OSJ 山中温泉トレイルレース《小林 遼志》
6/18に石川県加賀市で開催されたOSJ山中温泉トレイルレースに参加しました。
カテゴリは80kと30kがあり、去年に続き80kの方に参加しました。
この大会は急な山と山を長いロードや林道で繋ぐかなりハードなコースで、さらに去年は30℃を超える暑さで自分が今までに出たレースの中で最もきついと感じたレースでした。
コース概要
【30k】
距離:約33km
累積標高:不明
制限時間:10時間
スタート時間:6/18(日)11:00
【50k】
距離:約78km
累積標高:約4,700m(garmin計測)
制限時間:17時間
スタート時間:6/18(日)5:00
目標&プラン
長期故障明け2レース目。
先月の奥久慈はそこそこ走れ、その後もトレーニングを継続できたのでどれだけやれるか楽しみでした。ただ不安なのは暑さ。トレーニングのときは高くても20℃程度なので山中温泉の暑さでどれだけ走れるか心配でした。
走力は去年のレベルまで戻っていないけれど去年は後半潰れたので、今年は13時間と20位を目標としました(去年は13:33で23位)
レースレポ
スタート時は去年より涼しい。できるだけ暑くならないで欲しい。
スタートしたらいきなり階段を登るけれどすぐにロードに出てその後はしばらく林道なので奥久慈ほどの渋滞の心配はなし。去年もゆっくりのつもりだったけど今年は水分を多めに飲みながらさらにゆっくり進む。
しばらく林道とトレイルでガンガン登ったら走りやすいシングルトラックのトレイルを気持ち良く走ってあっという間にAS刈安山に到着(1:07)
去年はここをさらっと通過してしまったが今年はここまででしっかり1L飲んでソフトフラスクを満タンにして出発。涼しくて余裕あり。ここからは一旦下ってロードに出る。
吊り橋を渡ると富士写ヶ岳の800m一気登り一気下り。登りでかなりゼーハーしてる選手もいたけどここはまだできるだけ消耗しないように抑えた方が良い区間。
呼吸が荒くならない程度のペースで登っていると似たようなペースで進みながらも自分と同等かそれ以上に抑えてる選手がいることに気づく。
チラッとゼッケンを見ると名字が同じだったので声をかけてみたらやっぱり余裕そう。申し合わせたわけではないけれどなんとなくペースが合いそうな気がして、この人とはしばらく一緒に進みそうだなと思った(実は最初のエイドではもう一緒だったことを後で知る)
登りだけでなく下りも急なのでここは怪我しないように慎重に。それでも滑ってスライディングをかます…
下り切るとロードに出て橋を渡ったらすぐにAS九谷ダム(3:02)
去年はここでかなり暑くてもう参ってた気がするけれど今年は涼しいしだいぶ余裕がある。
しっかり補給をしてトイレに行っている間に先ほどの選手は先に行ったようだが、なぜかまた会うような気がした。
ここからはこのレースの核心部の大日山まで10.5kmほどロードと林道をだらだらと登る。
去年はわりとしっかり走ったけれど今年はここもできるだけ抑える作戦。やがて先ほどの選手に追いつく。
AS九谷ダムから4.8kmほどでCP1九谷親水公園に到着。
CP1 3:29:04 / 63位(区間63位)
次のエイドまではロードと林道のみで5.7kmほどなのでここのエイドはスルー。
傾斜がだんだんきつくなってきて歩きを交えながら心拍数が上がらないように抑えて進むとAS真砂・大日山駐車場(4:09)に到着。
まだ暑くないがここからの区間で去年は潰れたのでしっかり飲んで1.5L積み、さらに今年は初の試みで手拭いを濡らして首に巻いてエイドを出発。涼しい!
大日山は1000mアップぐらいだが登り切ってもアップダウンを繰り返すのでかなり時間がかかる区間。去年は3時間半かかって暑さにやられて次のエイドで座り込んでしまい、その後がかなり厳しくなってしまった。
高低図を見ると大日山に目が行きがちだけど実はその後の三童子山がものすごくきつい。初めての人はこれに気づかずに大日山で頑張りすぎてしまい三童子山で朽ち果てる人が多いはず(去年の僕もそうでした…)
今年は三童子山に備えて大日山をできるだけ少ないダメージで通過することを意識してゆっく〜り登る。とはいえ1000mアップなのでさすがに疲れるしだんだん暑くなってきた。秘策の濡れ手拭いの冷たいところで顔や首を冷やすとかなり気持ちが良い!手拭いが温まっても首から取って少しパタパタやるとすぐに冷えるしこれは便利。
やっとの思いで登り切ると気持ちの良い稜線。
下りも長〜いのでできるだけ省エネで慎重に。やっと山が終わってロードに出てもまだそこからCP2県民の森まで4〜5kmあるのでここも省エネで。
CP2 7:25:59 / 36位(区間24位)
去年より4分遅れだが去年より圧倒的に余力がある。CP2ではしっかり補給するが座り込むこともなくすぐにスタート。この時点で去年より早くゴールできることを確信。
ロードからすぐにトレイルに入るがここの杉水峠はすぐに登りが終わって下りもまあまあ走りやすいことを知っているので淡々と進む。やがて暑いロードに出てCP3今立あいおす広場に到着。
CP3 8:17:01 / 26位(区間14位)
エイドでは水分を補給して帽子と手拭いを濡らして頭から水をかぶったらすぐに出発。良いリズムで進めてる。
少しロードを走ったらいよいよこのレースで一番きつい三童子山。覚悟を決める!
山に入ったらすぐに急登が続き壁のような傾斜をロープにしがみつきながら登る。さすがに脚が上がらなくなってきた…しんどいけどここまで一人も抜かれることなくひたすら順位を上げてきたのでこのまま最後までなんとか垂れずに進みたい。
もう抑えることは考えずにとにかく頑張って進む。
永久に続きそうなアップダウンをなんとか通過してやっと林道に出たら1kmほど下ってAS三童子山登山口(10:19)
この時点で去年より10分以上早いし余力が全然違う。いける!
次のエイドはロードで3kmほどなのでここでは最低限の補給にして荷物を軽くしておく。
CP4 10:39:10 / 21位(区間15位)
ここからの鞍掛山も短いけどかなりの急登できつい区間。侮れない。
ヒーヒー言いながら登るがだいぶ遅い…序盤からずっと一緒の同姓の選手は登りが速く、下りとロードで少し離れても登りで必ず追いついてくる。強い。
頑張って山を下りるとまたしばらく直射日光のロード区間。もうスピードは上がらないが走り続ける。
AS塔尾町(12:00)は最後のエイド。
ここまで来ればもう完走は確実。目標の13時間も切れそう。
トイレに行って補給して水をかぶって、脚は重いけれどのんびりしすぎずゆっくり走り出す。
しばらく走ってると後ろからものすごい勢いで80kの選手に抜かれるがもう追いかける余力はない。このレースで初めて抜かされた。すごいな、あんなに後半上げられる人もいるんだなと感心した。
最後の山をゆっくりだが止まらずに全力で登っているとやがて前方に先ほど抜かされたランナーが。あれ?ひょっとしてしていける?と思ったら急に元気が出てきてがんばって追い越し、そして逃げる。
すると後ろからも別のランナーが来ていることに気づいて必死のスパート!もう配分なんて考えず全力で走るのみ。
全員引き離したかと思って振り向くと、序盤から一緒の彼だけしっかり着いてきている。さすが。
そして一緒にロードに出たところで今度は向こうがスパート!
残り3km。こっちも振り絞って全力疾走だが差は開いていく。後続も気になるので少しも緩めずに最後まで走り切って目標の13時間以内にゴール。
finish 12:53:48 / 19位(区間23位)
まとめ
1.暑さ対策はとても大事
2.ペース配分もとても大事
3.やっぱり山中温泉はOSJ屈指の難レース
装備
ザック:salomon / adv skin 5 set
頭:salomon / XA Compact Cap
シャツ:SAYSKY / blaze singlet
ウエストバッグ:Innnerfact / ウエストベルト
パンツ:Mountain Hardwear / Cool Runner Short
靴下:Innerfact / 5本指ショート
レインウェア上:OMM / Halo Jacket
レインウェア下;OMM / Kamleika Short
シューズ:salmon / sense pro 4
インソール:FUSION-FLEXI +S
時計:garmin / Forerunner 955 DP
ライト:LEDLENSER / MT10
ゼッケンベルト:Trippers / くまちゃんオリジナルゼッケンベルト
手拭い:Trippers手拭い
補給食
ジェル:MEDALIST ENERGY GEL、Mag-on gelee、GU LIQUID ENERGY、Challenger POWER LIQUID
ドリンク:マルトデキストリン+BCAA+電解質タブレット
固形:GU ENERGY Stroop Wafel、GU ENERGY CHEWS、ACTIVE YOHKAN、かし原 塩羊かん
他:magma
プロフィール
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喫煙&運動不足の不健康な20代を過ごし、30歳を過ぎて走り始めました。
初トレイルランニングレースは2015年キタタン。
2017年におんたけウルトラトレイル100kを走ってOSJ沼にハマる(他のレースもたまに出ます)
足りないセンスは努力でカバーします。
OSJトレイルランニングレースシリーズ
2023年 4位
2022年 1位
2021年 2位
2020年 2位
2019年 4位
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