OSJ 山中温泉トレイルレース《小林 遼志》
6/19に石川県加賀市で開催されたOSJ山中温泉トレイルレースに参加しました。
カテゴリは80kmと30kmがあり、80kmに参加しました。
・コース概要
【30km】
距離:約34km
累積標高:約1,300m↑/約1,600m↓
制限時間:10時間
スタート時間:6/19(日)10:00
【80km】
距離:約80km
累積標高:約4,600m
制限時間:17時間
スタート時間:6/19(日)5:00
・目標&プラン
はじめての出場ですが、山と山をロードや林道で繋ぐメリハリのあるコースとのこと。
トレイル区間はいずれも登り下りともに急で、数日前まで雨が降っていたこともあり大会のコース説明では「座って滑った方が良いかも」と言っていました。
急な下りが苦手なのと、奥久慈に続いてまたもや30℃超えの予報で、普段のトレーニング時には20℃すら超えることがないので暑さに耐えられる自信がなく、かなり厳しいレースになることが予想されました。
目標タイムは過去の結果を見て
松:11.5時間、竹:12時間、梅:12.5時間
と3つのプランを用意し、またiPhoneの壁紙を作成しました。
・レースレポ
靴下を愛用しているInner-Factの中の人からお誘いを受け、広島のチーム「低山なめるな」の小田さん、沖さんと一緒のホテルに泊めさせてもらった。
車で送迎してもらったりリカバリーグッズを貸してもらったり、前日から至れり尽くせりの環境でスタートを迎えた。
また小田さんはこれまで1勝1敗でどちらもレース終盤に競る展開になっているライバル(2019氷ノ山は小田さん5位・小林6位、2020KAMIは小林7位・小田さん8位)であり、レースプランや他のレースの話など色々できてとても楽しかった。
さて当日朝。
奥久慈の時とは違いスタート時から20℃近くあり、走らなければ快適だが走ったらあっという間に暑くなりそうな雰囲気。
厳しいレースにびびりながらも、知った顔がたくさんいるスタートラインは和気あいあいとした雰囲気で楽しい。
【スタート→CP1】
スタートするとすぐに石の階段を駆け上がり、少しロードを走ってから登りの林道に突入。
やはりトレイルのレースは皆スタートが速い!
知り合いにどんどん抜かされるがマイペースで進む。
あまり速いペースではないのにどんどん汗が噴き出してくる。
林道とロードをせっせと登って8km地点の最初のエイドに到着。
かなり汗をかいていたし手持ちの水分をかなり消費してしまっていたが水をマイカップ1杯飲んだだけで先に進んでしまった。
これは失敗。手持ちのフラスクを満タンにして、かつもっとしっかり飲んでいくべきだった。この時点で冷静な判断が出来ていなかったと反省。
さらに比較的走れるトレイルをしばらく進んでロードに下りたところにエイドがあると思い込んでいたが、実は次のエイドはもう一山(しかも800mぐらい登る…)を超えた後だった。
時すでに遅し。水分が足りない。しかしまだ序盤で元気なので喉の渇きを我慢しながら耐えて進む。
やっと急な一山を超えてロードに下り、ダムのまわりを走って2つ目のエイドに到着。
この時点で暑さが苦しく喉からからで水をがぶ飲み…まだ17kmしか走ってないのに黄色信号だ。
そこからは灼熱のロードと林道を数km走って第一関門へ。
走れるパートでタイムを稼ぐ計画だったがしんどくてあまりしっかり走れず…
CP1 3:18:03(計画3:20)/ 30位(区間30位)
※計画は梅プラン12.5時間
【CP1→CP2】
最初のエイドは失敗したが、その後はもう全てのエイドで頭から水をかぶったりがぶ飲みする羽目に…
CP1から次のエイドまではゆるやかな川沿いのロードを進む。
走りやすいパートのはずなのに足取りが重い。
やがて大日山前の最後のエイドに到着。次のエイドは17km先で、大日山という最も大きな山を越えるセクション。絶対に水が足りなくなる。
ここではお腹いっぱい水を飲み、ザックの前に挿してる500mlのフラスク2本に加え、予備で持ってきたもう1本の500mlも満タンにして出発。
さあ長いぞ、覚悟を決めろ!
少し林道を進むと山に取りつき、そこからは永遠に感じるほどの1,000mの登り。
標高が上がって多少涼しくなるかと思っていたが甘かった。
ずっと暑いしとにかく長くてきつい。大日山の山頂までも果てしなく長かったし、そこから小大日山までも、小大日山から下山するまでも果てしなく長かった。
景色が良かった気がするけどつらすぎてあまり覚えておらず…
心が折れかけながらもなんとか無事下山。
下山したら林道をへろへろと走りやっとの思いで第三関門に到着。
水やスポーツドリンクやコーラをがぶ飲みし、たまらず椅子に座り込んでうどんをいただく。
頭から水をかぶったりフラスクを満タンにしたり、久しぶりにこんなに長時間エイドに滞在した。
計画から大幅に遅れているが、やられすぎてなかなか動き出せない…
CP2 7:21:36(計画7:10)/ 21位(区間23位)
【CP2→CP3】
しっかり休んで出発するが、直射日光のロードがいきなりきつい…
やがて林道に入り小さな山をひとつ超える。
エイドでしっかり休んだおかげかここはわりと体が動いた気がする。
ただ、山を超えて灼熱のロードに下りるともう暑さがきつくてろくに走れない…
エイドに到着して娘娘饅頭を勧められるがとても食べられる気がしない。
何回も水をかぶり、水分をがぶ飲みしてふらふらと出発。
CP3 8:15:07(計画8:00)/ 19位(区間9位)
【CP3→CP4】
ここから次のエイドまでの9kmは地獄だった…
あまり覚えていないが永遠に続くかのような細かいアップダウンの連続で、途中で何人も立ち止まったり座り込んだりしている30kmの選手がいて、時には嘔吐する音が聞こえてきたりもした。
自分も心がすっかり折れ、タイムや順位はもうどうでも良くなり、とにかくなんとかしてゴールには辿り着かなければという気持ちになっていた。
ふと見上げると階段の上の方に座り込んでいる選手が。まさか、友人の丹羽さんだ。ずっと前の方を走っていると思っていたが暑さにやられてしまったようだ。
すぐに動けなさそうだったので一旦先に進むが、下山したところのエイドですぐにやってきた。
そこで二人共座り込み、長めの休憩を取ってから一緒にゴールまで進むことに。
心がすっかり折れていたので助かった…
しゃべりながら、ゆっくり走ったり歩いたり無理のないペースで進んでいるとやがて友人のじゅんぺいさんも後ろからやってきた。
じゅんぺいさんが一番元気そうだが、頑張って3人で進む。
やがてライトチェックのある最後の関門に到着。
残り14km。長い…
CP4 11:03:47(計画10:18)/ 22位(区間43位)
【CP4→Finish】
あとは鞍掛山ともうひとつ小さい山を越えるだけだが、この鞍掛山がまたとんでもなかった。
灼熱の階段地獄からの岩場地獄でヒーヒー言いながら亀のようなペースで進む。
ここでこれですか…
下りもまともに踏ん張れないのでとにかく時間がかかる。
やっとの思いでロードに下りて最後のエイド。ここでまた水をかぶってしっかり休んであと一山。
元気だったら楽しく走れそうな山だったけど、もうすっかりやられてしまってろくに走れず。
ロードにおりたらすぐゴールかと思っていたがここからがまた長かった。川沿いの細かいアップダウンを2kmぐらい走ってやっと温泉街のロードへ。
ゴールまで辿り着けて本当に良かった。
やられすぎて全員首が曲がってる…?
Finish 13:33:24(計画12:30)/ 総合23位 男子21位(区間27位)
・まとめ
1.暑いレースでは補給をしっかり、ペースもかなり抑えめに!
2.家に帰るまでがレース。無理は禁物
3.どんなタイムでもゴールできるとやっぱりうれしい
・装備
ザック:salomon / adv skin 5 set
頭:salomon / XA Compact Cap
手:salomon / fast wing glove U
シャツ:salomon / sense tee
ウエストバッグ:Ultimate Direction / comfort belt
パンツ:Patagonia / strider pro short
靴下:Innerfact / 5本指ショート
シューズ:salomon / sense pro 4
時計:garmin / fenix5
ゼッケンベルト:Trippers / くまちゃんオリジナルゼッケンベルト
プロフィール
-
喫煙&運動不足の不健康な20代を過ごし、30歳を過ぎて走り始めました。
初トレイルランニングレースは2015年キタタン。
2017年におんたけウルトラトレイル100kを走ってOSJ沼にハマる(他のレースもたまに出ます)
足りないセンスは努力でカバーします。
OSJトレイルランニングレースシリーズ
2023年 4位
2022年 1位
2021年 2位
2020年 2位
2019年 4位
最新の投稿
- 01.小林 遼志2024.10.25OSJ KOUMI100 2024 《小林 遼志》
- 01.小林 遼志2024.09.29OSJ ONTAKE50 2024 《小林 遼志》
- 01.小林 遼志2024.09.16OSJ 安達太良山トレイル10k&50k 2024 《小林 遼志》
- 01.小林 遼志2024.07.19OSJ ONTAKE100 2024《小林 遼志》