Backyard Ultra Last Samurai Standing 東京大会《小林 遼志》

11/19~Backyard Ultra Last Samurai Standing(https://backyardultra.jp/)に出場ました。



この大会は東京、島根、群馬、京都、北海道、福島の6箇所で同時開催され、今回東京大会に参加しました。
「バックヤードウルトラ」は速さを競うレースではなく、毎時0分に一斉にスタートして6,706mのコースを走り、また次の0分(1時間後)に一斉にスタートして同じコースを走るのを繰り返します。1時間以内にコースを走り切れなかったらDNFとなり、最後の一人になったらレースは終了です。
コースを走ってから次のスタートまでの時間は自由に過ごしてOKで、サポートも同時に2人までつけることができ、トイレに行ったり食事をしたり睡眠を取ったり色々な作戦を立てて戦います。
各大会の勝者は2024年に世界で同時開催されるサテライト大会に日本代表として出場できます。2022年のサテライト大会は37ヶ国(!)参加し、日本はなんと4位という好成績でした。

・コース概要

距離:6,706m

累積標高:約125m

制限時間:1時間/LAP

スタート時間:11/19(土)13:00
各地でコースは全く違うのですが、東京大会は高尾の平均3.7%の斜度のALL林道コースで、約1.1kmの林道を3往復します。

エイドはスタート地点で水とお湯のみもらえ、それ以外は各自テントで管理している補給食を使います(他の会場では豪華な補給食が提供されているところもあったようでした)



・目標&プラン

24時間で約161km(100mile)、累積標高約3,000mとなります。

ONTAKE100の100mieの部を2回走って18時間台と19時間台でした。24時間ではそれよりも時間が長く累積標高も少ないので、大きなトラブルがなければ超えられるだろうと考えました。

2021年の東京大会は27時間ごろから雨が降り始めて39時間で終わったようです。今回はもう少し早く雨が降る予報だったので40時間走ればかなり上位に残れると予想しました。

これまでのレースで二晩走り続けた経験がないのでどんな状態になるか分かりませんが、24時間は最低ラインでできれば200km以上、そしてその先は最後の一人に残れるように頑張りたい、という感じで明確な目標は立てずにスタートしました。

・スタートまで

高尾で13時スタートなのでこんなにスタート前にゆっくりできるレースは初めてでした。

10:30に一緒に参加する友人達と高尾駅で待ち合わせしていたので10時に家を出ました。

会場に着くと受付をしてテントの設営場所のくじ引きをし、3番でかなりスタートラインから近い位置になりました。ラッキー!

駐車場は1kmちょっと離れた場所にあるので、車で一旦会場まで行き荷物を下ろし駐車場に車を置きに行ってまた歩いて会場入りします。

遅めに着いたので周りはかなり設営が完了しており、僕はモンベルの4人用の山岳テントでしたが周りのほとんどの選手がエイドにあるような4本脚で建てて中で立てるようなテントで、ストーブやテーブルやコットなどものすごい装備でした(ちなみに一緒に行ったミスターOSJ西川さんはストックシェルターでした(笑))

僕も西川さんもサポート無しのソロ参加でしたが、周りはサポートを付けている選手の方が多くワイワイ楽しそうでした。



・レースレポ


土曜日の13時スタート。

下りは6割走って4割歩き、登りは4割走って6割歩く作戦。

そしたら1LAP目の最初の下りで自分以外誰も歩かず、スタートして1分も立たず最後尾になり、3分ぐらい経った頃には一人だけ置いてけぼりになってしまった…


上りは歩く選手もたくさんいて、4割走ると何人か追いついてきた。

1LAP目は52'50で23人中21番目。次のスタートまで7分10秒。トイレに行って補給をして、まだあんまりやることがない。しばらく睡眠を取る予定もないのでこのペースで良さそう。

それにしても疲れるな…30~40kmも走ったら相当疲労が貯まりそう。不安になってきた…

photo by Takumi Ishiyama
https://instagram.com/isymtkm?igshid=YmMyMTA2M2Y=


4LAP目の後半で薄暗くなり、17:00スタートの5LAPからライトを使用した。日の出は6:30頃なので夜の方が長い(とにかく夜が長かった…)

高尾で開催されてるだけあって知り合いが応援に来てくれたり、ペースも遅いのでゆったりした雰囲気でいつものレースとは全然違う。

何時だったか分からないけど多分10周ぐらいした頃だろうか?夜遅くにTrippersの横山さんと朝長店長が来てくれて明け方までサポートをしてくれた。


戻ってくるまでに一人じゃなかなか食べられないカップ麺を作って待っていてくれてとてもありがたかった。まだ脚は終わってないけど眠くなる時間帯があったり真っ暗な林道をほとんど一人で黙々と走っているのでだんだんしんどくなってきた。

途中あまり調子良くなさそうだったけど、12LAPでライバルの西川さんがまさかのDNF。これにはびっくり…

ライバルの分もがんばらなきゃ。

photo by Takumi Ishiyama
https://instagram.com/isymtkm?igshid=YmMyMTA2M2Y=


夜が明けると走りやすくなり気分も晴れてきたが、疲労はだんだんと貯まっていく。

23LAP目あたりだっただろうか?急に眠くなりふらふらしてかなりしんどくなってしまった。西川さんがコーヒーを淹れてくれたのでありがたくいただく。これで目が覚めた。

24LAP。脚を怪我してしまったというシューズの爪先が血だらけの選手に声をかけられる。このLAPで辞めるとのこと。最後尾を走っているがこのペースで走れば間に合いますよ、と一緒に走る。

このLAPも53'52でゴール。やっと100マイル。事前に想定していた24時間よりもずいぶんしんどい。

ここまで2LAP目の54'13以外全て52分台と53分台で走れている(22LAP目も速報では57分台になっているが実際は53分前後)

眠くならならなければまだまだいける!と思っていたが25LAP目でもういきなりカフェインの効果が切れたのか眠くなってきた…

この辺りからまた友人がサポートに来てくれ、DNFした西川さんもサポートしてくれてノーサポートのはずだったのにまさかの豪華2名体制のサポートに。

補給もここまではどれにしようかな、と悩んでいたが戻ってきたら食べ物をどんどん渡されてその中で食べられそうなものを食べるだけ。楽だ。

photo by Takumi Ishiyama
https://instagram.com/isymtkm?igshid=YmMyMTA2M2Y=


このあたりから雨も降り始めた。最初はレインウェアは上だけ着て走っていたがサポートから下も履くように言われてしぶしぶ履いた。寒くなったので履いていて良かった。

ずっと余裕だった53分前後のペースが26LAPぐらいでしんどくなりはじめ、ペースが落ちてきたのを感じたので下りを全部走るようになった。上りも4割では足りず半分走るようにした。

だんだん暗くなり2回目の長い夜が始まる。

27~29LAPは50~51分とこれまでより速いタイムで帰ってこれたが、余裕で53分で回っていたころとは状況が全く違いもう余裕がない。

雨は弱まる気配がないし暗くて長い夜の苦しい時間。しかも昨夜とは疲労度が全く違う。脚も色々な箇所が痛みはじめ弱気になる。いよいよか…

30LAP。

頑張って53'47。まだ少し時間に余裕があるが予断を許さない。

31LAP。

1往復目を貯金を作るつもりで全力で走って17分。もうこのペースで3往復はできない。

2往復目はかなりしんどく19分30秒。

3往復目はあと23分30秒で戻ればこのLAPはゴールできるがかなり歩く。

なんとか58'25で戻って来れたが、脚が痛くてほぼ走れず3往復目で22分かかってしまった…
もう無理だ。
戻ってきてすぐにスタート1分前の笛が鳴る。終わった。

…と思っていたら仲間からまだいける!と檄をもらう。嘘でしょ(笑)

スタートの合図が鳴ると無意識にスタートラインを越えていた。
一歩一歩脚に痛みが走ってもはや走れない。

このLAPで潰れたのは自分だけのようだ。完全に一人だけ置いてけぼりになってしまった。

元気なころは余裕で6~7分で到達していた折り返し地点で10分。登りは2往復目で下りてくる選手に声を掛けながらラストラン。

31時間22分54秒、

32LAP目で今年二度目のDNF。


ゴールした後はすぐにグリーンセンターの風呂に入りましたが、風呂から上がったら目の前が真っ白になり倒れそうになりました。

とっさに玄関の椅子に座ったけどそこから動けなくなり、仲間やスタッフの方に助けていただきベッドまで運んでもらいました。

また今回は普通のレースと違ってたくさんの方に応援やサポートをしていただきました。

自分が走り終わってからずっとサポートしてくれてスタート前からレース翌日の打ち上げまでずっと一緒だった西川さん、

わざわざレース後の撤収まで手伝ってくれた朝長店長、長時間に渡りサポートしてくれた横山さん、田中さん、大濱さん、下澤さん、会場で応援してくれた佐藤さん、黒田さん、澤柳さん、堀さん、志村さん、矢田さん、一堂さん、白鳥さん、一緒に戦った選手や他のサポートのみなさん、スタッフのみなさん、他の会場で同時に頑張った選手のみなさん、会場に来られなくてもオンラインで応援してくれたたくさんの仲間、送り出してくれた家族に感謝の気持ちでいっぱいです。

みなさん本当にありがとうございました。

・まとめ

1.初めてのバックヤードはとても楽しかった

2.終わった時はやり切ったと思っていたけど、早くももっとああすれば良かったんじゃないかと色々考えてる

3.機会があればまた挑戦したい…かも?

・装備

ウエストバック:innerfact / ランニングウエストベルト

シューズ:salomon / sense ride 4

     FUSION-FLEXI +S

レインウェア:GORE WEAR / R7 GoreTex Shakedry hooded Jacket

       mont-bell / トレントフライヤーパンツ

シェル:Trippers / reach windshell hoody

シャツ:patagonia / capilene cool lightweight

パンツ:NIKE / Fast Half Tights

アンダーウェア:MILLET / Drynamic Mesh NS Crew

        MILLET / Drynamic Mesh Boxer

アームカバー:mont-bell / ジオライン L.W. アームウォーマー

靴下:innerfact / 5本指ショート

カーフスリーブ;compressport / R2V2カーフスリーブ

頭:salomon / XA Compact Cap

手:salomon / fast wing glove U

  salomon / Bonatti Waterproof Mitten

ライト:LEDLENSER / MT10

時計:garmin / Forerunner 955 DP

ゼッケンベルト:Trippers / くまちゃんオリジナルゼッケンベルト

・補給食

食べ物:パン多数、お粥、ナッツ類、塩羊羹、プロテインバー、カップ麺等

飲み物:電解質タブレット、BCAA粉末、フルーツジュース、コーラ、ドクターペッパー、みそ汁、コーンスープ、梅昆布茶等

その他:magma、練り梅、我神散

翌日

プロフィール

小林 遼志
小林 遼志
喫煙&運動不足の不健康な20代を過ごし、30歳を過ぎて走り始めました。
初トレイルランニングレースは2015年キタタン。
2017年におんたけウルトラトレイル100kを走ってOSJ沼にハマる(他のレースもたまに出ます)
足りないセンスは努力でカバーします。

OSJトレイルランニングレースシリーズ
2023年 4位
2022年 1位
2021年 2位
2020年 2位
2019年 4位