナドナバスに乗ってからは、帰ってくるチームメイトをゴールで迎えてレース終了となりました。

まとめ
前半から遅延しだして走れる区間でもタイムが稼げない状況に。後半はもう手持ち時間がないので、関門に引っかかることとなりました。マネジメントをしっかり行い、走力・山力上げないとこれから厳しいと判断できます。補給もジェルをほとんど取れず。保険でグミ系を持ったので良かった。
一年間しっかり練習して次は完走していきたいと思います!待ってろよ!奥久慈!

装備
バックパック:PaaGoWORKS / RUSH-UT
シューズ:HOKA ONE ONE / SPEEDGOAT 2
レインウェア:THE NORTH FACE/ STRIKE JACKET,PANTS
シャツ:PATAGONIA / NINE TRAILS Tee
インナー:Finetrack / パワーメッシュタンクトップ
パンツ:山と道 / 5-Pocket Shorts
グローブ:サロモン / FAST WING GLOVE
ソックス:FOOTMAX / トレイルランニングモデル FXR004
ライト:LEDLENSER / H8R
ポール:SINANO / トレランポール1.4

補給食
ジェル:14本⇒4本消費
stingerグミ:1袋⇨1袋消費
メロングミ:1袋→1袋消費
おにぎり:2個→1個消費
種無し梅:1袋→1袋消費
ウイダーin塩分+:15個→12個消費

 

 

 

 

プロフィール

朝長拓也
朝長拓也
トモナガと読みます。
私が初めて山を走ったのはのは2012。山を駆け下りる疾走感、自然との一体感、こんな楽しいスポーツがあるのかと衝撃を受けました。
今でもその時の感動を覚えています。

私は特別速い訳ではないし、まだ100mileを走ったこともないし(2018年ようやく100マイル走りました!)、大会にたくさん出てきた訳ではありません。
でもトレイルを走るのは大好きです。
トレイルを走っているときに自然と笑顔になったり、訳もなく涙があふれてきたり。
うまく表現できないけど自分が解放されてく様な感覚が最高に気持ちいいのです。

人それぞれ感じる事は違うと思いますが、最高の時間をみんなで共有できたらいいなと思っています。

ランナー、トレイルランナーが気軽に集まれるお店にしたいと思っています!
一緒に走りましょう!よろしくお願いします!!