インドネシアトレイルレース BDG100に挑戦 《TARO》

みなさんこんにちわ。トリッパーズ唯一の海外インドネシア支部メンバー(勝手に私が言ってるだけです)インドネシア在住のTAROです。

インドネシアは人口2億8000万人ほどあり、また平均年齢は約33歳ととても若い人たちの多い国です。近年インドネシアでトレランがどんどん盛り上がっており毎年レベルが上がっていて、毎月至る所で大会が開催されております!!

そんな中、歴史のあるBDG100のカテゴリー100milesに参加してきました。なぜ今回100milesなのかというと、インドネシアには有名な100milesの大会が3つあります。

◆Rinjani100 ◆BDG100 ◆BTS100

この3大レースをその年のうちに全て制覇すると年間グランドスラム達成!!(これも私が勝手に言ってるだけ)ちなみにRinjaniは5月に完走済なので残り2つ。

今回はBDG100に挑戦してきました。ちなみに場所はバンドンというところでジャカルタから話題の高速鉄道で1時間ちょっとでいけます。

コース概要

  • 場所 バンドン、レンバンエリア(インドネシアの避暑地的存在で比較的涼しい)
  • 日程 8月28日(金)19:00 スタート
  • 距離 163㎞(公式) 167㎞(カロス)
  • 累積標高 9637m(公式)9861m(カロス)
  • 制限時間 45h
  • ちなみに他にも100K、70K、42k、27k、13kとカテゴリーがあります。

★大会当日

28日(金)19時スタートなので午前中にバンドンへ向かい、日本からこの大会の為に来たトレラン仲間の直鳥さんと合流してお昼ご飯でカーボローディング。

ここで衝撃の事実。。。直鳥さんは直前の練習で足を怪我してしまい、ぎりぎりまで考えた結果DNSの決断。日本からわざわざ来たのになんてこったい。これは直鳥さんの分も頑張って表彰台を目指さなければと心に誓う。ご飯を食べたら大会会場へ。

ここではメディカルチェックと必携品確認とBIBを受け取りドロップバッグを預ける。帰ろうとしたらインドネシアのエリートランナー発見!ソバリ選手とハリリ選手!この2人に勝てるかどうかが今回のレースの鍵になるだろうと思っていたら。。。まさか本当にそうなるとは。今思えばまさに予想通りだった。この後、仮眠を取るためだけに予約してたホテルへ

ホテルでは結局寝れずごろごろするだけになったけどまあ横になれただけいいか。ここでカレーメシを食べて装備の準備。

装備概要(一部割愛)

  • シューズ:フーガDU(途中でアシックストラブーコに履き替え)
  • 靴下:インジンジの5本指(もちろん天狗バームはたっぷりと)
  • ひざ下:ザムストのバンド 太もも:コンプレスポーツ
  • ウェストベルト:インナーファクト
  • 上下とアームカバー:エルドレッソ
  • レインウェア:マイルストーン
  • バックパック:タントラムズ
  • ヘッデン:ナイトコア
  • 帽子:HALO(これめっちゃ軽くて涼しくておすすめです。

補給食がすいません、いつも自分雑で写真忘れてしまいました。。。

基本的には粉飴40gを小分けにしたのを6袋とジェルを6袋くらいを持っていきます。あとはドロップバッグから補充。。

実はいつも甘いの食べて胃が気持ち悪くなるので、リアルフードを積極的にエイドでとります。

18時 スタート地点へ

ホテルを17時にチェックアウト(チェックイン14時だったので人生で一番短いホテル滞在だった)してスタート会場へ

ここでチームジャパン100miles結成!!みんな初対面です。こんな南方諸島へ日本から来て頂いて感謝です!

ニカラグアでトレランを始めた女性ランナーの夏目選手!そしてランボー総監督の磯村選手!2人ともお名前は以前からお聞きしていたので会えて嬉しかった。

スタート地点に応援も来てくれました!

そうこうしているうちにあっという間にスタート。最初はロードでCP1まで8Km上昇537m、あわてずゆっくり進む。CP1までは7位くらいで進む。その後も飛ばさないと言い聞かせつつも心拍が150付近へ。。。やばい。落とさないと。なかなか落ち切らず結局145くらいで進むことに。

CP3では3位~5位の3人グループで進む。フルーツがうまい!ただ少し不安の事が。。若干胃が気持ち悪い。。。ここでボトルの飲みのものを捨てて、熱いお湯を入れてもらうことに。やっぱり気持ち悪い時は熱々のお湯が最高。去年は雨が降ってどろどろの登りに下りだったけど今年は路面が乾燥していて走りやすい、そして転ばない。インドネシアは粘土質な土なので雨が降るとへばりつきます。胃もすっかり良くなり朝まで元気に進む。

CP7でついに2位を捉える。1位はソバリ選手。このままじわじわと追い上げていくぞ~ちなみに各エイドみんな温かくてカメラを向けると大喜び。次のCP8はドロップバッグから出したどんべいを食べて、靴と靴下を交換して長めの休憩予定。

CP8では追い上げてきた磯村選手とチャンドラと合流この先116㎞あたりまで抜きつ抜かれつ進むことに。チャンドラには以前のレースで勝ってるし今回も勝てると思ってたらどっこい。。。ここからの区間はインドネシアでは稀な気持ちのいいトレイル。ここ以外にインドネシアでこんなに気持ちよく走れるところはないだろう。磯村さんと楽しくおしゃべりしながらきゃっきゃと楽しく走る。

しばらく走っていると後ろから聞いたことのある声が!100K部門に参加されている松山選手!!現在松山選手は3位につけている!!お互い健闘を称える。カテゴリーは違うけどこうやってレースの途中で知り合いの日本人に会えると元気になる。でもこの後からは私がバテ気味になり磯村さんに終始引っ張ってもらう。

2日目の夜。123㎞地点のCP12、ここの前のCPで私の足が売り切れて磯村さんのペースを落としてしまって申し訳ない。この後、ペースを落としたせいで磯村さんも猛烈な睡魔で2人で急ブレーキ。お互いしゃべりながら眠気をごまかしながらなんとか進む。チャンドラは先に行ってしまってたぶん追いつけないだろう。

なんとかCP13 に到着したけど二人とも睡魔と嗚咽がひどくて進めない。ここで磯村さんは安全を見て一度仮眠を取ることに。私はなんとか3位を死守すべき先に進むことに。ここが勝負所!!!

アドレナリン全開で進む。一つ気になっているのはハリリ選手。彼は超後半型。

タンクバンプラフという2000ちょいの山を登り一気に下る。麓のCP14 で4位を確認すると、やはりハリリ選手。。。やばい。あわててハリリの位置をスタッフに聞くと、 ””まだ彼は遠くにいるよ。まだタンクバンプラフの頂上だから余裕で逃げれるよ”” と言う。私はインドネシア在住で数々のこの手のテキトーな答えに騙されてきたので常に疑う。思わず聞き返す。ハリリが頂上に居たのは何時だ?答えは5時。今5時50分じゃねーか、ばかやろーもう目の前まで来てるよ!

あと一つ2000m級の山に登らないといけない。ここはもう全力だ!足が壊れてもいい。フルパワー!!100%中の100%発動!!しかし全力で次の山に向かってる途中、TAROと陽気に後ろから呼びかけられる。めっちゃ笑顔のハリリに追いつかれてしまった。ここからはバチバチに競って進む。だめだ。負ける。。。もう力も残りカスしかない。最後の山の1/3程登ったところで自分が力尽きる。。。

だってあの速度はありえない。すでに145km走ってるのにまるで今ミドルレンジのレース始めたのような速度感で斜面走られたら。死ぬ気で走った上に、残りかすのエネルギーも全部使い果たす。もうキンタマの位置直す力も残ってねー。まさに絶望。3位争いに負けた上に、眠気、気持ち悪さだけが残り、しかも山腹のど真ん中で。そしてまだ1000m登らないといけない。。

100m登ったら急登の脇の落ち葉で寝るの繰り返し。ムカデがいようと変な虫がいようとお構いなし。人生で一番潰れたかも。。。もう4位すら無理かもと思いながら。なんとか山頂へ。

やっと山頂に到着。あまりにも失速しすぎて予定より1時間以上タイムロス。。。ここからは下りだ。だらだらと下ってる途中に朝を迎え最後のCPへ。最後のCPでジュースとフルーツを食べてゴールを目指す。幸い前半の貯金がまだあるのか後続は来ない。でも時計を見るとまだ350mアップある。これだからロングは嫌なんだよとぶつぶつ言いながら最後の力を絞って走り出す。時計を見るとぎりぎり36時間は切れそう。(頑張って走れば)最後の力を振り絞って登りも走って頑張ってゴール!!!!以外と最後はがっつり走りました。

タイムは35時間55分 4位

1位は途中まで一緒だったチャンドラの大逆転勝利!!

2位はソバリ

3位はハリリ

自分は予想していた結果より押し出された形となってしまった。悔しいけどしょうがない。

しかし、100miles部門で女子の夏目さんが優勝!!!しかもBDG100milesは未だ女子の完走者がいないので快挙!!おめでとうございます。

100K部門では見事松山さんが3位入賞

70K部門では我が師匠松田さんが2位入賞

今回全ての部門で大会レコードがバンバン出ていたのでコース条件も良く、レベルも去年よりかなり上がっていると感じました。私はみんなで表彰台に上がりましょうとか言ってたくせに自分だけ逃してしまい悔しかった。次こそは。入賞できるといいな。

入賞するとセレモニーでライオンの神輿で担いでもらいセレブレーションを受けれます!いいなぁぁ!うらやましかった!!みんなかっこよかった!

まとめ

結果負けてしまったけど前向きに考えるなら、レースの後も軽い筋肉痛だけでした。恐らく補給に失敗して余すことなく力を出し切れなかったのでそこを改善すればもっといい結果に次は繋げれるのではないかなと思います。今回のBDG100はジャカルタからアクセスもいいし、道もそこまで悪路ではないので初心者にもおすすめです(雨が降ったら別です)。なによりインドネシアで共通しているのはみんなめちゃくちゃ親切で優しいです。最後ハリリから逃げている直前なんか、エイドでうまいコーヒーがあると言われてまさかの豆からガリガリと手動ミルでコーヒーを淹れてくれました。心の中で””このタイミングで豆から挽くんかい!早くしろ!””と私のすさんだ心の叫びが出てしまいましたが、これもインドネシアならでは良さでもあります。ちなみにコーヒーは確かに美味かったです。

これからもしインドネシアの大会に出てみようかなと思っている方がいたらぜひ声をかけてください!!

インスタグラムで i_run_indonesiaにDM送って頂ければ現地情報も共有致します!!

インドネシアトレイルランニングが熱いぞ!!インドネシアで待ってます!

プロフィール

TARO

トレランとマラソンを2010年くらいからだらだらとダイエット目的で続けていました。昔はよく奥多摩の石尾根ピストンや高尾~陣馬ピストンをしていましたが、2020年末よりコロナ禍のインドネシアに仕事で渡航、現在に至る。2025年から体が動くのもあと5年くらいだろうと思い真剣に走り始めました。トレラン好きなのに登りがへたれ、今の目標は登りに強くなる!です。

最近の戦績

BDG100Milesと100k完走

Rinjani100Miles 2回完走 100k 1回完走

Lake Toba By UTMB 100k 3位

クリンチ100k 3位

他インドネシアの草レース多数出場、運がいいと入賞かすります。

プロフィール

Team Trippers
Team Trippers
Trippersのトレイルランニングチーム。
走力を上げる事を目指すのではなく、月に一回みんなで山を楽しむというスタンスで活動しています。