Formosa Trail 75km 《廣岡 啓》

Formosa trail レース報告を書くのは初めてですが、海外レースという事で来年以降参加を検討されてる方の役に立つ事を目標に。

ざっとの概要は以下

  • 大会名:Formosa trail 2023
  • 場所:埔里鎮、台湾中部の南投県の地方都市、台北からバスで3時間程。大会会場はダウンタウンから4-5kmの位置
  • 会期:2023年11月24日前日受付、25日大会当日、26日表彰式&アフターパーティー
  • 距離:10k、18k、40k、75k、100kの5種。今回は40kが3名、75kが3名、100kが1名。私は75kにエントリー
  • 参加者:7名=MKT(ミキティ)、MRT(マツイリョウジタロウ)、レオレオ、のぞさん、モトカさん、Goさん、私の7名。本当はほっさんも参加予定であったものの体調不良で参加出来ず。残念。

参加経緯と出発まで

みんなで海外行きたいよね、と話していたのをチートリ主催のMKTとMRTのお二人がしっかりと拾ってくれたのが切っ掛け。 何個か候補も出してくれて時期、気候、旅行先としての魅力度などを考慮、厳選な投票の結果、台湾のフォルモサトレイルに決定。これが3月ぐらい。

その後、優秀なツアーコンダクターMRTのPJ管理に沿って5月のアーリーバードで大会エントリー(ちょっとお得)の案内、航空券手配も同じく格安のTiger Airを探してきてくれて5月に完了、現地宿も6月にはAirbnbで手配完了など順調に進んで行く。 読んでる方にこの情報は役に立ってるはずだが、私はここまで何の役にも立っていない。優秀な人材にフリーライド、安心と信頼のMRTブランドを全面的に信頼。

ここまでで大会エントリー、交通手段、宿泊と揃ったので後はパスポートさえあれば行けることが確定。心配なのは有休申請時に喰らうであろう上司の爽やかな嫌味ぐらい。

10月に入ると参加するお仲間でLINEグループが立ち上がる。これは、ほっさんが開いてくれた。ありがとう。

私は招待して貰ってるのにやり方を理解しておらず、しばらく後から参加&忙しいからを言い訳にほぼROM(Read Only Member)専門の ポンコツぶり。 このLINEは本当に役に立ち、有意義な情報交換がさまざまされる。

  • 台北での携帯SIM手配 飛行機の荷物制限 (サイズとかバッテリーは預入NGとか)
  • 桃園空港から台北への移動方法 台北前泊のホテル情報 レース必携品とか推奨品とか
  • 補給食の機内持ち込みとか
  • 折り畳みカップを持ち易くするためそ加工方法とか

特筆すべきはこのLINEのやりとりから、各人に携帯用でラミネート加工されたレースコース図を作ってくれたGoさん。まじでレース中に何度も確認しました。ありがとうございました。

更に、情報交換のための夕食会まで(MRT、企画、予約ありがとう) 。夕食会は丸の内開催、普段は多摩地区から出ないから楽しく、料理も美味しかった。ここでも色々な情報をありがたくいただきました。 自分ではほぼ何も調べてないのに台湾旅行&レース情報が続々と集まってくる。素晴らしい。

結局、私自身は出発前日の夜中と当日の朝にやっつけで準備。

何が言いたいかと言うと、しっかりとした情報があれば後は必要なものを詰め込むだけなので、海外レース恐るべからず。下調べが大切と言うことです。私は何もしてないけど。

日本→台湾→レース開始まで

初日移動日

今回のフライトは諸々の都合で一人だけタイガーエアの茨城空港ー桃園空港便。 殆どの皆さんは羽田空港早朝発で桃園空港に朝着。時間を最大限有意義に使われて素晴らしい。 茨城空港は非常にコンパクト。便数も少ないけど、そこに特化したオペレーションなので搭乗手続きとか出国とかとてもスムーズ。時間に余裕があれば空港横の公園に本物のF-4が展示されているので好きな方はぜひ。

気を付けるのは制限区域には自販機二台しか無いので、お腹減っても我慢するしか無いことくらい。 LCC初めてだったのでなんか凄いシビアなイメージだったけど、搭乗手続きとか、受託荷物とか特に問題なし。機体も座席もコンパクトだけど、片道3時間半から4時間なら特に不都合無し。 ネットフリックス見てたら桃園空港到着。 入国審査は事前にネットで申請しておくと紙の申請書が必要無くてパスポート出すだけなので、みなさんやっておきましょう。事前申請したけど不安だから念のため紙申請書も機内で記入したのは内緒です。

桃園空港から台北まではMRT(ややこしいけど、こっちのMRTは台北市内を移動するのに便利な電車、あっちは仕事が出来て足が早い人間)で一本、約40分。

到着後、Goさん、MKT、MRTと合流して夜市ツアー。郷に入れば、郷に従え。が、モットーなので躊躇なく屋台料理を堪能。安くてうまい。海鮮の蛤はさすがに見送りましたが。

2日目レース前日

翌朝、予約していた大会手配のバスに乗る。(台北駅9:30発 - 大会会場13:00着) 集合場所は台北駅東3ゲート。日本の感覚だと20-30分前に係の人がてプレート持って、こちらでーすとか言ってくれてそうだけど、それは甘やかされてる感覚です。何となく不安な気持ちでギリギリにボランティアの人が来るのをみんなで待ちましょう。

バスは大型の観光バスタイプでとても快適、台湾の歌姫的な人のミュージックビデオをエンドレスで見ることが出来ます。ポップスから演歌チックな曲までレパートリーが広い。何となく若き日の酒井法子に似ているような。

ともかく、途中のサービスエリアで休憩を挟んで約3時間半で会場到着。 ここでは受付して登録andレースパックを受け取り。レースパックにはTシャツ、靴下、折り畳みカップ、フォーク&スプーンが両端になっているものなど。ゼッケンは前に付けるものと、バックパックにつけるタグ状のものと、荷物預け用のタグ状のものが一枚のシートになっていて、切り離せるタイプ。

受付開始まで1時間程時間が空いていたために乗ってきたバスが帰ってしまいましたが、他の時間のバスは登録完了を待っていてくれてダウンタウンまで送ってくれたようです。

受付後は会場からダウンタウンまでの足がないのでタクシーを呼んでもらって移動。 ダウンタウンまで4-5km。

埔里 のダウンタウンはしっかり街なのでコンビニ、食堂、ドラッグストア、様々な店舗があるのでトレラン用の特殊なグッズでなければほぼ現地調達可能。 コインランドリーもあるので時間の都合がつけばレース終了後に洗濯&乾燥も可能。帰国後に発酵物を処理することを回避できます。 夕飯はみんなで地元の食堂で。台湾スイーツも別の店で食べてその日は終了。

3日目レース当日

75kmと100kmは4時スタート、バス(要予約)がダウンタウン3時発なので2時前に起きて準備開始。バスは会場に3:15には着いたので準備運動や最後の確認などをしてたら直ぐにスタート時間です。トイレは個室が3つ、それと別に男性用のスペースがあります。 この時間スタートは75kmと100kmなので個室でもそんなに並んでいませんでした。 事前申し込みすると朝食食べられます。

当日の気温は早朝は肌寒かったのでアウターを着るも、走り始めたら直ぐに脱ぐくらいの感じ。基本的にみなさん短パン、Tシャツもしくはノースリーブという感じでした。

一応、持ち物リスト

  • バックパック:Rush11R
  • ポール:シナノ
  • ヘッドライト:LED LENSER NEO10R
  • ハイドレーション:500ml ソフトフラスク2本と1,500mlハイドレーションパック
  • 補給食:メダリストエナジージェル×8、ANDO×4、Powerbarエナジーグミ
  • レインウェア:上下
  • シューズ:HOKAスピードゴート5
  • その他:折り畳みカップ 大会グッズ スプーン&フォーク(レースパックに入ってたやつ)

レース開始

前置きが長くなりましたが、漸くレースパートとなります。

レースパートを書くにあたって始めにお伝えしたいのは、フォルモサトレイルなめててごめんなさい。ってレース中100回は思いました。 75kmなのにITRAポイントが4なのでなんかおかしいなーって思ってたんですよね。

それがレース始まったら、 変だなー変だなー

怖いなー怖いなー

おかしいなーおかしいなーって 気づいたら最後まで無茶苦茶辛かったんですよ。

今年はKAI、志賀高原100km、ハセツネと距離、累積的には割と近いレース出て完走してきました。海外だし観光気分でろくにレースプランも立てて無かったんですけど、これまでで一番辛かったです。真面目に最終チェックポイントで辞めようかと思ったんですけど、エイドのお姉さんに加油、加油って純粋な笑顔で言われたので我辞賽事って言い出せませんでした。

いや、本当に楽しいんですよ。フォルモサ。運営の皆さんはとってもフレンドリーだし、エイドも良いし、見晴らしスポットもしっかりあるし、多様な国の方々との触れ合いも出来るし。 ただ、コースはハードでした。各チェックポイント間にしっかりと地獄を用意してくれてます。詳細は後述しますが、絶妙に心と足にくるコースなんですよね。 海外レース楽しかったよーなんですが辛かった部分も、しっかりとお伝えしておきたいと思います。

Start-CP-A

スタートから取り付きまではロードが2キロ、トレイルに入るとその後は延々と登りで1,000m upというのがこの区間です。分かりやすくドカンと登るのが地獄ですね。

個人的には調子乗ってスタート最前列から入ったので完全にオーバーペース、登りも周りの方の実力が上なので最初からプッシュ気味。 自分が悪いんですが、出だしから心拍が150越えっぱなし。 トレイルのサーフェスは北高尾みたいなイメージで初めて的な違和感はないんですが、急登なのとトレイルと言うよりも雨が降って出来た沢のようなところも多くて、日本の整備された大会で甘やかされて来たことを実感できます。ちなみに、参加者が多くないので渋滞はほとんど無かったです。

登りを抜けた頃にちょうど日の出、茶畑を抜ける。晴れててとても気持ちが良いパート。 少し走ってスタートから約2時間半でCP-Aに到着。 気温も低めだったので水は補充せずパイナップルと蜜柑とライムの中間のような柑橘類をいただく。

CP-Aのエイドメニューは以下、

水分は水、コーラ、黒松コーラ、32GI、スポドリ。

食べ物はバナナ、パイナップル、ピーナッツバターサンド、クッキー、チーズ、レーズンなど

トイレは簡易テントが1つ。もう一つは低木に囲まれたオープンエアで地面に穴が掘ってあるだけのものが一つの2つ。

CP-A to CP-A

エイドを出て開頭山に向かう。ここは75kmと100kmのみ。ピストンとなるので必然的にランナー同士のすれ違いが発生する。お互い声を掛けながら和かにすれ違うものの譲り合い的なものは殆ど無いので結構怖い。 のぞさん(75km)、レオレオ(100km)、Goさん(75km)とすれ違い。みなさん元気。 思い返すとこの区間は地獄と言うほどではなかったですね。唯一。 折り返し地点の開頭山に着くと証としてリストバンドをして貰えます。ここには見晴らし台があり気持ち良い眺望でリフレッシュできます。

ピストンを終えるとCP-Aに戻ってこられるので、再度補給可能。パイナップル食べてたら、ここでモトカさん(40km)に会うことが出来て少し落ち着く。一緒に写真撮って貰って喜ぶ。 区間1時間半で時刻は朝8時。

CP-A to CP-B

エイド出てすぐにMKT(40km)に出会う。恐らく女子トップとのことなので邪魔せず軽く挨拶。 この区間の地獄は痩せ尾根。コース図で12km弱、走れるパートも若干あるが中盤を過ぎるとかなりの痩せ尾根、テクニカルだし滑落は絶対に避けたいのでペースは当然上がらない。細い尾根の途中に張り出た岩などがあり、攀じ登ったりしながら何とかクリア。 痩せ尾根を抜けると走れるパートとなるも既に疲労が溜まってて緩い登りも走れない。

潔く諦めて行き交うランナーの国籍当てクイズを1人でしながら進む。ゼッケンに国旗記載あり。台湾人と香港人、シンガポール人は難しい。アメリカ、イギリス、カナダも難問。ドイツ人は背が高くてガッチリしてるので正答率が高かった。日本人はトレランザックやアウターの好みから何となく分かる。

そんなことしてたら無事にCP-Bに到着。CP-Aのメニューにプラスがある感じ。飲み物だと牛乳とかあった気が。食べ物はお粥があるので一息入れるのにちょうど良い。マイカップとマイフォーク&スプーンを取り出してお粥をいただく。トッピングで塩を入れるととても美味しい。 それから、大事なトイレも簡易ではなくしっかりとした公衆トイレがあるから安心。 区間2時間半で時刻は午前10時半位。

CP-B to CP-C

CP-Bを出るとまずは茶畑の間を縫うように通されているコンクリ舗装路の登り。天気良し、見晴らし良しでし写真映えするが、日が高くなり暑くなって来たのでゼーハーしながら登る。途中キャンプしている家族を見かけて、遠く日本にいる家族を思い出す。なんで台湾まで来て山登ってんだろ? 1人でグチグチ言いながら登ってたら水頭山1,592m登頂。山頂というか普通に畑とかある場所なんだけど三角標識にビール瓶が置いてあって目立つようになってた。親切。

登り切った後はCP-Cまで基本的には走れるトレイル。高低図ではゆるやかなV字。75kmは分岐のZポイントからCP-Cとのピストンとなるので行きと帰りで登りと下りが入れ替わる。 CP-Cには区間2時間で12時半前に到着。提供されるエイドメニューはCP-Bとほぼ一緒。お粥にソーセージとかトッピング山盛り入れてガツガツ食べてたら100kmの人に勇気ありますねって褒められた。とても美味しかったです。

ついでに謎のスポドリ”32GI”もゴクゴク飲む。なんならフラスクにも満杯にした。子供の頃に飲んでた粉オレンジジュースみたいな風味でケミカルな味がしないので飲みやすかった。 後でググったら 適合長時間、需要耐力的運動穿著。馬拉松、路跑、登山、長程徒步。博克多束小腿全新改版升級!石墨烯紗/肌群壓力線,升級有感 て書いてあるので、かなり効いたはず。みんなも次回は32GI飲んでフォルモサ完走しよう!

ついでに言うと、100kmの方はここでデポバック受け取れます。それと75kmへの途中切替もここで申告すればOK。フォルモサは途中で100km → 75km への切替ができるユニークなシステムがあって完走すればポイントもちゃんと距離に応じたものが貰えます。 トイレは簡易ではなくちゃんとした構造体。屋根はあるけど扉が無いという、開放性を重視したカリフォルニアスタイル。人が行き来する場所ではなかったけど、女性はちょっと厳しいかも。

CP-C to CP-B2回目

CP-C出てからはさっきの逆走になるのでしばらく走れるトレイル。 途中でお友達のレオレオ(100km)、のぞさん(75km)と再度再会。お二人ともなんだかんだ言ってもまだまだ元気そう。

Zポイントを過ぎると武界まで一気に下る。下りは序盤がコンクリ舗装路、後半は普通のアスファルト道路で幅広の2車線なのでトラックとかがバンバン通る。昼はまだしも夜はリフレクターとかちゃんと身につけてないと危険かも。 この下りは足に来る。一気に下るのと固い路面のダブルアタック。プラスして、これは自分の勘違いなのだけど降りきった武界にエイドがあると思い込んでたのに無かったので色々と計算が狂った。あると思い込んでいたタイミングでエイドがないと言う。砂漠でオアシスを求める的な気持ちとなり、しょんぼりする。 無いものは無いので諦めてリスタート。

武界はちょっとした集落、そのうちの一軒の横からトレイルに入る。このトレイルがかなりワイルド。小学校の時に遊んだ雑木林の裏山みたいなイメージで、トレイルという明確なラインはあったりなかったり。藪漕ぎ、倒木、急斜度、頼りないロープなどのエンタメ要素が満載。疲労と水切れで途中休みながらでないと登れず。 結局この武界からの裏山を登って抜けるのに獲得標高500mで1時間以上。この区間の1番の地獄はこの裏山なんだけど、その前の連続下りでの足疲労、幻のエイドによる精神的ダメージ、そして裏山での先の見えない急登と言う三位一体、黒的三連星的急流攻撃。辛かった。

裏山トレイル。ずっとこんな感じ。

この裏山、最後はCP-Bに続く道路に出るのだけど、下から見上げた際に電柱が見えた時は本当に嬉しかった。ありがとう電柱、立っててくれて。そこにいるだけで君は素晴らしい。 ただ、電柱を見て喜ぶのは人生初にして最後にしたい。

そんなこと思いながら最後のロードを進んだらCP-B2回目に漸く到着。 区間3時間半、時刻16時前。 疲労と水切れによる脱水でCP-Bに着いたらリタイアしようかと本気で思っていたけど、32GIをがぶ飲みして、お粥食べてたら回復。我真的32GI感謝。

ダラダラしながらも、エイドのお姉さんにも加油、加油って言って貰いながら出発。なんかすごい中国語で話しかけてくれるので戻ったら、ちゃんと水を持ったか心配してくれてみたい。 伝わって無い可能性高いけど32GI持ったから大丈夫と伝え、再出発。 フォルモサのエイドボラのみなさんは本当に明るくて、ランナーに気を使ってくれる。言葉はわからない部分が多いけど、それだからこそ気持ちがわかり元気が貰えます。

CP-B2回目 to Goal

CP-B2回目からゴールまでは14kmくらい。 最後の登りとなるYポイント=黒頭山1,565mまで登るが、この登りはここまでの苦労に比べれば大した事ない。体の動きは良くないものの着実に進めた。 問題はYポイント分岐の前に勘違いしてXポイント方面に行ってしまった事。どちらもコースなのでマーカーが当然あって気持ちよくトレイルを下っていたところ、やはりロストしてルートを戻ってくる台湾人パーティーに出会す。親切にルートが間違ってることを教えてくれて引き返す。トータルで20–30分ぐらいロス。 Yポイントに戻りゴールに向かって下る。

そして、本日最後の地獄はココ。 1,565mからゴールまで1,000m近くの下り。柔らかいトレイルは殆どなくコンクリ舗装路がメイン。足が完全に終わってる上に膝裏のあたりが痛んできたので全然スピードが出せない。 ここでライト点灯。 途中、下りにやられて走れなくなったであろうランナーさんに加油と声を掛けながら何人か抜く。国籍クイズは暗くてもう無理なので1番使用する方が多い加油を使用。

漸く下りが終わるとゴールまでは平坦なロード。暗闇の中でも煌々と照らされている養鶏場で鶏さん達が蠢いてるのがが見えたら後6kmくらいです。 淡々と走って後1.5km位のとこでプーリーの住宅街。ここでまたちょいロスト。後ろから来た台湾人の方に親切に教えてもらってゴールまでの直線に入る橋まで連れてって貰う。台湾の方、本当にみなさんお優しい。

橋を渡ったとこでレースを終えてから応援に回ってくれたMKTが出迎えてくれてた。嬉しい。ここで後1km弱くらい。 親切にされた恩を省みずにここでゴールに向けて一気にペースを上げて台湾の方をぶっちぎる。勝負は非情ですね。

最後伴走してくれたフォルモサ女子40kmで1位を取ったMKTをして、ついて行くのが大変だったとお世辞を言われる位、頑張った。実際はキロ5も切れてないと思うけど。 そのままの勢いでゴール。 同じく先にゴールして応援に回ってくれていたMRTとモトカさんも出迎えてくれてとても嬉しかった。ありがたい。 フィニッシャーが貰えるフォルモサペンダントをゴールで受け取り今回の75km、短くも長い旅はこれにて終了。

タイムは14時間25分5秒

今後参加される方のためにゴール後のことも少し。

会場では簡単な食事とビールを含む飲み物が提供されているので、ゴール後に体を休ませることができます。 また、キャンプサイト併設なのでちゃんと温水がでるシャワーブースがあり、無料でシャワーを浴びることも可能でした。預入荷物に着替えを入れておけば良いと思います。 会場からダウンタウンへの公式シャトルなどは無いので歩くか、運営の方にお願いすればタクシーを呼んでくれます。ちなみに、運営側の方々は英語なら必ず話せる方がいますし、日本語が話せる方もいましたので、そう言った意味でも参加しやすい大会だと思います。

終了後のこと

4日目レース終了後のこと。

18kmと40kmの表彰&アフターパーティーはレース当日に行われますが、75kmと100kmは翌日の10:30から表彰&アフターパーティーが行われます。 大会手配の 埔里から台北行きのバスも会場発なので、このバスを使う方はエントリー時にセットで申し込みが良いですね。

アフターパーティーはビール飲み放題、名物の豚の丸焼きを始めとしたバッフェスタイルの食事、ローカルによる民族ダンスなど盛りだくさんですが、のんびりゆったりとした雰囲気ですのでどなたもリラックスして楽しめるのではないかと。

写真1枚目は男子40km、女子40kmで夫婦で優勝したMKTとMRT。素晴らしいの一言。おめでとう!

13:00丁度に会場からバスが出ます。途中休憩を一回挟んで、出発と同じ台北駅東3に17時すぎに到着となり、これでフォルモサトレイルが終了です。

帰りの機内でレポートを書いていますが、振り返ってみると既に苦しかったレース中のことは美化されてきていて、ワクワクして、興奮して、楽しかった思い出になってきています。

初の海外レース。参加出来たこと、旅行を、レースを楽しめたのもチームのみなさんのお陰です。そして、チームで行ったからこその思い出を沢山貰えることが出来ました。私が何の役にも立っていないのはおいといてですが。 MKT、MRT、レオレオ、のぞさん、モトカさん、Goさん、ほっさん。 あらためてありがとうございました。また、一緒に遠征行きましょう。

日本と近いけどちょっと違う。その違いがおもしろい。これを身をもって感じるためには参加するしかありません。 私のレポートが未来の日本人フォルモサランナーのお役に少しでも立てば幸いです。

プロフィール

Team Trippers
Team Trippers
Trippersのトレイルランニングチーム。
走力を上げる事を目指すのではなく、月に一回みんなで山を楽しむというスタンスで活動しています。